戸建てにおすすめの防犯対策ランキング!
自分でできる習慣と費用相場も紹介
空き巣や侵入盗は、全国で毎年1万件以上も発生しています。
その多くは「対策がされていない家」「侵入しやすそうな家」が狙われています。
とはいえ、「何から始めたらいいのかわからない」「費用はどのくらいかかるの?」と迷ってしまう方も多いはずです。
この記事では、警察庁のデータや実例をもとに、家の防犯対策をわかりやすくランキング形式でご紹介します。
目的や予算に合わせて選べる方法をわかりやすくまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
この記事はこんな方におすすめ
- 自宅に防犯対策をしたいけれど、何を選べばいいかわからない
- 空き巣対策に本当に効果のある方法を知りたい
- 防犯カメラやセンサーライトなどの導入を検討している
防犯対策は「やっておくべき生活習慣」
空き巣や侵入犯罪は、決して特別なことではありません。
令和5年の警察庁の発表によると、住宅への侵入盗(空き巣・忍び込みなど)の認知件数は17,469件。
前年より 11.3%増加しており、1日あたり約48件の被害が発生している計算です。
中でも 一戸建て住宅は全体の約33%を占めており、個人宅の中で最も空き巣に狙われやすい傾向があります。
「うちは大丈夫」と油断せず、防犯対策は日常の習慣として取り入れることが大切です。
参考:住まいる防犯110番 データで見る侵入犯罪の脅威空き巣はどんな家を狙うのか?
以下のような特徴があると、空き巣から「入りやすそう」と思われてしまいます。
- 死角が多い家
- 塀や植木に囲まれていて、外から様子が見えにくい家は、空き巣にとって好都合です。
- 留守に見える家
- 夜になっても明かりがつかない家は「誰もいない」と判断され、狙われやすくなります。
- 無施錠や古い鍵の家
- 鍵がかかっていなかったり、古い鍵が使われている家は「簡単に入れそう」と思われてしまいます。
こうした条件がそろっていると、空き巣に目をつけられやすくなります。
逆に、「入りにくそう」「誰かに見られていそう」と思わせるだけでも、犯行をためらわせる効果があります。
空き巣が犯行をあきらめる理由とは?【実際のランキング】
「空き巣は入れそうな家を選んでいる」と聞いたことはありませんか?
実際、空き巣犯の多くは、下見の段階や犯行の最中に「この家はやめよう」と感じて、犯行を断念していることがあります。
警察庁が紹介する「住まいる防犯110番」では、空き巣があきらめた理由として、次のようなデータがまとめられています。
空き巣が犯行を断念した理由ランキング
ランキング 理由 1位 声をかえられた 2位 補助錠がついていた 3位 犬を飼っていた 4位 セキュリティシステムが導入されていた 5位 防犯カメラが設置されていた 6位 警察に出会った 7位 合わせガラスが使われていた 8位 センサーライトや防犯看板があった
この結果からわかるのは、空き巣は以下のようなポイントをとくに嫌うということです。
- 人に見られるリスクがあること
- 侵入に手間がかかりそうな家
- 警戒心が強そうな家・設備がある家
つまり、防犯対策は「万全でなくても、入りづらそうに見せる」ことが重要なのです。
家の防犯対策ランキングTOP5
空き巣があきらめる理由をもとに、防犯効果が高いと考えられる対策をデータから厳選し、ランキング形式でご紹介します。
根拠ある防犯対策を選びたい方は、ぜひチェックしてみてください。
1位:在宅を装う仕組みづくり【声かけの代替になる対策】
根拠:犯行をやめた理由1位「声をかけられた」
実際に「こんにちは」「どちら様ですか?」と声をかけられると、空き巣は「気づかれた=リスクが高い」と感じて逃げる傾向があります。
そのため、不在時でも「人がいるように見せる」工夫が、防犯対策としてとても効果的です。
- タイマー付き照明で夜間も明かりを点ける
- 室内で音(ラジオ・生活音など)を流しておく
- 郵便物を放置しない
ちょっとした工夫でも、「この家は誰かいそう」と思わせることで、空き巣のターゲットから外れる可能性が高まります。
2位:補助錠・防犯フィルムの設置【侵入に手間がかかると思わせる】
根拠:犯行をやめた理由2位「補助錠がついていた」
空き巣は侵入に時間がかかることを非常に嫌います。補助錠(サブロック)を窓やドアに追加することで、5分以内に侵入できない=「やめておこう」と判断させる効果があります。
補助錠は低コストで導入でき、目立たずに設置できる点でも優秀な対策です。
さらに、防犯フィルムを窓に貼っておけば、ガラスを割っての侵入にも時間がかかるようになります。
3位:「音」を出す仕掛け【不審者を警戒させる】
犯行をやめた理由3位「犬を飼っていた」
犬の存在は、侵入者にとっては「騒がれる」「吠えられる」「誰かに気づかれるかもしれない」といったプレッシャーになります。
とはいえ、「犬を飼うのはちょっと難しい…」という方もいらっしゃるかと思います。
そんな場合には、音で警戒を与える防犯機器を活用するのがおすすめです。
防犯センサー(人感センサー)は、人の侵入を感知しアラーム音を鳴らしたり、侵入者の動きを感知すると自動で警報音やライトを作動させます。
アラーム音の種類や音量を選べる製品も多く、録音した音声メッセージを再生できるタイプもあります。
こうした仕組みがあるだけで、「誰かに気づかれるかも」「この家はしっかり対策されている」と空き巣に思わせることができ、未然に犯行を防ぐ効果が期待できます。
4位:防犯ステッカーやセキュリティ表示【抑止力の見える化】
根拠:犯行をやめた理由4位「セキュリティシステム」・8位「防犯看板やセンサーライト」
警備会社と契約していなくても、「〇〇警備監視中」などのステッカーや防犯プレートを掲示するだけで、「この家は厄介かもしれない」と思わせる効果があります。
とくに目につきやすい玄関や門扉、郵便受けまわりに貼るのがおすすめです。
また、センサーライトを併用することで、「人の動き=反応がある家」と印象づけられ、防犯効果がさらに高まります。
5位:防犯カメラの設置【録画+心理的な威嚇】
根拠:犯行をやめた理由5位「防犯カメラがあった」
空き巣が避けたいのは、「あとで証拠が残ること」です。
防犯カメラは、ただ映像を記録するだけでなく、カメラの存在そのものが抑止力になります。
最近では、スマートフォンと連動できるタイプや、AIで人を検知するカメラも登場しており、リアルタイムで異常を確認できる安心感があります。
「防犯対策をしっかりしている家」という印象を与えるためにも、あえて目立つ場所に設置するのがおすすめです。
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今すぐできる!自分でできる防犯対策5選【戸建てでも簡単】
防犯対策は、高価な機器を導入しなくても、今日から始められることがたくさんあります。
まずは、次の5つの習慣を意識するだけでも、空き巣のリスクを大きく減らすことができます。
1.玄関・勝手口の施錠チェックを徹底
空き巣被害の多くは「無施錠」の家で起きています。
「近所だから」「ちょっとだけ」でも、必ず施錠を習慣にしましょう。
2.外から見える位置に貴重品を置かない
窓越しに高価な物が見えると、ターゲットになりやすくなります。
カーテンやブラインドで室内を見えにくくしておくのが効果的です。
3.郵便受けの管理・不在を悟られない工夫
郵便物がたまると、空き巣に「留守」と思われてしまいます。
長期不在時は信頼できる人に回収を依頼するなど、対策しておきましょう。
4.在宅時でも鍵をかける
昼間でも油断は禁物です。
短時間の外出でも、しっかり施錠するクセをつけましょう。
5.家族や近所と防犯意識を共有する
防犯は一人で行うものではありません。
家族で情報を共有し、ご近所とも声をかけ合うことで、地域全体の抑止力が高まります。
家族構成別に見る!おすすめの防犯対策とは?
一人暮らしの方におすすめ
在宅・不在の判別がつきやすいため、「在宅に見せる工夫」が大切です。
おすすめの対策
- 補助錠や防犯フィルムで侵入の手間を増やす
- カメラ付きインターホンで来訪者を確認
- タイマー付き照明で夜間も室内に明かりをつける
共働きや留守がちなご家庭におすすめ
長時間家を空けることが多いご家庭には、「外出中でも見守れる仕組み」が効果的です。
おすすめの対策
- スマホ連動の防犯カメラで遠隔監視
- センサーライトで夜間の侵入を抑止
- 宅配ボックスの盗難防止や玄関前の防犯強化も忘れずに
高齢者世帯におすすめ
「見守り」と「操作の簡単さ」がポイントです。
難しい操作がなく、万が一のときにすぐ反応できる環境を整えることで、ご本人だけでなくご家族の安心にもつながります。
おすすめの対策
- ご家族が離れていても室内の様子を確認できる「見守りカメラ」
- 外出時も忘れずに「施錠」する習慣づけ(補助錠もおすすめです)
- 来訪者の確認や通話ができる「通話機能つきインターホン」
防犯対策の費用と料金相場
防犯対策を始めるうえで気になるのが「いくらくらいかかるのか」という費用面です。
ここでは、家庭向けに取り入れやすい防犯グッズの費用相場や、導入コストを抑えるコツをご紹介します。
防犯グッズの費用相場まとめ【補助錠・カメラ・フィルム】
補助錠 | 約1,000〜7,000円 ドアや窓の防犯性を手軽に強化でき、補助的に使うのに最適 |
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防犯フィルム | 約100円〜数万円(品質により幅あり) 100均でも手に入るが、効果を求めるなら有資格の専門業者による施工が安心 |
防犯カメラ | 約20万円〜(機器代+工事費込み) 屋外対応機種・高性能モデルが多く、抑止力と安心感が高い |
※あくまで目安です。設置環境や仕様によって異なります。
防犯対策を「安く始める」コツとは?
「費用をできるだけ抑えたい」「まずは気軽に試したい」という方には、以下の方法がおすすめです。
補助金を活用する
防犯対策を少しでもお得に進めたい方には、自治体の補助金制度の活用がおすすめです。
地域によっては、防犯カメラ・防犯フィルム・センサーライトなどの設置に対して、費用の一部を補助してもらえる制度があります。
「うちの地域は対象かな?」という方は、事前に確認しておくことで、自己負担を減らせる可能性があります。
弊社では、個人住宅向けの防犯設備に使える補助金情報をまとめたページをご用意しています。
補助金をうまく活用すれば、防犯対策をより手軽に、そして計画的に進めることができます。
ぜひご自宅の防犯対策にご活用ください。
初期費用0円!防犯カメラのレンタル
「初期費用がネックで踏み切れない…」という方に人気なのが、防犯カメラのレンタルプランです。
必要な機器・設置・保守まで含まれたサービスで、導入のハードルを大きく下げてくれます。
防犯カメラレンタルのメリット
- 初期費用0円で気軽に始めらる
- 月額定額制でカメラ本体・設置工事・メンテナンス込み
- 故障対応や録画機器もセットなので初めてでも安心
「防犯カメラは高そう…」「導入が難しそう…」と感じていた方でも、安心して防犯対策を始めていただけます。
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防犯のプロに聞く!よくある家の防犯Q&A
Q.どの対策からはじめればいいですか?
A.まずは「狙われにくい家」に見せる工夫から始めるのがおすすめです。
防犯対策というと、防犯カメラやセキュリティシステムなど「設備」を想像される方が多いかもしれませんが、最も基本で、効果が高いのは「入りづらそう」と思わせることです。
具体的には、
- 玄関や窓の施錠をしっかりする
- 死角にセンサーライトを設置する
- 「防犯カメラ作動中」などのステッカーを貼る
- 夜間はタイマー付き照明で在宅を演出する
といった簡単な対策から始めるだけでも、空き巣のターゲットになるリスクを下げることができます。
まずは費用をかけずにできることから始めて、慣れてきたら防犯カメラや補助錠など、必要に応じて段階的に取り入れていくと良いでしょう。
Q.空き巣が嫌がる4原則とは?
A.犯人が嫌がる「防犯の4原則」とは、「時間」「音」「光」「人の目」の4つを指します。
この4つの要素を活用することで、空き巣や侵入者に「この家は危険そうだ」と思わせ、犯行を未然に防ぐ効果が期待できます。
それぞれのポイントは以下のとおりです。
- 時間
- 侵入に時間がかかる家は、見つかるリスクが高くなるため敬遠されます。
補助錠や防犯フィルムで「簡単に入れない家」にしましょう。 - 音
- 警報音やチャイムなどの音が鳴る仕組みは、犯人にとってプレッシャーになります。
センサーアラームが有効です。 - 光
- 明るい場所は目立ちやすいため、不審者が近づきにくくなります。
センサーライトや照明の設置がおすすめです。 - 人の目
- 周囲から見られている環境は、犯行のリスクが高いと感じさせます。
防犯カメラの設置や「監視中」の表示が効果的です。
この4原則は、お金をかけなくても取り入れやすい防犯の基本です。
まずはできる範囲で、この4つの視点から家の防犯を見直してみましょう。
Q.玄関と窓、どちらの対策を優先すべきですか?
A. 実は、侵入口として最も多いのは「窓」です。
なかでも注意したいのが、掃き出し窓や1階の腰高窓。
外から見えにくく、鍵の位置が低いため、侵入者にとっては狙いやすい場所になりがちです。
このような窓まわりには、次のような対策を組み合わせて行うのがおすすめです。
- 防犯フィルム:ガラス破りを防ぎ、侵入に時間をかけさせる
- 補助錠(サブロック):鍵の数を増やして「入りにくい家」に
- 防犯カメラ:録画+威嚇効果で侵入自体をためらわせる
もちろん玄関の対策も大切ですが、「まずどこを守るべきか」と考えたときは、窓まわりの強化から始めるのが効果的です。
Q.防犯カメラの選び方は?
A. 防犯カメラを選ぶ際は、設置場所や目的に合ったものを選ぶことが大切です。
高機能な機種が必ずしもベストとは限りませんので、「どこに、なぜ設置するのか」を考えながら選ぶようにしましょう。
「屋外対応カメラ」を選ぶ
防犯カメラを屋外に設置する場合は、雨風やホコリに強い「屋外対応カメラ」を選ぶことがとても大切です。
屋外は天候や環境の影響を受けやすいため、防水・防塵性能のある機種を選ぶことで、故障のリスクを減らし、長く安心して使用できます。
防水・防塵の確認ポイントは「IP規格」
カメラの仕様欄には「IP○○」という形式で防塵・防水の等級が表記されています。前の数字が防塵性能、後ろの数字が防水性能を示しています。
一般的には、IP65以上の防塵・防水性能があれば、屋外での設置に十分対応できます。
形状で選ぶ(バレット型 or ドーム型)
- バレット型(筒状のカメラ)
- 見た目にわかりやすく、「録画されている」と思わせて威嚇効果を高めたい方におすすめです。
- ドーム型(半球状のカメラ)
- 目立ちにくく、デザインもすっきり。目立たせたくない場所に向いています。
夜間対応で選ぶ(赤外線照射付き)
防犯は昼だけでなく、夜間の監視も重要です。
とくに、空き巣や不審者の多くは、人目の少ない夜間に行動する傾向があるため、暗い時間帯もしっかりと監視できるカメラを選ぶことが大切です。
赤外線照射機能付きのカメラであれば、照明のない場所でも人物や動きを映し出すことができます。
暗闇でも映像が残るので、万が一の際の確認にも役立ちます。
夜でも見逃したくない方には、赤外線照射機能を備えたカメラを選びましょう。
迷ったらプロに相談を
防犯カメラは「高性能=正解」ではありません。自宅の環境や目的に合わせて選ぶことで、無駄なく効果的な対策ができます。
「どれを選べばいいかわからない…」という場合は、防犯のプロに相談して、最適な機種や設置場所を提案してもらうのが安心です。
まとめ 防犯対策は“できることから”が効果的
このページでは、警察庁などの信頼できるデータをもとに、家の防犯対策をランキング形式でご紹介しました。
「防犯対策=大がかりな設備」と思われがちですが、実際にはちょっとした工夫や習慣の見直しだけでも、大きな効果があります。
ご家庭の状況やご予算に合わせて、防犯カメラや補助錠の導入、補助金の活用など、無理のない範囲で少しずつ対策を強化していくことが大切です。
防犯は、日常の中で「備える意識」を持つことから始まります。
ご家族の安心と安全のために、できることから少しずつ取り入れていきましょう。
個人のお客様向け防犯カメラ特設ページ

空き巣や強盗、いたずら被害などの被害を防ぐためにも防犯対策はとても大切です。
家庭用防犯カメラは、不審者の侵入を防ぎ、万が一の時の証拠をとることができるため、戸建て住宅にも人気のセキュリティです。
家庭用防犯カメラの設置費用や選び方をわかりやすくご紹介しています。
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