ネットカフェやマンガ喫茶の防犯カメラ 設置場所は？

ネットカフェやマンガ喫茶でも防犯カメラはよく利用されています。
弊社でもいくつかのネットカフェ、マンガ喫茶で防犯カメラの設置を納品させて頂いた事例があります。ネットカフェや漫画喫茶に防犯カメラがあることで防犯対策はもちろん、迷惑客や理不尽なクレーム対策、店内の安全管理、従業員の業務負担軽減などに役立ちます。
ネットカフェで防犯カメラの設置をする際、お客様からご相談いただくのは以下のようなことがあります。

ネットカフェの場合インターネットが自由に使えるという性質上、ネット上で問題のあるコメントをする、ネット上で違法行為を行うなど後から犯罪・不正行為が発覚するケースもあり防犯カメラは必要ですが、個室などプライベートな空間になる場所もあり、悩む担当者の方が多いようです。
このページではネットカフェ・漫画喫茶で防犯カメラが設置される場所や監視対象、目的などを解説します。

ネットカフェや漫画喫茶の防犯カメラはなんのため？

ネットカフェや漫画喫茶の防犯カメラは当然、特定の誰かを監視するためのものではありません。
禁止行為や不当なクレームをつける迷惑客の排除や万が一犯罪・不正が発覚した場合に証拠となる映像を確認するためなど、健全かつ安全な店舗運営のために利用されるものです。

建物内での禁止行為の防止

ネットカフェや漫画喫茶は会員制であることが多く、登録時に禁止行為の説明があります。
このようなルールがなぜあるかというと、すべての店舗利用者が安心して施設を利用できるようにするため、また店内で大声を出したり店内の設備を壊すなど迷惑行為をする不良客を排除し健全な店舗運営を行うためです。
禁止事項の内容は店舗にもよりますが、一般的には下記のようなものがあります。

ネットカフェや漫画喫茶を利用するお客様の多くはリラックスできる空間を求めています。ネットカフェに設置した防犯カメラの存在は迷惑行為を防止し、お客様及び従業員の安全確保に役立ちます。

従業員の不正防止

24時間常時運営することも多いネットカフェ・漫画喫茶では、店長・オーナーが不在で店内にいる従業員がアルバイトだけという時間帯もあります。設備が多く死角が発生しやすいので、従業員が不正をする可能性もあります。
考えられる従業員の不正にはレジ金の横領や備品盗難などが挙げられます。

ネットカフェで防犯カメラが設置される場所

ネットカフェや漫画喫茶で防犯カメラ・監視カメラの設置をご依頼いただいた際のカメラの取り付け場所はお客様の予算感やお考えにもよりますが、売上金を扱うレジ付近や店舗出入口はほぼすべての店舗で行っています。
レジ周りはトラブルの発生リスクが高いために設置します。出入り口は、万が一の犯罪・トラブルが起きた時に録画映像を確認し警察に証拠の提供をできるようにするためです。
他の場所に関しては店舗のレイアウトにもよりますがネットカフェには背の高い本棚が多く、また室内の面積も広いので、施設全体の安全確認のため要所要所にカメラの配置が必要となります。

店舗出入口

出入り口には防犯カメラを必ず設置してください。インターネットカフェのパソコン等からSNSを使って脅迫したり、刑事事件になり得る誹謗中傷を書き込むこともあります。常時撮影・録画し店舗に出入りする人物の入店と退店をしっかり記録することで万が一なにかあった時に会員証とその人物を照らし合わせることで特定することができます。

レジ付近（マイクで音声録音含む）

ネットカフェの場合、従業員とお客様のコミュニケーションはほぼレジ付近の受付で行われます。
金銭のやり取りや受付内容、会話内容など音声と映像を合わせて記録することで悪質なクレームの防止や、従業員の接客態度向上にも役立ちます。

店内の死角を監視

ネットカフェは本棚やドリンクバー、遊具など様々な設備があり死角ができやすい場所でもあります。
従業員の目が届かない死角となる箇所を撮影、録画していくことで備品の盗難やマナー違反となるような行為を防ぐことができます。

トイレ入口前

トイレ内への書籍の持ち込み、居座りなど、他のお客様へ迷惑が及ぶ行為を防止します。
トイレでの盗撮抑止・防止のほか、トイレ内を汚すなどの行為がいつどの時間帯に行われたのかを特定する鍵にもなります。

本棚スペース

書籍盗難や破損が発生した時に、POSレジのデータと照合して人物を特定することも可能です。万引きや内引きを抑止するとともに、盗難にあった場合などその書籍のおいてある場所からいつどうやって盗んだのかを特定しやすくなります。

ネットカフェの防犯カメラ　録画の保存期間は？

ネットカフェ・漫画喫茶に設置された防犯カメラの録画期間は2週間～1ヶ月程度に設定されることが多いです。
器物損壊や備品盗難は比較的早く発覚しますが、ネットカフェの場合、インターネット上で違法な発言をするなど発覚が遅くなる可能性もあります。かといってあまりにも保存期間の設定を長くしてしまうと費用もかかり、個人情報流出など別のリスクも生じてしまいます。
一般的には防犯のため、店舗の健全な運営のためとして録画期間を2週間～1ヶ月程度に設定する場合が多いです。

プライバシーの問題は大丈夫？違法にならない？

ネットカフェや漫画喫茶に限ったことではありませんが、店内に防犯カメラを設置することは違法ではありません。
防犯カメラを設置することで犯罪の抑止力となり、また万が一の時の証拠として警察に映像の提供ができるため積極的に取り入れる店舗が多い印象です。
ただ、もちろんプライバシーへの配慮は必要であり、プライバシーを侵害してしまう恐れのある空間にカメラを設置することはおすすめできません。
店舗に防犯カメラを設置する際は、プライバシー保護や録画映像の管理について規則を決めるガイドラインの作成が必要です。弊社ではこうしたガイドライン作成もお手伝いが可能ですので、設置をご検討の方はぜひご相談ください。
また「防犯カメラ作動中ステッカー」でカメラの存在を周知し「カメラの設置は監視のためでなく防犯のため」であることを記載しておくこともおすすめです。

ネットカフェでの防犯カメラ活用　まとめ

ネットカフェや漫画喫茶の防犯カメラは大切な備品（漫画や設備）を適切に管理し盗難・器物損壊の防止、施設全体の安全管理のために利用されます。
また、防犯カメラを設置することは施設を利用するお客様のマナー向上にもあり、店内を清潔に保つことにも繋がり、店舗運営の安全管理、運営改善に役立ちます。
また、もちろん防犯対策としても重要な役目を果たします。
2022年6月川越市のネットカフェに立てこもり女性従業員を人質にし怪我を負わせた事件では、犯人はカッターナイフや包丁などを持参し来店していました。他、名古屋の錦にあるネットカフェでは2018年に利用客が別の利用客を刺し殺すという事件も起きました。万が一立てこもられても外部から遠隔監視ができる状況を作ることも防犯対策として重要かもしれません。