平屋は防犯面が心配?
空き巣に狙われやすい理由と窓・外まわりの対策まとめ
平屋は階段がなく移動がしやすいため、ご高齢の方や小さなお子さまがいるご家庭にも人気の住まいです。
すべての部屋が1階にまとまっていることから、日々の暮らしがスムーズで快適に感じられる方も多いのではないでしょうか。
その一方で、防犯面では少し気をつけたい点があります。
窓や玄関など、外から侵入されやすい場所が多くなるためです。
この記事では、「平屋の防犯が心配…」という方に向けて、とくに狙われやすい“窓”を中心に、安心して暮らすための防犯対策をご紹介します。
この記事はこんな人におすすめ
- 平屋に住んでいて、防犯に不安がある方
- これから平屋への引っ越しや新築を予定している方
- 平屋の防犯対策について知りたい方
平屋は空き巣に狙われやすい?不安を感じやすい理由とは
平屋は暮らしやすい反面、防犯面では注意が必要です。
ここでは、平屋が空き巣に狙われやすいといわれる理由を、わかりやすくご紹介します。
2階がなく、侵入しやすいと思われやすい
平屋は、すべての部屋が1階にあるつくりです。
そのぶん、外からどの部屋にも直接近づけるという特徴があります。
また、光や風を取り入れやすくするために、窓を多く設けるご家庭も多く見られます。
平屋は暮らしやすい反面、こうした“入りやすさ”が狙われる原因になることもあります。
その特性をふまえて、防犯対策をしっかりと考えておくことが大切です。
敷地が広く死角が多くなる傾向
平屋は建物が横に広がる構造のため、どうしても敷地を広く使う傾向があります。
そのぶん、建物のまわりに「目が届きにくい場所(=死角)」が生まれやすいのが注意点です。
たとえば、以下のような場所が死角になりやすいです。
- 裏庭や物置のまわり
- 建物の側面(塀に囲まれた細い通路など)
- カーポートの裏側や植栽の影
- 勝手口や裏口の周辺
とくに夜間や留守中は、人の気配がなくなるため、より注意が必要です。
死角を減らす工夫や、防犯グッズの活用で、見えない場所も守る意識を持ちましょう。
平屋の窓はとくに空き巣の侵入口になりやすい
平屋の防犯で、もっとも注意したいのが「窓」です。
平屋は、すべての部屋が1階にあるため、どうしても窓の数が多くなります。
防犯の面から見ると、窓が多い家は「侵入されやすい家」でもあります。
実際に、警察庁のデータ(住まいる防犯110番)によると、住宅への侵入窃盗で最も多い侵入経路は「窓」です。
空き巣の侵入口ランキング
1位 窓 2位 表出入口 3位 非常口
平屋では、掃き出し窓や小さな窓もすべて地上にあるため、足場がなくても侵入しやすくなります。
空き巣は、「入りやすくて、見つかりにくい場所」を選びます。
その意味でも、平屋の窓まわりは、しっかりと対策をしておきたいポイントです。
寝室も1階にあり、不安を感じやすい
平屋では、寝室も1階にあります。
そのため、家族全員が1階で就寝することになります。
夜間は静かで、人の気配も少ないため、「もし夜中に侵入されたら…」と不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
寝ているあいだは物音に気づきにくく、反応が遅れてしまうこともあります。
こうしたリスクを考えると、万が一に備えた防犯対策はとても大切です。
「平屋ってちょっと怖いかも…」と感じてしまう理由
暮らしやすさで人気の平屋ですが、防犯面ではこんな不安の声もよく聞かれます。
- 洗濯物が1階にあり、下着泥棒が心配
- 敷地が広くて、物音や人の気配に気づきにくいのが怖い
- 1階だけなので、逃げ場が少ないのが心配
こうした「なんとなく不安」「ちょっと怖いかも」と感じる点も、しっかりと対策することで安心に変えられます。
空き巣に狙われやすい窓の特徴とは?
平屋で注意したい3つのポイント
平屋は、すべての部屋が1階にあるため、窓が多くなる傾向があります。
そのため、防犯面では窓の種類や構造にも注意が必要です。
ここでは、とくに気をつけたい3つのポイントをご紹介します。
掃き出し窓は人が出入りしやすい
掃き出し窓は、床から天井近くまである、大きなガラス窓です。
高さはおよそ180〜200cmほどあり、リビングや寝室に使われることが多く見られます。
庭やベランダへそのまま出入りできる便利さがある一方で、開口部が広いため、大人でも簡単に出入りできてしまいます。
また、カーテンやレースだけでは目隠しになりにくく、外から室内の様子が見えてしまうことも。
補助錠や防犯フィルムなどの活用など、しっかりとした対策を行うことが大切です。
腰高窓も油断できない侵入口になる
腰高窓は、床からおよそ80〜90cmの位置に取りつけられている窓です。
小さめの窓に見えるため、あまり警戒されないこともありますが、実は空き巣が狙いやすいポイントのひとつです。
体格の小さい人であれば、無理なく出入りできてしまうケースもあります。
また、家の側面や裏手など、人目が届きにくい場所にあることが多く、防犯意識も薄れがちです。
「小さな窓だから大丈夫」と思わずに、補助錠の取りつけなどを検討しておくと安心です。
クレセント錠だけでは防げない
引き違い窓によく使われているのが「クレセント錠」と呼ばれる簡易的なロックです。
ワンタッチで閉められるため便利ですが、外から簡単に開けられてしまうケースもあります。
とくに、窓ガラスを少し割ってクレセント錠を解除する「ガラス破り」という手口は、空き巣の常套手段です。
クレセント錠だけに頼らず、補助錠を追加する、ガラスを防犯フィルムで強化するなどの対策が有効です。
知っておきたいガラス破りの主な手口
空き巣が窓から侵入する際に使う「ガラス破り」には、いくつかの手口があります。
- 打ち破り:ハンマーなどで一気に叩き割る。大きな音が出るが短時間で侵入可能。
- こじ破り:ドライバーなどでガラスをこじって割る。音が小さく気づかれにくい。
- 焼き破り:バーナーなどで加熱し、水で冷やしてヒビを入れる。音がほとんどしない。
- 突き破り:金属棒などで一点を強く突いて割る。ピンポイントでクレセント錠周辺を狙う手口。
どの手口も、防犯対策が不十分な窓は狙われやすくなります。
とくに平屋では、すべての窓が1階にあるため、窓まわりの防犯はしっかり意識しておきましょう。
平屋の窓まわりにできる防犯対策
平屋では、すべての窓が地上にあるため、空き巣が侵入リスクが高い場所です。
とくに人目の届きにくい場所にある窓は、狙われやすく注意が必要です。
ここでは、今すぐできる窓まわりの防犯対策をご紹介します。
補助錠で侵入に時間をかけさせる
引き違い窓には、標準でクレセント錠がついていることが多いですが、それだけでは心もとない場合があります。
なぜなら、空き巣の多くは「ガラス破り」という手口を使うからです。ガラスを少しだけ割り、そこからクレセント錠を開けて侵入します。
そこで役立つのが「補助錠」です。
補助錠を追加することで、窓を開けるのに時間がかかり、空き巣に「ここは手間がかかる」と思わせることができます。
数百円〜数千円で購入できるものもあるため、手軽に取り入れられる対策です。
防犯フィルムでガラス破りを対策する
防犯フィルムは、窓ガラスを強化するためのアイテムです。
ガラスが割れにくくなり、空き巣による「ガラス破り」対策に効果があります。
とくに安心なのは、「CPマーク」付きの製品です。
これは、防犯性能の高い建物部品として、公的に認定されたものです。
ただし、貼り方が不十分だと効果が下がってしまうおそれもあります。
そのため、防犯フィルムはプロの有資格者に施工してもらうのがおすすめです。
センサーライトで窓まわりを明るくする
空き巣は、暗くて人の目が届かない場所を好みます。
とくに夜間、庭や窓まわりが暗いと、侵入されやすくなります。
そんなときは、センサーライトを設置するのがおすすめです。
人が近づくと自動でライトが点灯し、「誰かに見られているかもしれない」と警戒させる効果が期待できます。
また、防犯カメラとあわせて使うことで、防犯効果はさらに高まります。
明るさと記録の両方を備えることで、より安心できる環境を整えることができます。
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平屋の建物全体にできる防犯対策
平屋はどの部屋も1階にあるぶん、外まわり全体をしっかり守る防犯対策がとても大切です。
ここでは、窓だけでなく、建物全体を守るために取り入れたい防犯方法をご紹介します。
防犯カメラを設置して「見られている意識」を与える
防犯カメラは、もっとも基本的で効果の高い防犯対策です。
とくに平屋は、どの部屋も1階にあるため、出入り口や死角になる場所にカメラを設置しておくと安心です。
また、録画映像が残るため、万が一のときも証拠になります。
最近は、スマートフォンからリアルタイムで映像を確認できる機能もあり、外出中でも家の様子を見守ることができます。
外出先からでも家の様子をチェックできるため、留守中も安心して過ごせるのが魅力です。
平屋でおすすめの設置場所
- 玄関まわり(正面・横の通路)
- 勝手口・裏口
- 窓周辺
「カメラがあるだけで、こんなに安心できるんだ」
そんなふうに感じられるのが、防犯カメラの大きなメリットです。
おすすめのオプション
センサーとアラームで外まわりを守る
センサーとアラームを組み合わせた外周警備システムは、平屋にぴったりの防犯対策です。
人の動きを感知すると、大きな音でアラームが鳴るしくみになっており、空き巣や不審者を強く威嚇します。
とくに夜間や留守中など、人の気配がない時間帯にはとても心強い存在です。
家のまわりに「何かあればすぐ反応する仕組み」があると、それだけで安心感がぐっと高まります。
日常でできる!平屋の防犯を高めるちょっとした工夫
防犯対策というと設備の導入を思い浮かべがちですが、日々の暮らしの中でできる小さな工夫も、防犯性を高めるうえでとても大切です。
外構や植栽の見直しで「死角」を減らす
庭や玄関まわりの植栽や外構は、おしゃれで落ち着く空間づくりに役立ちますが、伸びた植木や塀の陰が、空き巣にとって“隠れ場所”になってしまうこともあります。
防犯の視点で見直すと、次のような工夫が効果的です。
- 植栽は背が低めで見通しの良いものを選ぶ
- 照明やセンサーライトと組み合わせて、夜も明るさを保つ
- 塀やフェンスは、あえて“透け感”のあるデザインにする
「隠れにくい」「見られやすい」環境を意識することで、侵入されにくい印象の家づくりにつながります。
ご近所付き合いは「最強の防犯ネットワーク」
顔を知っている人が周りにいるだけで、不審な動きにすぐ気づいてもらえる環境ができます。
- あいさつを交わす
- 留守にする際はひとこと伝えておく
- 日頃から軽く情報を共有する
こうした日常のちょっとしたやりとりが、「あれ?見慣れない人がいるな」「今日は人がいないようだけど大丈夫かな」と、自然な見守りの目につながります。
補助金制度を上手に活用しよう
お住まいの地域によっては、防犯対策にかかる費用を一部サポートしてくれる制度が用意されています。
対象となる設備や条件は自治体によって異なりますが、うまく活用すれば、防犯対策を手軽に始めることができます。
平屋にお住まいの方にとっても、窓まわりの補強や防犯カメラの設置といった対策に補助金が使えると、より安心して準備を進められます。
「費用面が気になって、防犯対策を迷っている…」という方も、まずは自治体の補助制度をチェックしてみるのがおすすめです。
▼ 補助金の情報はこちらにまとめています
初期費用0円の防犯カメラレンタルもおすすめ
「防犯カメラを設置したいけれど、初期費用が気になる…」
そんな方には、初期費用0円で始められる防犯カメラのレンタルサービスがおすすめです。
購入型と違い、まとまった出費が不要なため、月々の負担をおさえて無理なく防犯対策ができます。
設置から修理メンテナンスまでサポートがついているプランなので、機器トラブルの心配が少ないのも嬉しいポイントです。
平屋の防犯対策
DIYできるもの・専門業者に任せたいもの
平屋の防犯対策を、「できるだけ自分でやってみたい」と考える方もいらっしゃると思います。
実際、簡単な防犯グッズであれば、ご自宅でも手軽に取りつけることが可能です。
ただし、防犯効果をしっかり得るためには、プロの技術が必要な対策もあります。
ここでは、ご自身でできることと、専門業者に任せたほうが安心なことを分けてご紹介します。
DIYでもできる防犯対策
- 補助錠の取りつけ
- 市販の補助錠は、引き違い窓に簡単に設置できます。ドライバー1本で済むタイプもあり、手軽に防犯性を高められます。
- 防犯ステッカーの活用
- 「録画中」「センサー作動中」といったステッカーを貼るだけでも、空き巣への心理的な威嚇効果があります。
専門業者に任せたほうがよい対策
- 防犯カメラの設置
- 防犯カメラを効果的に設置するためには、死角を的確に把握し、最適な位置に取りつける必要があります。さらに、屋内外の配線工事や機器の初期設定も必要となるため、知識と経験が求められます。
確実に機能させるためには専門業者に任せるのが安心です。 - 防犯フィルムの施工
- 防犯フィルムは貼り方次第で効果に大きな差が出ます。プロの有資格者による丁寧な施工が重要です。
- 外周センサーやアラームの設置
- 屋外に設置するシステムは、誤作動や配線トラブルを防ぐためにも専門の知識が必要です。
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平屋でも「怖くない暮らし」はつくれます
このページでは、平屋にお住まいの方が抱えがちな防犯の不安と、今すぐできる対策についてご紹介してきました。
「平屋は侵入されやすいのでは…」と不安に感じることもありますが、窓まわりの工夫や防犯カメラの活用など、適切な対策を取ることで、しっかりと安全を守ることができます。
また、補助金制度の活用やレンタルサービスを使えば、コストを抑えて安心を手に入れることも可能です。
ほんの少しの工夫で、「ちょっと怖いかも…」という気持ちは、「これなら安心できる!」という前向きな気持ちへと変わっていきます。
ぜひ、できるところから防犯対策を始めてみてください。
個人のお客様向け防犯カメラ特設ページ

空き巣や強盗、いたずら被害などの被害を防ぐためにも防犯対策はとても大切です。
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