玄関の空き巣対策は何をすべき?
侵入手口と正しい防犯方法を徹底解説
玄関は家の出入り口であり、空き巣が最初に様子をうかがう場所でもあります。
近所で被害の話を聞いたり、家族から心配されて「うちは大丈夫かな…」と気になることがあるかもしれません。
このページでは、実際によく使われる手口、そして今日からすぐに取り入れられる対策までを、わかりやすく紹介します。
家族が安心して暮らせるように、玄関まわりの防犯を一緒に確認していきましょう。
空き巣に狙われやすいのは玄関!まず知っておきたい理由
空き巣が侵入する場所というと「窓」を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は玄関も非常に狙われやすい場所です。
データを見ても、一戸建てでは「窓」がもっとも多いものの、続いて玄関(表出入口)が2位に入っています。
さらに、共同住宅では階数に関係なく、玄関がもっとも多い侵入経路となっており、空き巣が玄関まわりを重点的にチェックしていることがわかります。
住宅タイプごとの侵入口
住宅タイプ 1位 2位 3位 一戸建住宅 窓 表出入口 その他出入口 共同住宅(3階建以下) 表出入口 窓 その他出入口 共同住宅(4階建以上) 表出入口 窓 その他出入口
「窓のほうが危険」というイメージが強いことで、玄関の対策はつい後回しになりがちです。
ですが実際には、玄関をしっかり守ることで空き巣に狙われにくい家づくりにつながるので、まずは玄関から見直してみるのがおすすめです。
玄関を下見される?空き巣が留守を確認する行動パターン
空き巣は、突然家に入り込むのではなく、事前に“下見”をして様子をうかがうことが多いといわれています。
家が留守かどうか、侵入しやすいか、逃げやすいかといったポイントを、周囲から静かにチェックしているのです。
空き巣が留守を確かめるときによく使う方法
空き巣は、次のような方法で家の状況をさりげなくチェックします。
順位 確認方法 1位 インターホンで呼ぶ
→最も手軽で、反応の有無がわかりやすい方法です。2位 家の前でしばらく様子を見る
→出入りの時間帯や生活リズムを探られます。3位 電話をかける
→何回鳴っても出なければ“留守”と判断されやすくなります。4位 ガラスに石を投げる
→音に反応がなければ、入りやすい家だと見られてしまうことも。5位 カーテンの閉まり具合や郵便物のたまり具合を見る
→不在が続いている家は、どうしても狙われやすくなります。
とくに玄関のインターホンは、空き巣が在宅かどうかを判断する大きな手がかりになります。
周囲の雰囲気や、生活感があるかどうかまでチェックされるため、玄関まわりは“見られている”前提で整えておくことが大切です。
玄関からの空き巣の侵入手口はこの4つ
① 無施錠・半ドア

玄関のカギを閉め忘れてしまう無施錠、空き巣にとってもっとも入りやすい状況です。
短時間の外出やゴミ出しのつもりでも、そのわずかな隙を狙われてしまうことがあります。
② ピッキングやこじ開け

鍵穴を特殊な工具で開ける「ピッキング」や、ドアを力づくでこじ開ける手口もよく使われます。
空き巣はこうした作業に慣れていることが多く、数秒から1分ほどで玄関を開けてしまうケースもあります。
③ 合鍵の悪用

前の住人の方や、関係者が持っていた合鍵が悪用されてしまうケースもゼロではありません。
お引越しやご入居のタイミングで、鍵を新しいものに交換してもらえているかどうかを一度確認しておくと安心です。
④ 在宅時を狙う「忍び込み」

家に人がいる時間帯をあえて狙う「忍び込み」も、空き巣のよくある手口です。
玄関まわりが死角になりやすい家では、気づかれずに静かに入り込まれることがあり、在宅中の被害につながるおそれがあります。
玄関の空き巣対策は何をすべき?おすすめ防犯対策5選
玄関は空き巣が最初に狙いやすい場所です。
ここでは、玄関まわりの防犯力を高めるために取り入れやすい対策を、わかりやすくまとめました。
① 鍵を強化して“簡単に開かない玄関”にする
玄関の防犯力を高めるうえで、まず見直したいのが“鍵そのもの”です。
防犯性の高い鍵に変えるだけでも、空き巣が侵入をあきらめる大きな理由になります。
ディンプルキー
ピッキングに強い構造になっており、一般的な鍵よりも不正解錠されにくいタイプです。
複製も難しいため、合鍵の悪用リスクも減らせます。
電子錠
カードキーや暗証番号、スマホで解錠できるタイプです。
物理的な鍵の持ち歩きが不要になるため、紛失や盗難の心配が少なく、閉め忘れ防止機能がついたものもあります。
② 防犯カメラで“下見の段階”から警戒させる

玄関まわりの防犯を高めるうえで、最も効果が大きいのが防犯カメラです。
空き巣はまず下見をして様子をうかがいますが、カメラが設置されているだけで「この家は危ない」と感じ、早い段階で狙うのを避ける傾向があります。
おすすめポイント
- 下見をしに来た時点で強い警戒心を与えられる
- カメラの存在だけで侵入をあきらめさせやすい
- 万が一のときも映像が残るため特定につながりやすい
- スマホで確認できるタイプなら不在時の安心感が高い
③ 防犯フィルムで玄関ドアのガラスを強化する

玄関ドアにガラス部分がある場合は、防犯フィルムを貼って強度を高めておくと安心です。
ガラスを割って手を入れる「ガラス破り」の対策になり、侵入までの時間を大きく遅らせることができます。
おすすめポイント
- ガラス破りによる侵入を防ぎやすくなる
- 割れても飛び散りにくく、安全性が高まる
- 玄関周りの弱点を手軽に補強できる
④ センサーライトで玄関まわりを明るくする

玄関まわりが暗いと、不審者が近づいても気づきにくくなってしまいます。
人が近づいたときにパッと明るくなるセンサーライトをつけておくと、空き巣に「見られているかもしれない」と感じさせ、侵入をためらわせる効果があります。
おすすめポイント
- 暗い時間帯の死角をなくし、不審者を寄せつけにくい
- ライトが点くだけで強い警戒心を与えられる
⑤ 玄関ドアそのものを強化する

玄関ドア自体に古さや弱点があると、どれだけ鍵を強くしても突破されてしまう場合があります。
防犯性の高いドアに交換したり、補助錠やドアバーを追加しておくことで、玄関全体の防犯力をしっかり高められます。
おすすめポイント
- ドアの構造そのものを強化でき、侵入に時間がかかる
- 補助錠の追加でワンドアツーロックになり安心感がアップ
- 老朽化したドアの隙間やゆがみも改善できる
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賃貸でもできる玄関の空き巣対策
賃貸物件にお住まいで、防犯カメラやオートロックがない場合、「うちは大丈夫かな…」と不安になることもあると思います。
ここでは、工事がむずかしい賃貸でも取り入れやすい玄関の防犯対策をご紹介します。
賃貸物件は原状回復が必要なため、玄関まわりを触る際は、あらかじめ管理会社や大家さんに確認しておくことをおすすめします。
防犯用サムターンに交換する
防犯用サムターンは、スイッチを押さないと回らない仕組みになっているため、外側から工具で押されても簡単に回りません。
サムターン回し対策として効果的です。
サムターンカバーを付ける
サムターンまわりを覆うことで、外側から工具が触れないようにしてくれるアイテムです。
サムターンに直接触れられなくなるため、サムターン回しの対策として手軽で効果的です。
ドアスコープを塞ぐ
ドアスコープから室内をのぞかれたり、工具を差し込まれるリスクを減らせます。
外から簡単に操作されないように、塞ぐタイプのカバーをつけると安心です。
DIYとプロ施工は何が違う?玄関の空き巣対策で差が出る点
玄関の防犯対策は、DIYでもある程度取り入れられますが、プロに依頼することで得られる安心感や効果の違いも大きくなります。
ここでは、それぞれのメリットをわかりやすくまとめました。
DIYのメリット・デメリット
メリット
- 手軽に始められる(補助錠・サムターンカバーなどは簡単)
- 初期費用を抑えやすい
- 必要な箇所だけ自分のペースで対策できる
デメリット
- 取り付け方次第で効果に差が出やすい
- 玄関の“本当の弱点”に気づけないことがある
- 高度な対策(鍵交換・ドア補強・カメラ設置など)は難しい
プロ施工のメリット・デメリット
メリット
- 玄関の弱点を専門的にチェックしてもらえる
- 設置位置・角度・部材選びなど、防犯効果を最大限に引き出せる
- 仕上がりがきれいで耐久性も高い
デメリット
- DIYに比べると費用がかかりやすい
- 予約や工事日程が必要になるため、すぐに動けない場合がある
- 簡単な対策だけしたい人にはオーバースペックになることも
プロに任せるべき玄関の空き巣対策
DIYでもできる対策はありますが、玄関まわりは「設置位置」や「施工の質」で効果が大きく変わります。
確実に防犯力を高めたい場合は、次のような対策はプロに任せるのがおすすめです。
防犯カメラ(設置場所・配線・死角対策が重要)
玄関は下見の段階から見られやすい場所なので、カメラの“見せ方”が抑止力に直結します。
適切な高さや角度で設置できていないと、顔が映らなかったり、夜間に見えなかったりして効果が落ちやすいです。
プロなら玄関だけでなく敷地全体の死角も含めて最適な配置を提案できます。
防犯フィルム(施工品質で性能が変わる)
防犯フィルムは貼り方が防犯性能に直結します。
気泡や浮きがあると効果が落ち、見た目も悪くなりやすいです。
ガラスの種類やドア形状に合うフィルム選びも必要になるため、プロ施工のほうが安心です。
電子錠(スマートロック)の取り付け・設定
機種選定(ドアとの相性・停電時の動作・オートロック可否)と、取り付け精度・設定が重要です。
誤設定だと閉め出しや作動不良につながることがあります。
玄関ドアの交換・リフォーム
ドア本体の防犯性能だけでなく、枠・建付け・隙間の調整まで含めて仕上げる必要があります。
ここが甘いと結局侵入しやすい玄関のままになってしまいます。
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今すぐできる!3分でできる玄関の空き巣対策
防犯設備も大切ですが、まずは日々のちょっとした工夫だけでも玄関の防犯力は高められます。
ここでは、思い立った今すぐに取り入れられる「3分でできる空き巣対策」をご紹介します。
- 郵便受けの整理
- 郵便物がたまっていると「留守かもしれない」と思われやすくなります。不要なチラシはこまめに捨てて、郵便受けを空に近い状態にしておくと安心です。
- 施錠の習慣化
- ゴミ出しや近所への用事など、短時間でも必ず鍵をかける習慣をつけましょう。「少しだけだから」が空き巣にとってのチャンスになりやすいです。外出前はドアノブを軽く引いて、閉まりきっているか確認するのもおすすめです。
- 表札・掲示物の情報を減らす
- フルネームの表札や「○日まで不在」などの掲示物は、相手にヒントを与えることがあります。必要以上の情報が外から見えない状態にしておくと安心です。
- 玄関まわりを片づける
- 暗い玄関は近づきやすく、下見もしやすくなります。夜だけでも玄関灯を点けておくと「目立つ家」になり、狙われにくくなります。
玄関の空き巣対策は、まず「留守に見せないこと」と「入りにくい雰囲気をつくること」から始めるのがポイントです。
できるところから一つずつ取り入れてみてください。
迷ったら専門業者へ
玄関に合う対策が見つかります
玄関の防犯は、家のつくりや敷地の死角、周囲の環境によって効果が出やすい対策が変わります。
どの対策を選べばよいか迷うときや、より確実に防犯性を高めたいときは、防犯の知識が豊富な専門業者に相談するのがおすすめです。
弊社では、防犯カメラ・防犯フィルム・センサーライトなど、玄関の空き巣対策に必要な防犯設備をまとめてご提案しています。
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まとめ 玄関の空き巣対策は“下見させない工夫”が効果的です
玄関の空き巣対策で大切なのは、侵入されてからではなく、下見の段階で「この家はやめよう」と思わせることです。
空き巣は留守かどうか、入りやすいかを見てから狙いを決めるため、玄関まわりで警戒させる工夫が効果的になります。
まずはできるところから一つずつ取り入れて、玄関を「近づきにくい」「目立つ」「手間がかかる」状態にしていきましょう。
もし対策選びに迷う場合や、より確実に防犯性を高めたい場合は、住まいの状況に合わせた提案ができる専門業者に相談するのもおすすめです。
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気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。
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