電動自転車バッテリーの盗難対策!
盗難防止におすすめのグッズ・方法を総まとめ
自転車の盗難は、乗り物盗難でも件数が多い犯罪です。
なかでも「電動自転車のバッテリー盗難」は、年々増加しており、社会問題となっています。
そこでこの記事では、以下の内容を解説します。
この記事でわかること
- 電動自転車バッテリーの盗難状況
- 一般的な盗難対策
- 盗難されてしまったときの対処法
普段から電動自転車に乗っている方は、盗難対策の参考にしてみてください。
電動自転車バッテリーの盗難が急増している理由
電動自転車の普及に伴い、バッテリー単体を狙った犯罪が急増しています。
なぜ車体ではなくバッテリーなのか、この章では、以下の3つの観点から解説します。
ここで解説すること
- なぜバッテリーだけが狙われるのか?
- 盗難の手口|犯行はわずか数秒で完了する
- どこで盗まれやすい?最新の盗難件数と発生場所の傾向
なぜバッテリーだけが狙われるのか?

電動自転車のバッテリーは、「高価で転売しやすい」ため窃盗犯から狙われやすいです。
バッテリーは新品で3万円〜6万円ほどと高額で、中古市場でも一定の需要があります。
さらに、本体とは違い番号管理や個体識別が曖昧です。
盗まれても足がつきにくいという弱点があります。
そのため、窃盗犯にとって「少ないリスクで高い利益を得られる品」と判断されやすいのです。
バッテリーが狙われる背景
- 中古フリマアプリでバッテリー単体が売買されている
- バッテリーは持ち運びしやすく、見つかりにくい
- 同一機種を使うユーザーが多く、需要がある
つまり、バッテリーは高価・需要が高い・盗みやすいという3条件が揃い、狙われやすくなっています。
盗難の手口|犯行はわずか数秒で完了する
電動自転車のバッテリー盗難は、慣れた犯人なら数秒で完了するほど簡単です。
多くの電動自転車はワンタッチで取り外せる設計になっており、鍵部分もシンプル。
工具を使わずに外せるモデルも多く、防犯性が低いという問題があります。
その結果、犯人は周囲の人に気づかれる前に短時間で犯行を終えられてしまいます。
盗難手口の特徴
- 鍵を壊さずに外せる構造が多い
- 明るい場所でも不審がられないケースがある
- 監視カメラの死角を狙われやすい
電動自転車のバッテリーは、盗むのに時間がかからない点も盗難が増えている理由です。
どこで盗まれやすい?最新の盗難件数と発生場所の傾向
警視庁によると、令和6年中に都内で発生した電動自転車の盗難件数は「330件」でした。
また、盗難発生場所は以下のとおりです。
| 発生場所 | 発生件数 |
|---|---|
| 一戸建て住宅 | 101 |
| 中高層住宅 | 86 |
| 低層住宅 | 36 |
| 道路上 | 31 |
| 駐輪場 | 28 |
| 商業施設 | 23 |
戸建てやマンション等での発生件数が多いため、自宅の防犯も重要なのがわかります。
電動自転車バッテリーが盗まれやすい状況とは?
犯人はリスクを避けるため、盗みやすい状況にある自転車を選別しています。
この章では、盗難が起きやすい状況を3つの観点から解説します。
ここで解説すること
- 施錠が甘い・ワンタッチで外せる
- 暗い・人目の少ない場所に駐輪している
- フリマアプリや中古市場が拡大しているタイミング
施錠が甘い・ワンタッチで外せる
施錠が不十分で、バッテリーが簡単に外せる状態だと、盗難される可能性は高くなります。
とくに通勤・買い物など急いでいるシーンでは、施錠がおろそかになりやすいため注意が必要です。
- 「鍵を回したつもり」で施錠できていない
- 古い自転車は鍵の劣化で締まりが甘い
- 解除ボタンだけで外せる
実際一戸建て住宅で発生した盗難101件のうち、63件はバッテリーの鍵を付けっぱなしのまま被害にあっています。
暗い・人目の少ない場所に駐輪している
暗い・人通りが少ない場所は、犯行の成功率が高いため、盗難が起きやすい環境といえます。
犯人は「見られない」「気づかれない」場所を選ぶため、照明がない駐輪場やマンションの死角などは非常に危険です。
たとえば、以下のような場所が該当します。
- 駐輪場の奥まったスペース
- 監視カメラのない場所
- 夜間に住民の出入りが少ないエリア
環境が犯行のしやすさにつながるため、日常的に明るい・見える場所に置く工夫をしましょう。
フリマアプリや中古市場が拡大しているタイミング
フリマアプリや中古需要が高まる時期は、バッテリー盗難も増えやすくなります。
需要が高まると中古市場が活性化し、犯人にとって“売りやすく利益が出やすい時期”になるからです。
とくに春の新生活シーズンや年末は、電動自転車の需要が上昇し、バッテリーの売買も増加します。
- フリマアプリでの出品数が増える時期
- 電動自転車の需要が高まるシーズン
- 新型発売前後
中古市場の動く時期は盗難リスクが上がると考え、需要が高い時期ほど警戒を強めるべきでしょう。
電動自転車のバッテリー盗難事例
「自分は大丈夫」と思っていても、被害は身近なところで起きています。
実際に報道されたニュースをもとに、どのような手口で被害に遭っているのかを見ていきましょう。
ここで解説すること
- 3府県で100点以上を盗難された事例
- 特定メーカーのバッテリー盗難が相次いだ事例
- わずか数秒で盗難された事例
3府県で100点以上が盗難された事例

大阪や京都、愛知で100件以上のバッテリー窃盗された事例があります。
窃盗の疑いで逮捕・送検されたのは、ベトナム国籍の男3名です。
生活費が欲しくてバッテリーを盗んだとされており、電動自転車のバッテリーなどの物品合わせて112点(約298万円相当)を盗んだ疑いが持たれています。
特定メーカーのバッテリー盗難が相次いだ事例
千葉県では、特定のメーカーのバッテリーが相次いで盗まれた事例があります。
施錠されていたのにもかかわらず、強引に解錠された形跡もなく盗難されていました。
参考:朝日新聞「電動自転車バッテリー、鍵壊さず1個数秒で 窃盗容疑で2人逮捕」
施錠は盗難対策の基本ですが、電動自転車バッテリーのような高価で盗まれやすいモノは、二重ロックは必須だという事例です。
わずか数秒で盗難された事例
大阪府で電動自転車バッテリーの盗難が相次いだ事例です。
最終的に防犯カメラの映像とフリマサイトでの出品をきっかけに、犯人が特定されました。
- パチンコ店や入浴施設など長時間駐輪される場所を狙う
- 事前調査で鍵が甘い自転車を特定する
- 数十秒でバッテリーを外して盗む
施錠されていないと、たったの数秒で盗難されてしまいます。
あらためて、施錠を強化することの重要性を感じる事例です。
ここまでの事例を見ると、電動自転車バッテリーの盗難防止には、単純な施錠だけでは効果が薄いことがわかります。
二重ロックはもちろん、防犯カメラを設置し、未然に盗難を防止するだけでなく、万一に備えて映像を記録しておくのがおすすめです。
電動自転車バッテリー盗難防止におすすめの方法
ここからは、今すぐ実践できる具体的な対策を紹介します。
複数の方法を組み合わせれば、防犯効果は劇的に向上します。
盗難防止に効果的な対策
- 必ず行うべき基本の施錠
- バッテリーを外して屋内保管する
- 100均でできる簡易対策
- 防犯ステッカー・見た目の威嚇で狙わせない
- 転売対策としてシリアル番号を控えておく
必ず行うべき基本の施錠

バッテリー盗難対策の基本は、鍵の確実な施錠です。
窃盗犯の多くは、無施錠の電動自転車を優先して狙います。
鍵がかかっているだけで時間がかかるため、犯行を避けられます。
とくに急いでいる時ほど、施錠ミスが起こりやすいため注意が必要です。
より安全性を高めるために、追加ロックを付けるのもよいでしょう。
きちんと鍵を閉めるだけで、狙われる確率を大きく下げられます。
バッテリーを外して屋内保管する

最も確実な対策は、バッテリーを自宅へ持ち帰って保管することです。
犯人はその場にあるバッテリーしか盗めないため、外して持ち歩けば盗難されません。
また、劣化防止にもつながるため一石二鳥です。
長時間の外出や夜間は、屋外に放置しないことが重要です。
- 自宅に帰ったら外して室内に保管
- 駅や職場でも長時間放置は避ける
- 雨や暑さによる劣化も防げる
バッテリーを都度外すのは手間がかかりますが、確実に防犯ができます。
100均でできる簡易対策

予算をかけたくない場合でも、100円ショップで売っている防犯グッズを活用すれば、一定の抑止効果を得られます。
安価なグッズでも、犯行の邪魔をする要素があれば、ターゲットから外れる可能性が高まるでしょう。
- ワイヤーロック(ダブルロック代わり)
- バッテリー部分を隠すカバー
- 振動アラーム
まずは手軽に取り入れられる100均のアイテムを試すのもよいでしょう。
防犯ステッカー・見た目の威嚇で狙わせない

「防犯対策をしっかりしている」とアピールするステッカーを貼ることで、犯人に心理的なプレッシャーを与え、犯行を未然に防ぎます。
窃盗犯がもっとも恐れるのは、捕まるリスクです。
「GPS追跡中」「防犯カメラ作動中」といった警告は、犯行へのハードルを上げる効果があります。
直接的な物理防御ではありませんが、犯行の意思を喪失させる心理戦として有効です。
転売対策としてシリアル番号を控えておく

バッテリーのシリアル番号を控えておくと、盗難後の捜索や転売防止につながります。
警察への届け出や中古ショップへの照会がスムーズになり、盗品の発見確率が上がるからです。
- バッテリー裏面の番号を写真で保存
- 自転車本体の防犯登録情報と合わせて管理
- 盗難された場合の証拠として提出できる
盗まれた時のリスクを最小限にする備えとして、シリアル番号は控えておきましょう。
盗難された時の正しい対処法
対策をしていても、不幸にして被害に遭ってしまう可能性はゼロではありません。
もし盗まれてしまったら、慌てずに適切な手順を踏むことが大切です。
ここで解説すること
- まず警察に被害届を出す
- 火災保険・自転車保険・クレカ付帯保険の補償を確認
- バッテリー再購入の手順と注意点
まず警察に被害届を出す

バッテリーが盗まれたら、最初にすべきことは「警察への被害届提出」です。
被害届がないと、保険の補償を受けられなかったり、盗品が見つかったときに所有者確認が困難になるためです。早く届け出るほど発見率も上がります。
落ち着いて、以下の情報を伝えると手続きがスムーズです。
- 自転車の防犯登録番号
- バッテリーのシリアル番号
- 盗難場所・時間帯の目安
盗難された際は、感情的にも冷静に行動するのは難しいかもしれませんが、まずは警察に被害届を出すのを忘れないようにしましょう。
火災保険・自転車保険・クレカ付帯保険の補償を確認
盗難後は、加入している保険で補償されるか必ず確認しましょう。
火災保険の「盗難補償」、自転車保険、クレジットカード付帯保険など、意外と複数のルートで補償される可能性があるためです。
補償内容は保険によって異なるため、条件をチェックすることが重要です。
- 自宅敷地内での盗難は火災保険が適用される場合がある
- 自転車保険はバッテリー盗難をカバーする商品も存在
- クレカは購入品に対する盗難補償がついている場合がある
被害にあったときは、複数の保険を確認することで「本来受けられる補償」を取りこぼさずに済みます。
バッテリー再購入の手順と注意点
バッテリーの再購入が必要になった場合は、必ず正規品を選びましょう。
互換性のないバッテリーを使うと故障や発火の危険があり、メーカー保証も無効になる可能性があります。
また、盗品が中古市場に出回っている場合もあるため注意が必要です。
安全に再購入するためには、以下のポイントを押さえましょう。
- メーカー・型番が一致しているものを選ぶ
- 中古品は真贋不明のため避ける
- 防犯のため、購入後はすぐにシリアル番号を控える
再購入は価格より安全性を優先することが失敗しない秘訣です。
場所別|盗難されないための最適対策
盗難のリスクは、駐輪する場所によって異なります。
それぞれの環境に合わせた最適な対策をとることで、防御力は格段に上がります。
この章では、以下の4つの場所ごとの対策を見ていきましょう。
【戸建て】センサーライト・防犯カメラで死角の排除

戸建てで行いたいのは「死角をなくす」ためのセンサーライトや防犯カメラの導入です。
窃盗犯は明るさと監視があるだけで発見されやすくなるため、近づかなくなります。
- センサーライトで近づいた瞬間に照らせる
- 防犯カメラで常時監視できる
- 玄関横・庭側など死角を重点的にカバーできる
また、防犯カメラは、万が一盗難されてしまったとしても、記録した映像が証拠として使えます。
自宅の駐輪場にセンサーライトと防犯カメラを設置し、盗難対策を強化してください。
【マンション】駐輪場の明るさ確保・二重ロック
マンションでは、明るい駐輪区画を選び、バッテリーと車体に二重のロックを施すことが重要です。
マンション駐輪場は出入りが多く、犯人が紛れ込みやすい環境のため、時間がかかる自転車は避けられやすい傾向があります。
防犯性を高めるには、以下を意識するだけで効果があります。
- できるだけ明るい場所に停める
- フレームとバッテリーのダブルロック
- 防犯ステッカーで威嚇しておく
「マンションだから安心」ではなく、「マンションだからこそ狙われやすい」という意識を持つとよいでしょう。
【屋外駐輪・駅・商業施設】短時間でも必ずロックと携行保管
駅や商業施設では、短時間でもバッテリーを外して持ち歩くのが最も安全です。
多くの窃盗は「数分のスキ」に起こるため、バッテリーが付いたままだと狙われる可能性が一気に高まります。
とくに人が多い場所ほど犯人が紛れやすく、注意が必要です。
- 買い物中はバッテリーを携帯
- ワイヤーロックでフレーム固定
- 夜間は駅周辺でも盗まれやすい
わずかな時間でも、油断せずに、自分の持ち物は自分で守るように心がけましょう。
【勤務先・学校】指定の駐輪ルールと追加施錠
職場や学校では、指定の駐輪場所を利用しつつ、個別の追加施錠を行うことが大切です。
決められた駐輪場は管理が行き届いていることが多く、防犯カメラや見回りが設置されているため、犯行に遭う可能性が下がります。
管理体制を活かしながら、個人でもできる対策を加えましょう。
- 指定エリアに必ず停める
- ワイヤーロックで二重施錠
- バッテリーは可能な限り持ち歩く
管理されている場所でも、盗難される可能性はゼロではありません。できる限りの対策を心がけてください。
防犯カメラ、センサーライトの設置は専門業者に依頼するのがおすすめ

防犯カメラやセンサーライトは電動自転車バッテリーの盗難対策に非常に効果的です。
戸建てやマンションはもちろん、その他の場所でも盗難対策に必須といえます。
しかし、これらの機器を自分で設置しようとすると、以下のような失敗に陥りがちです。
- 配線がうまくいかず、見た目が悪くなったり断線したりする
- カメラの画角が悪く、肝心な場所が映っていない
- 故障してしまい対処方法がわからない
そこでおすすめなのが、防犯カメラのプロである「トリニティー」への依頼です。
トリニティーならご自宅の環境に合わせて、「死角のない最適な設置場所」を選定し、配線工事も美しく仕上げます。
また、屋外でも壊れにくい耐久性の高い機材を提供できるため、長期的な安心感が違います。
「バッテリー盗難対策をきっかけに、家の防犯をしっかり見直したい」とお考えの方は、ぜひ一度トリニティーにご相談ください。
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よくある質問
最後に電動自転車バッテリーの盗難についてよくある質問を紹介します。
電動自転車のバッテリーを盗まれないようにする方法は?
盗難を防ぐには、まず確実な施錠が基本です。
さらに、バッテリーを外して屋内に保管する、ダブルロックを使う、明るい場所に駐輪するなど複数対策を組み合わせると効果が高まります。
より対策を強化したい場合は、防犯カメラやセンサーライトの設置も検討しましょう。
盗まれやすい自転車の特徴は?
無施錠、暗い場所への駐輪、ワンタッチで外せるバッテリー構造のまま放置している自転車は特に狙われやすい傾向があります。
電動自転車が盗難に遭いやすい理由は何ですか?
電動自転車のバッテリーは高価で中古需要が高く、転売しやすい点が狙われる理由です。
さらに、構造的に簡単に取り外せるため、犯行が短時間で済むという弱点があります。
需要の増加や中古市場の拡大も盗難が増える背景となっています。
まとめ 電動自転車のバッテリー盗難には要注意
この記事を読むまで、「まさかバッテリーだけが盗まれるなんて」と思っていたかもしれません。
しかし、ここまでの解説で、そのリスクの高さと対策の重要性を十分に理解していただけたはずです。
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