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    8,000社
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特殊環境の監視に対応した
防爆カメラとは

産業プラントや有機溶剤などを使う塗装関連の工場、医薬品工場、食品・化粧品業界など、可燃性ガスが存在する可能性のある現場(=防爆エリア)では監視カメラにも特別な構造が求められていまます。
防爆エリアで使用される機器類には機器自体が着火源とならないよう特別な対策が講じられており、防爆エリアに対応した監視カメラが防爆カメラです。

防爆カメラは、近年、安全確保の視点から幅広い業界で採用の動きが高まっています。
石油化学プラントや自動車関連工場はもちろん、食品・化粧品工場など、可燃性危険物を使用する設備・工場・倉庫でニーズが高まっているカメラです。

防犯カメラセンターでは、薬品工場や産業プラントなどの特殊な環境(=防爆エリア)への監視カメラ設置も承っております。
防爆エリアの遠隔監視もお任せください。

防爆カメラとは

可燃性ガスや熱発生ガスが放出される場所(=防爆エリア)で一般的な電気機器を使用することは、使用中に発せられる静電気などの微力な火花が発火・爆発の起因となり危険です。
防爆とは爆発の危険がある場所でも使えるように対策をすることで、防爆カメラとはそうした対策が施された監視カメラを指しています。

防爆カメラの活用場所

近年、安全確保の観点から防爆カメラを採用する業界が増えています。
化学合成プラントや石油コンビナートなど可燃性ガスが発生しているところから、発電所などの他、可燃性ガスや溶液を含んだ原料を使用している塗料工場・製造工場、薬品工場、粉塵爆発の危険性がある食品工場など、さまざまな場所で防爆カメラの活用が拡がっています。

防爆エリアでは、爆発や火災の発生を防止するために着火源となる電気機器の使用は避けられますが、そうかといってまったく電気機器を配置しないことも現実的ではありません。

例えば監視カメラについて。
監視カメラで遠隔監視ができなければ、防爆エリア内の様子を毎回人の目で確認しに行かなければならず、常時監視もできなくなってしまいます。業界を問わず、監視や記録の保存が必要な防爆エリアで防爆カメラは使われています。

防爆エリアの危険場所

防爆エリアの危険場所は「可燃性ガスの発生する頻度」と「可燃性ガスの種類」という2つの観点から定義されます。

【可燃性ガスの発生する頻度】
可燃性ガスの発生する頻度は0~2の数字で表現され、ゾーン0がもっとも危険度が高くなります。

ゾーン0 可燃性ガスの発生頻度:常時 危険度:
ゾーン1 可燃性ガスの発生頻度:時々 危険度:
ゾーン2 可燃性ガスの発生頻度:異常時 危険度:

【可燃性ガスの種類】
可燃性ガスの種類の分類は、この後取り上げる防爆規格(「構造規格」と「整合指針」)それぞれの指針で分類されています。
「構造規格」においては、
・標準容器による火炎逸走限界の値による爆発等級(1~3)
・発火温度による発火度(G1~G6)
で分類されています。 「整合指針」においては、
・爆発のしやすさ(ガスグループⅡA、ⅡB、ⅡC)
・発火温度による温度等級(T1~T6)で分類されています。

防爆規格と防爆構造

日本国内では、使用する防爆製品を適合させる防爆規格に、
・国内の従来規格である工場電気設備防爆指針(ガス蒸気防爆2006、通称「構造規格」)
・国際規格IECに整合させた国際整合防爆指針(Ex指針2015、通称「整合指針」)
の2つがあります。 日本国内では、どちらの指針の基準でも型式認証されていれば使用できます。

参考:日本の従来規格「構造規格」の分類について

構造規格では防爆構造を8つに分類しています。

耐圧防爆構造 (d) 全閉構造。容器内部で爆発性ガスの爆発が起こった場合に容器がその圧力に耐え、かつ、外部の爆発性ガスに引火するおそれのないようにした構造
油入防爆構造 (o) 電気機器及び電気機器の部分が油の上又は容器の外部に存在する爆発性雰囲気に点火することがないような方 法で、これらを油に浸す電気機器の防爆構造
内圧防爆構造 (f) 容器の内部に保護気体(清浄な空気または不活性ガス)を圧入し、内圧を保持することによって、爆発性ガスが侵入するのを防止した構造
安全増防爆構造 (e) 正常時及び事故時に発生する電気火花または高温部を生じてはならない部分に、これらが発生するのを防止するよう、構造上及び温度上昇について安全性を増加する手段が講じられた防爆構造
本質安全防爆構造 (i) 正常時及び事故発生に発生する電気火花または高温部により爆発性ガスに点火しないことが公的機関において試験その他によって確認された構造
さらに、考慮する故障状態の数によってia,ib,icの3種類に分類される
特殊防爆構造 (s) 記号(d. o. f .e. i)以外の構造で、爆発性ガスの引火を防止できることが公的機関において試験その他によって確認された構造
非点火防爆構造 (n) 正常運転中及び特定の異常状態で、周囲の可燃性物質が存在する雰囲気を発火させる能力のない電気機器に適用する防爆構造
樹脂充填防爆構造 (m) 火花又は熱により爆発性雰囲気を発火させることができる部分が、運転中に発火源とならないように、樹脂の中に囲い込んだ防爆構造

「構造規格」の
防爆エリア危険場所と防爆構造の適用例

本質安全防爆構造(i) 耐圧防爆構造(d) 内圧防爆構造(f) 安全増防爆構造(e) 油入防爆構造(o)
ゾーン0        
ゾーン1    
ゾーン2
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防爆カメラの選び方

ここまで、防爆カメラが設置される防爆エリア、防爆カメラの特徴、防爆構造や防爆規格についてご紹介しました。
ここからは、どのように防爆カメラを選定していけばいいのかをまとめます。防爆カメラの選定は、防爆構造と防爆エリアの危険度を照合しながら進めます。

防爆カメラに表記される防爆性能

防爆カメラには防爆記号が表記されています。
国内では防爆規格に日本の従来規格である構造規格とIECに整合させた整合指針があるとご紹介しました。
防爆記号の表記は、防爆規格ごとに別々のルールが定められています。
それぞれの防爆記号の表記は次の通りです。

構造規格の防爆記号

(例)
構造規格の防爆記号

構造規格の防爆記号では、左に防爆構造の種類、真ん中に爆発等級、右に発火度が表記されます。

例えば「d2G4」と書いてある場合、「d」で耐圧防爆構造、「2」で爆発等級2、「G4」で発火度G4であることが示されています。
つまり、「d2G4」と表記のある防爆カメラは、耐圧防爆構造であるためゾーン1で使用でき、発火度G4のガス雰囲気中、また、この範囲以上の温度で発火爆発する発火度G3,G2,G1でも使用できることになります。

整合指針の防爆記号

(例)
整合指針の防爆記号

整合指針の防爆記号では、左から、防爆構造の種類、機器のグループ、温度等級と表記されます。

例えばiaⅡCT4の場合、本質安全防爆構造でありゾーン0使用でき、ガスグループⅡC温度等級T4(危機の最高表面温度135℃)であることが分かります。

防爆カメラは設置環境と防爆構造を適応させて使用する必要があるため、防爆記号を読み解きながら、設置する防爆エリアの危険度に適合できるかの判別をして採用します。

防爆カメラの一例

オリエントブレイン 小型耐圧防爆アナログHDカメラ RD-211AHD

防爆カメラ1

高画質のアナログハイビジョンに対応した防爆カメラです。
低照度性に優れており、照明の少ないエリアの監視にも有効です。
・水素・アセチレン・二硫化炭素などすべての爆発性ガスに対応(ゾーン0を除く)
・駆動部分が全くなく、メンテナンスの手間をおさえて長期間の運用が可能
【耐圧防爆構造 ExdⅡCT6

オリエントブレイン 耐圧防爆ネットワークカメラ XD-500IP

防爆カメラ2

200万画素、500万画素の高解像度カメラ。
バリフォーカルレンズを採用しておりオプションで超広角レンズへの変更も可能です。
・水素・アセチレン・二硫化炭素を含むすべてのガスに適合(ゾーン0を除く)
・カメラユニットはIP化されており、H.264エンコーダを内蔵。防爆IPカメラとして機能
【耐圧防爆構造 ExdⅡCT6

オリエントブレイン 耐圧防爆ドーム型ネットワークカメラ RC-360

防爆カメラ3

防爆対応の水平360°旋回型ドームカメラです。
360°連続千回機能を備えた高機能高画質のドーム型カメラです。
PoE電源供給により、イーサネットケーブル一本で接続可能です。
・水素・アセチレン・二硫化炭素・硝酸エチルを含むすべてのガスに対応(ゾーン0を除く)
【耐圧防爆構造 ExdⅡCT6

オリエントブレイン 耐圧防爆PTZカメラ PTC-EP-RC-OB

防爆カメラ4

カメラ旋回機能付き耐圧防爆カメラです。
光学36倍・デジタル12倍、最低照度0.01luxの高性能カメラ搭載です。
外部制御インターフェースにはRS-485を標準搭載。オプションユニットの使用で同軸重量にて映像+制御信号を1本の同軸ケーブルで伝送することが可能です。
多拠点からの遠隔操作にも対応しています。
【耐圧防爆構造 ExdⅡBT4

防爆カメラについてまとめました。
防爆カメラは、防爆エリアの危険度と防爆構造とを対応させて選定する必要があります。
防犯カメラセンターでは防爆エリアへの防爆カメラ(監視カメラ)の施工も承っております。
監視カメラの設置が必要な防爆エリアで防爆カメラの選定に迷われた場合にはお気軽にお問い合わせください。