車盗難の前兆かも?
シール・空き缶などマーキングの種類と防犯対策まとめ
「車盗難には前兆がある」と耳にしたことはありませんか?
実際に、盗難グループが下見の際に“印”を残すケースがあると指摘されています。
車に見覚えのない傷や小さなシールが付いていたら、それが前兆のサインかもしれません。
この記事では、車盗難の前兆とされるマーキングや見分け方、そして盗難を防ぐための対策をわかりやすく紹介します。
この記事でわかること
- 車盗難の主な手口と、窃盗犯が下見でチェックしているポイント
- 犯行グループが残すとされるマーキングの種類
- マーキングを発見したときの正しい対処方法
- 防犯カメラをはじめ、駐車環境に合わせた効果的な対策方法
車盗難はどこで多い?統計でわかる発生場所
車の盗難は、私たちの身近な場所で多く起きています。
- 自動車盗難の約4割(42.9%)は「自宅(一戸建てなどの一般住宅)」で発生
- 次に多いのは「駐車場」で27.0%
つまり、普段車を停めている身近な場所こそ狙われやすいと言えます。
出典:自動車盗難等の発生状況等について 自動車盗の駐車場所別認知件数の推移主な車盗難の手口とは
車の盗難には昔から使われている手口に加え、最近では電子機器を悪用した新しい手口も増えています。
ここでは代表的な方法を紹介します。
針金などを差し込む手口 | ドアの隙間から針金を入れて解錠し、侵入されるケース。 |
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ガラス破り | ハンマーなどで窓ガラスを割って車内に入られる方法。 |
工具での解錠・破壊 | 特殊工具でドアを開け、ステアリングロックを壊してエンジンをかけられる。 |
隠したスペアキーを狙う | 車体にマグネットで隠していたスペアキーを探し出されてしまう。 |
自宅からキーを盗まれる | 家に侵入され、キーそのものを盗まれるパターン。 |
レッカーで強引に持ち去る | けん引車で車ごと持ち去られる。 |
施設での“なりすまし” | 駐車場や整備施設で利用者を装い、預けられたキーを受け取られる。 |
電子的な手口(リレーアタック・CANインベーダー) | スマートキーの信号を盗んだり、車の制御システムを不正に操作して解錠・始動する。 |
キープログラマーによる複製 | 特殊機器で車の鍵を複製してしまう方法。 |
昔ながらの「針金」や「ガラス破り」といった物理的な方法は今も使われていますが、最近ではリレーアタックやCANインベーダーのように電子機器を悪用する高度な手口が増えています。
そのため「カギをかけるだけ」では不十分で、物理的な防犯グッズ+電子的な対策を組み合わせることが求められます。
犯行は計画的?車を盗む前の下見について
車の盗難は、思いつきで行われることもありますが、多くはあらかじめ下見をして計画的に行われるケースが見られます。
犯行グループにとっては「盗みやすい車かどうか」を事前に見極めてから狙うほうが、リスクを減らせるからです。
窃盗犯が下見で確認しているポイント
- 駐車場所:人目が少ないか、死角があるか
- 防犯対策:防犯カメラやセンサーライトがあるか、ハンドルロックなどが使われているか
- 車種や年式:人気車種や中古市場で需要のある車かどうか
- 施錠状況:鍵がかかっていない、スペアキーが隠されているなどの隙がないか
- 在宅状況:家に人がいるか、夜間や留守の時間帯が多いか
とくに高級車や人気車種は狙われやすく、グループで計画的に下見をしてから盗難に及ぶケースもあります。
普段から「どこに停めているか」「どんな対策をしているか」を見られている可能性がある、と意識しておくことが大切です。
不審な行動に注意!要警戒な人物の特徴
- 低速で走りながら周辺をぐるぐる回っている車
- 車の周囲を歩きながらスマホやカメラで撮影している人
- 繰り返し同じ車の前を通りかかる人
- 不自然に駐車場に長時間とどまっている車や人物
こうした不審な行動を見かけたときは、むやみに近づかず、少し距離をとって「こんにちは」と声をかけるだけでも効果的です。
見られていると気づかせることで、相手が犯行をあきらめる可能性があります。
それでも不安なときは、警察に相談してパトロールを強化してもらいましょう。
ひとりで抱え込まず、地域と協力して安全を守ることが大切です。
衛星写真まで?進化する下見の手口
最近では、現地に来なくても地図アプリや衛星写真を使って下見をするケースがあると言われています。
- 駐車場の位置
- 周囲の環境(建物・死角など)
- 人通りの多さや動線
こうした情報を把握できてしまうため、現地に姿を見せずに下見が可能になってしまいます。
そのため「家の前に不審な人がいないから大丈夫」とは言い切れません。
現地での警戒+防犯カメラやセンサーなどの対策を組み合わせることが安心につながります。
車盗難の前兆かも?注意したいマーキングの種類と見分け方
車の盗難は、あらかじめ下見をしたうえで計画的に行われることがあります。
実際に報告されている例を知っておくと、早めに気づけて安心です。
タイヤの周辺に物が置かれるケース
- 空き缶
- ペットボトル
こうした物がタイヤの近くに置かれている場合、「車が動いたかどうか」「長時間同じ場所に停められているか」 を確認する目的で使われることがあります。
見覚えのない物が置かれていたら、すぐに片付けるとともに、不審者対策を意識することが大切です。
ワイパーにチラシが挟まれているケース
ワイパーなどにチラシや広告が挟まれたままになっていることがあります。
- 普段車に乗っていないのか
- しばらく動かしていないのか
こうした点を確認する目的で利用されるケースがあると言われています。
放置しておくと「この車は動いていない」と思われる可能性があるため、不要なチラシは早めに取り除くことが大切です。
車や玄関にシールが貼られているケース
車だけでなく、家の玄関先などに見覚えのないシールが貼られていたら注意が必要です。
何かしらの前兆や目印として使われる可能性があるため、以下のように対応しましょう。
- 写真を撮って記録を残す
- 警察に相談する(マンションや駐車場の場合は管理者や管理組合にも伝える)
- シールは速やかに剥がす
マーキングを見つけたときの正しい対処方法
証拠は残す
まずはスマホで写真を撮り、日時や場所を記録しておきましょう。
必要に応じて警察に相談するときに役立ちます。
すみやかに消す・はがす
マーキングは放置せず、早めに取り除くことが大切です。
そのまま残しておくと、盗難の目印として利用されるおそれがあります。
必要に応じて防犯対策
日頃からできる対策に加え、防犯カメラやセンサーライトの設置、ハンドルロックや防犯ステッカーの活用など、複数の対策を組み合わせると安心です。
盗難の前兆を感じたときに効果的な防犯対策
「これはマーキングかも?」と感じると、盗難の前兆なのでは…と不安になる方も多いと思います。
ここでは、車の盗難防止に役立つ主な対策を、導入したときのメリットとデメリットとあわせてご紹介します。
ハンドルロック・タイヤロック
物理的な対策として代表的なのが、ハンドルロックやタイヤロックです。
メリット
- 物理的に操作や移動をできなくするため、盗難に時間がかかる
- 見た目で防犯対策をしているとわかり、抑止力が高い
- 比較的安価で導入しやすい
デメリット
- 使うたびに取り付け・取り外しが必要で手間がかかる
- 工具で破壊される可能性はゼロではない
これらのグッズに加えて、防犯ステッカーやセンサーライト、防犯カメラなどを組み合わせることで、さらに安心感が高まり、盗難を未然に防ぎやすくなります。
防犯ステッカー
防犯対策をしていることを外に示せるのが、防犯ステッカーです。
貼ってあるだけでも「見られているかもしれない」という心理的なプレッシャーを与えられます。
メリット
- 安価で手軽に始められる
- 犯行を考える相手に心理的な抑止効果を与えられる
- 他の防犯対策と組み合わせると効果が高まる
デメリット
- ステッカーだけでは実際の防犯効果は弱い
- 安価すぎるものや模倣品は逆効果になる可能性がある
実際に使用しているハンドルロックや防犯カメラと組み合わせて使うことで効果を最大化できます。
センサーライトの設置
人の動きを感知して自動で点灯するのがセンサーライトです。
突然の光で「見られているかもしれない」と思わせ、不審者を近づきにくくします。
メリット
- 人が近づくと自動で照らすため、抑止効果が高い
- 駐車場や玄関など暗くなりやすい場所の防犯性を高められる
- 比較的手ごろな価格で導入できる
デメリット
- 感度が高すぎると風や小動物で反応してしまうことがある
- 単体では「光るだけ」で、証拠を残すことはできない
センサーライトは防犯カメラや防犯ステッカーと組み合わせるとさらに効果的です。
防犯カメラの設置
不審者を記録し、万が一の際には証拠として残せるのが防犯カメラです。
「映像に残っているかもしれない」と思わせることで、泥棒に対して強い抑止力にもなります。
メリット
- 不審者や犯行の様子をしっかり録画できる
- 「見られているかも」という心理的なプレッシャーで近づきにくくなる
- 最近はレンタルや月額サービスもあり、手軽に始めやすい
- スマホ連動など便利な機能もある
デメリット
- 定期的に映像を確認したり、メンテナンスが必要
- 周囲のプライバシーに配慮して設置する必要がある
防犯カメラは単体でも効果的ですが、センサーライトやハンドルロックなどと組み合わせると「記録」と「抑止」の両方でさらに安心です。
導入費用な心配な場合は「レンタル」がおすすめ
防犯カメラは購入すると初期費用がかさみますが、弊社のレンタルなら初期費用0円。
月額料金だけで設置でき、工事や修理・メンテナンスも込みなので安心です。
「高そうだから無理かな…」と思っていた方でも、気軽に始められます。
駐車環境別に見るおすすめ防犯対策
駐車している場所によって、盗難リスクや効果的な対策は変わってきます。
とくに「マーキング」「不審なシール」「不自然な傷」など前兆を見逃さないためにも、環境に合った防犯対策を意識することが大切です。
一戸建ての駐車場での対策
自宅敷地内の駐車場は盗難被害が最も多い場所です。
- 防犯カメラやセンサーライトをつけておけば、抑止力も証拠もまとめて安心
- ハンドルロックやタイヤロックで物理的に盗みにくくする
- 庭木や植栽は定期的に手入れして見通しをよくする
「証拠が残る」「犯行が目立ちやすい」という環境をつくることで、泥棒にとってリスクが高くなり、犯行をためらわせる効果があります。
マンション・月極駐車場での対策
マンションや月極駐車場は、不特定多数の人が出入りするため、マーキングや不審な行動があっても気づかれにくい環境です。
- 防犯カメラのある区画を選び、必要に応じて管理会社やオーナーに相談して防犯を強化する
- できるだけ人通りがあり、明るい場所に駐車する
自分ひとりで守るのではなく、周囲と連携して「見られている環境」をつくることが大切です。
スマホ通知で安心!AIカメラで盗難前の動きをキャッチ
車盗難の下見対策には、AIカメラの侵入検知機能がおすすめです。
駐車場に設置すれば…
- 車に近づく人物を検知
- スマホに画像付きで通知
- すぐに不審な行動を確認できる
さらに、留守中に窃盗犯が下見に訪れ、車のまわりにマーキングを残すような行為があっても、遠隔から映像で確認できます。
必要に応じてすぐに対応できるので、より安心です。
車盗難の前兆を見逃さないために日頃できる習慣
車盗難の前兆やマーキングを見逃さないためには、防犯グッズの設置だけでなく、日頃のちょっとした注意や習慣も大切です。
ここでは、普段から気をつけたいポイントを紹介します。
車のまわりをチェックする習慣をつける
車に乗る前に、タイヤやドアまわりをざっと確認する習慣を持ちましょう。
チョークで描かれた小さな印や、置かれた空き缶・ペットボトルなども、早めに気づければ盗難の前兆として対応できます。
不審な人物や車に注意する
近所を低速でぐるぐる回っている車や、駐車場に長時間とどまる不審な人がいないかにも目を配りましょう。
「ちょっと変だな」と感じたら、家族や近所の人と情報を共有したり、防犯カメラを確認したりすると安心です。
駐車環境を見直す
駐車場所を選ぶときも意識が必要です。
暗く人通りの少ない場所より、街灯があり人目につきやすい場所のほうが狙われにくくなります。
自宅の駐車場でも、照明やセンサーライトを取り入れるとさらに安心です。
まとめ マーキングを見つけたら放置せず早めに対応を
車に不審なシールや印、チラシなどのマーキングを見つけたら、「大したことない」と放置せずに、早めに取り除くことが大切です。
スマホで写真を残しておけば、万が一警察に相談するときにも役立ちます。
あわせて、防犯カメラやセンサーライト、ハンドルロックといった防犯対策を取り入れることで、盗難のリスクを大きく下げることができます。
小さなサインに気づいて行動することが、大切な愛車を守る第一歩です。
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駐車場向け防犯カメラ特設ページ

車上荒らし、ナンバープレートの盗難などを防ぐためにも、駐車場の防犯対策はとても大切です。
駐車場用防犯カメラは、不審者の侵入を抑止し、万が一のトラブル時には映像による証拠の確保にもつながるため、月極駐車場や自宅ガレージにも人気の対策です。
このページでは、駐車場向け防犯カメラの選び方や設置費用の目安を、わかりやすくご紹介しています。
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