道路・交差点で防犯カメラを設置する時の申請
どこに取り付ける?抑止効果とは?
道路や交差点などの屋外に防犯カメラを設置することは、犯罪の抑止効果や事故・事件の解決に役立つ証拠確保に役立ちます。
警察や自治体でも、地域への防犯カメラ設置は積極的に行っていることが多く、街の防犯カメラの録画データから犯人が特定された事件も多数あります。
道路や交差点で防犯カメラを設置する場合、個人が無断で設置するのももちろん問題ですが、自治会・町内会でも申請を怠ると問題になることがあります。
このページでは、道路や交差点のどこに防犯カメラを設置するのか、設置前に必要な申請などを解説させていただきます。
道路・交差点で防犯カメラを設置する場合、どこに取り付けるの?
主な取付場所
道路や交差点で防犯カメラを設置する場合、電柱や街路灯、その場にある建物にカメラを取り付けることが多いです。
建物に防犯カメラを設置する場合は、自分の所有する敷地内にカメラを取り付けますが、道路や交差点は、地域住民が共通して使う場所です。
防犯カメラを設置する目的に合わせて、撮影したい場所がうまく撮影できる位置に取り付けることが大切です。
道路・交差点に防犯カメラを設置する時の主な取り付け位置
- 電柱
- 街路灯、防犯灯
- 近くの建物
- ポール建柱工事をしてカメラを取り付ける
電柱

電柱へ防犯カメラを取り付ける場合は、電柱の所有者を確認して許可をとることが必要です。
電柱者の所有者は、電柱自体に貼られているプレードなどから確認することができます。
主な電柱の所有者
- 電力会社(中部電力など)
- 通信会社(NTTなど)
- 個人・企業
街路灯、防犯灯

もともと道路に設置されている街路灯に防犯カメラを設置する場合は、所有団体へ確認が必要です。
自治体で管理している街路灯の場合、電柱と同じくどこが所有しているものかが街路灯に記載されていることが多いです。
近くの建物

町内会などで防犯カメラを設置する際、監視したい場所の付近に店舗や個人宅などの建物があれば、所有者にお願いをして道路を監視できるように防犯カメラを設置することもあります。
この場合、その建物から電源をとることになるので、防犯カメラの運用にかかる電気代を町内会で負担することも多いです。
ポール建柱工事をしてカメラを取り付ける

近くに防犯カメラを取り付けられるものがない場合、ポールを建てて防犯カメラを設置することもできます。
この場合も、市区町村などその場を管理する団体に、防犯カメラの設置にあたってポールを建てることを申し出てから工事を行うことが必要です。
自治会・町内会による防犯カメラ設置で申請が必要なケースとは?
自治会や町内会などの地域団体が設置する街頭防犯カメラは、子供が通る通学路や事故が起こりやすい交差点など、犯罪・事故が起こるリスクがある場所によく設置されます。
個人宅や企業など、その場を所有する人物が敷地内で防犯カメラを取り付ける時には申請は不要ですが、自治会・町内会が防犯カメラを設置する場合、多くが不特定多数が利用する公共の空間です。
公共性の高い場所で防犯カメラを設置する際は、その場所を管理する団体や、警察に申請・許可をとる必要があります。
自治会・町内会の防犯カメラ設置による申請の例
- 道路使用許可申請
- 道路占用許可申請
- 電柱・街路灯の所有者の許可
- 補助金・助成金の申請
道路使用許可申請とは?

道路使用許可とは、道路でイベントを行ったり、道路工事を行うなど、道路を使用する時に必要な申請で、申請先は警察となります。
道路使用許可には1号~4号までの種類があり、工事のための申請は「1号許可」になります。
道路や交差点で防犯カメラを設置する場合、道路での作業が必要なため、必然的に申請が必要です。
道路使用許可の種類
| 種別 | 許可が必要な行為 |
|---|---|
| 1号許可 | 道路において工事もしくは作業をしようとする行為 |
| 2号許可 | 道路に石碑、広告板、アーチ等の工作物を設けようとする行為 |
| 3号許可 | 場所を移動しないで、道路に露店、屋台等を出そうとする行為 |
| 4号許可 | 道路において祭礼行事、ロケーション等をしようとする行為 具体的な行為については、各都道府県道路交通規則に定められています。 |
道路占用許可とは?

道路占用許可とは、道路や歩道などの公共用地の一部を継続的に使用する場合に必要となる申請で、市区町村もしくは都道府県の土木事務所に申請します。
占用期間が1年単位で更新となるケースもあり、申請時に更新時期など確認しておくことが大切です。
防犯カメラの設置業者が申請の代行を行うこともあります。弊社でもご相談可能です。
道路占用許可が必要となる例
- 防犯カメラを電柱や街路灯など、公道上に固定して設置する場合
- カメラの配線やボックスが道路上を通る場合
- ポールを新設して道路上に設置する場合
自治体によっては、「道路占用許可申請書」「設計図」「位置図」などの提出が求められます。
電柱・街路灯の持ち主の許可について

道路や交差点で防犯カメラを設置する場合、電柱や街路灯を利用して設置するケースが最も多いですが、これらには所有者が存在します。
そのため、設置前に持ち主(管理者)から使用許可を得る必要があります。
電柱・街路灯の所有者とは?
- 電力会社(例:東京電力、中部電力など)
- 通信会社(例:NTT、KDDIなど)
- 個人や企業が私有地内に設置している電柱
電柱には「管理番号プレート」や「所有者名」が表示されているので、まずは現地で確認します。
電柱使用の申請は、電力会社または通信会社などの規定に従って、設置目的や期間を記載した申請書の提出が必要です。
補助金・助成金の申請
防犯カメラの設置には、県・市の補助金を申請して取り付けができることもあります。
補助金・助成金の内容は実施団体によって違うので、対象や補助額を確認しましょう。
弊社でも補助金を活用した防犯カメラ設置実績が多数あります。
各県の補助金情報もまとめていますので、よろしければご活用ください。
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街頭防犯カメラに抑止効果はあるの?
抑止力と犯人特定について
道路や交差点で設置される防犯カメラの用途は主に、犯罪の抑止と事件事故があった時に事実を確認し問題を解決するためです。
そして、防犯カメラがあることで近隣住民が安心して暮らすことができるという点も大きなメリットです。
街頭防犯カメラに関するアンケート調査
こちらは、埼玉県鶴ヶ島市が市民に対し行った街頭防犯カメラに関するアンケート調査の結果の一部です。
「公共の場に防犯カメラが必要だと思いますか」という質問に対し、265名の回答のうち、83.8%が必要、12.1%がどちらかいえば必要と回答しており、大多数の住民が街頭防犯カメラを必要と考えていることがわかります。
必要だと回答した方のうち多くが「犯罪抑止の効果があると思うから」「犯罪や事件の捜査に役立つと思うから」などと理由を挙げており、街頭防犯カメラに求められる効果も犯罪抑止効果と事件解決の2点にあると考えられます。
他にも各地域で街頭防犯カメラの設置が推奨され、補助金を使って防犯カメラを取り付ける自治会・町内会も増えています。
必要だと思う理由
- 犯罪抑止の効果があると思うから(126件)
- 犯罪や事件の捜査に役立つと思うから(94件)
- 防犯意識の向上につながると思うから(18件)
- 安心感が得られるか(15件)
- ゴミのポイ捨てがすごい。ビールカン等
不要だと思う理由
- 監視されていると感じるから(2件)
- プライバシーを侵害されていると感じるから(6件)
- 録画データがどのように管理されているかわからないから(3件)
防犯カメラで犯人は特定できるのか?
群馬県警の調査によると、2023年に摘発した刑法犯(余罪捜査を除く)のうち、16.3%を占める494件が防犯カメラを主要な手がかりとしたとされています。
この時の発表では、割合は直近5年で2倍以上に増えているとされています。
参考:上毛新聞「防犯カメラ捜査に威力 群馬県警 摘発割合5年で倍以上」
防犯カメラによって解決した事件は多数あり、多くの地域で、抑止効果と事件解決の両面で役立てられています。
防犯カメラで犯人が特定された例
- 大阪府守口市 特殊詐欺事件(令和4年8月)
- 令和4年8月下旬、商業施設の職員や警察官になりすました複数の人物から守口市内で、高齢者のキャッシュカードをだまし取った事件では、発生現場付近に設置された防犯カメラの画像により犯人の行動がわかり、犯人が特定されました。
参考:守口市ホームページ「防犯カメラが見守る「地域の安全」 - 福岡県北九州市 死傷事件(令和6年12月)
- 北九州市のマクドナルド店舗で、レジに並んでいた中学生が腹部を刃物で刺され死亡した事件では、防犯カメラとドライブレコーダーの映像を使ったリレー操作から犯人が特定されました。
参考: 「黒いワンボックスカー」を防犯カメラ映像のリレー捜査で特定 北九州の中3殺傷 - 福岡県大牟田市 ひき逃げ事件(令和7年2月)
- 令和7年2月15日に福岡県大牟田市で発生した死亡ひき逃げ事件では、警察が防犯カメラの映像などから、犯人の車を特定。
16日、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死)と路交通法違反(ひき逃げ)の療養荻で52歳の男を逮捕しました。
参考:読売新聞「死亡ひき逃げ事件、防犯カメラで車を特定…血痕付いた車の所有者の男に話を聞くと「怖くなって逃げた」
防犯カメラの証拠能力を上げる、夜間カラー監視カメラ
防犯カメラの抑止効果・証拠能力を上げるには、なるべく死角がない場所から常時録画ができ、鮮明な映像が残せることが大切です。
そのため、防犯カメラは基本的に専門の設置業者に依頼することがおすすめです。
とくに、夜間の証拠能力が格段にアップする、夜間もカラーで監視ができる防犯カメラがおすすめです。
カラー映像と白黒映像の違いを動画で体感
低照度カメラ(わずかな光を増幅し夜間撮影ができる防犯カメラ)とAIスターライトカメラの夜間の撮影映像を比較しました。
AIスターライトカメラは、暗い場所もカラーで撮影できるので、より遠くの状況までわかりやすく記録が可能です。
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防犯カメラの設置費用
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このページでは、道路や交差点の防犯カメラ設置についてや、必要な申請、街頭防犯カメラの効果について解説させていただきました。
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