タンパリング機能とは?
防犯カメラへのいたずらや妨害対策を解説
防犯カメラの撮影を妨害し犯行の証拠を隠蔽する目的で、カメラにタオルを掛けたり、ビニールテープでレンズを覆うなどの妨害行為をする泥棒がいます。弊社は2006年の創業以来、防犯カメラの専門店として多くの実績と経験を積んでまいりましたが、過去にはカメラがいたずらされ、映像が記録されなかった事例が数回発生しています。
こうした防犯カメラに対するいたずらや妨害行為の対策には、「タンパ」、「タンパリング機能」が非常に効果的です。
本ページでは、実際に発生したセキュリティ機器へのいたずらや妨害行為の事例をご紹介するとともに、タンパリング機能を活用した防犯対策やその他の効果的な対策について詳しく解説いたします。
防犯カメラを無効化させる手口とは
防犯カメラの撮影が妨害された事件
2024年11月、千葉県市原市のホテルで発生した強盗殺人事件では、犯人と思われる人物が防犯カメラをタオルで覆う様子が映像に記録されていました。警察は犯人が姿や犯行の様子を隠そうとしたとみて、映像に映っていた人物の特定を進めています。
参考:YAHOO! JAPANニュース「防犯カメラをタオルで覆う様子が...」
カメラは犯罪抑止や証拠収集において重要な役割を果たします。しかし、今回の事件のように、一部の犯罪者は犯罪を隠すため、装置自体を無効しようといたずらや妨害行為を行うことがあります。
防犯カメラへのいたずらや妨害行為の手口
弊社が防犯カメラを納品させていただいたお客様の中には、いたずらや妨害行為によって防犯カメラが無効化され、撮影ができなくなった事例が確認されています。実際に確認された主な妨害行為は以下の通りです。
お客様が被害に遭われたいたずらや妨害行為
- 黒いスプレーを吹き付ける
- カメラの向きを意図的に変える
- カメラの配線を切断する
- バールでカメラを叩き割る
- ビニールテープをカメラに貼り付ける
これらの行為は、弊社のお客様の防犯カメラに対して実際に行われた妨害手口です。
また、録画機自体を盗むという事件がニュースで報じられるケースもありますが、弊社ではそのような事例は確認されておりません。
確認された妨害行為のほとんどは、防犯カメラそのものへの直接的な攻撃が中心です。
しかし、いずれの妨害行為においても録画機には妨害の様子がしっかりと記録されており、それらの映像は警察に証拠として提供しています。いたずらや妨害行為を行った犯人の特定に繋がるケースも少なくありません。
防犯カメラへの妨害対策 タンパリング機能
タンパリング機能とは、防犯カメラが布で覆われたり、向きを変えられたりした場合に異常を検知し、アラームを鳴らしたり、スマホアプリやメールで通知したりする機能を指します。
防犯カメラには、万が一細工や妨害行為を受けた際に、即座にアラームを鳴らす機能が搭載されている場合が多くあります。
トリニティーが販売する防犯カメラの多くには、以下のような機能をオプションとして追加することが可能です。
- 防犯カメラの配線が切断されたら即座に通知
- カメラの向きを変えられたら即座に通知
- カメラが何かで覆われたら即座に通知
これらの「タンパ」、または「タンパリング機能」は、多くのセキュリティ商品に搭載されています。
ただし、従来の製品ではその場でアラーム音を出すことしかできなかったものを、弊社では、弊社のクラウドサービス「エッジAIターミナル」を活用し、「エッジAIターミナル」からスマホアプリやメールへの即時通知や、ブザーや回転灯などの鳴動装置と連動する機能などを自社で開発しています。
防犯カメラの導入で注意すべきポイント
防犯カメラ設置時の注意点
防犯カメラを設置する際は、以下の2つのポイントを守ることで、カメラ自体への攻撃リスクを大幅に減らすことができます。
- 高所や手の届かない場所にカメラを設置すること
- 死角を作らないようにカメラを設置すること
これらを徹底することで、防犯カメラへの直接的な攻撃を抑止し、録画機能が停止してしまうような状況を未然に防ぐことが可能です。最初の設置設計段階でこれらの点を考慮することで、長期的に効果的な防犯対策を実現できます。
広角レンズのカメラを選定する
防犯カメラの映像からは、泥棒が妨害行為をしている様子がしっかりとカメラに映り込んでいることが確認されます。このことから、泥棒は防犯カメラの画角が想像以上に広いことを認識していないことが分かります。
弊社が取り扱う180度パノラマカメラ「HS-180AHD」は、広角レンズを搭載した防犯カメラで、200万画素のフルハイビジョンで広範囲の撮影が可能です。
人間の視野角と言われる120度をはるかに超える範囲を撮影できる防犯カメラです。※広角レンズは、広範囲を一体的に撮影できるレンズのことを指します。
また、カメラを覆うなどの妨害行為を行う場合、その作業はカメラの至近距離で行わなければならないため、逆に犯人の姿がはっきりと映り込むことがあります。
広角レンズ搭載のカメラを設置することで、より高い防犯効果が期待できます。
防犯カメラの異常を見逃さない!
防犯カメラが突然違う方向を向いている、カメラにビニールテープを貼られている場合、それは泥棒が侵入を計画している前兆かもしれません。このような行為が見られた場合は、速やかに適切な対応を取ることが重要です。
防犯カメラに対して、細工が施され、それが戻されていた場合、泥棒は「この家や会社はしっかりと防犯対策がされている」と警戒します。
一方で、カメラに対して行った細工が放置されていれば、ダミーカメラか、もしくは留守にしている空き家かと思うかもしれません。防犯カメラに何かしらの妨害工作をされたらすぐに警察に映像とともに届けを出しましょう。あなたのお家や会社が狙われているかもしれません。