現場を見える化
温湿度管理システム

食品工場の衛生管理
カビを防止する対策を解説

  • 導入実績
    9,200件
  • 顧客満足度
    97.8%
  • おかげさまで
    20周年

食品工場のカビ対策・衛生管理の必須ポイント
カビが生える条件と防止策を徹底解説

食品工場でカビの対策や衛生管理が疎かになっていると、製品の出荷後に食中毒などトラブルを引き起こしたり、企業の信頼性を損ねるリスクがあります。
食品工場で求められるカビ対策・衛生管理とはどんなものがあるのでしょうか。

このページでは、カビが発生する原因や、食品工場が行うべき衛生管理、万が一カビが発生した場合の対応について解説させていただきます。

トリニティーでは、温湿度管理ができるネットワークカメラシステムの設置や、食品工場のセキュリティとして役立つ監視カメラ・入退室管理システムなど様々な設備をご提案から設置工事、保守メンテナンスまで一貫してサポート可能です。
現地調査・お見積りは無料です。お気軽にご相談ください。

現場管理と温湿度の管理ができる監視カメラって?

トリニティーでは、現場の状況確認と、温度・湿度を一つのネットワークカメラで確認できる温度・湿度モニタリングシステムの設置を承っております。

食品工場の衛生管理のほか、空調設備の異常による現場トラブル防止、静電気対策など、製造業に欠かせない現場監理を監視カメラシステムでサポートします。
もちろん、通常の監視カメラの設置も可能です。まずはお気軽にご相談ください。

食品工場でカビが発生する4つの条件

カビは、空気中を漂う胞子が「水分・温度・栄養源・時間」という4つの条件が揃うと増殖しやすくなります。
食品工場はその構造上、この条件が揃いやすい環境となっているため注意が必要です。

カビが映える条件を揃える4台要因

  • 温度
  • 湿度(空気中の水分)
  • カビの栄養源
  • 換気不足

【温度】カビの生えやすい温度は?

カビの生えやすい温度

多くのカビは、20℃~30℃で最も活発に増殖します。
ただ、カビの種類によっては高温または低温帯でも成長ができるカビもあり、温度管理のみで「絶対にカビが生えない環境」を作ることは難しいとされています。

温度管理だけでなく、湿度管理も合わせて行うことが重要であるということを知っておきましょう。

温度によるカビ発生を防ぐ対策

20℃~30℃°のカビの生えやすい環境で食品を管理することを避け、湿度管理と合わせて温度管理を行う。

【湿度】カビを発生させない湿度管理とは?

カビの生えやすい湿度

カビが生える条件を揃える大きな要因が湿度です。

湿度が70%以上になると、カビが生えやすくなるとされています。
特に配管や冷蔵庫の扉周りで発生する結露は、カビが発生する元になりやすく、工場内でもしっかりと管理・清掃することが大切です。

湿度によるカビ発生を防ぐ対策

除湿機・エアカーテン・断熱ができる設備を使って、湿度60%未満を維持する。

【栄養源】カビが増殖する元になる栄養源とは?

カビの栄養源になるもの

タンパク質や油、ホコリ、壁材の木質部分などがカビの栄養源になる可能性があります。
とくに、食品工場の場合、調味料などが原因にカビが増殖するリスクもあります。

清掃の徹底や従業員の身だしなみなど、衛生管理を徹底することでカビの栄養源を出来る限り抑えるようにしましょう。

カビの栄養源を防ぐ対策

食品・調味料の飛散による油汚れ防止や適切な衛生管理で工場内を清潔に保つ。

【換気不足】換気不足による空気の停滞

換気不足もカビ発生の元

食品工場は、調理加工によって空気中に水分がまいやすい環境です。
換気がされていないと空気が停滞し、高湿度のままになってしまいます。

換気不足が続くと、カビが生えやすい条件下になってしまいます。

カビの栄養源を防ぐ対策

定期的な換気や、換気装置を使い、室内に水分やカビの胞子を滞留させない。

食品工場内でカビが発生しやすい場所と、見逃せない危険サイン

カビ対策は、「カビを見つけてから対処する」のではなく、日頃からカビが生えにくい環境を保つことが大切です。
とはいえ、食品工場は規模が大きいことも多く、どこでどんなことに気を付ければ良いか迷う方もいるのではないでしょうか。

ここでは工場内でカビが生えやすい場所や、見逃してはいけない危険サインをご紹介します。

排水溝・トラップ・シンク周辺
常に水分があり、食品カスなどの栄養源が溜まりやすいので、カビにとっては最高の繁殖場所です。
黒やピンク色のヌメリ、ドロドロとした汚れ、嫌なニオイなどが危険サインとなります。
天井・壁
結露した水分が長時間溜まりやすく、また天井は毎日の清掃では届きにくく、カビが生えやすい場所です。
黒っぽい斑点、塗膜の剥がれ、結露による水滴の跡(シミ)、断熱材の湿りがあったら要注意です。
冷蔵・冷凍区画
扉の開閉などで急激な温度変化が起こり、結露が発生しやすいため、冷蔵庫のゴムパッキン近辺はカビが生えやすい条件下にあるといえます。
また、低温でも活動できるカビも存在するということも知っておきましょう。
扉のゴムパッキンの裏、送風口(エバポレーター)、床や壁の隅に黒っぽい斑点を見つけたらすぐに清掃し、カビ対策を強化しましょう。
資材・梱包材
紙や木材はカビの栄養源になるため、湿度管理が不十分だと、資材自体がカビの発生源となってしまいます。
段ボール、木製パレットの裏側、壁との隙間、袋の表面などでは、白カビが発生しやすいので、白い粉上のものを見つけたら注意が必要です。
製造ライン周辺
洗浄後の水が抜けずに溜まりやすい場所や、食品残渣が詰まりやすい構造上の隙間が多いからです。
機器の裏側や側面、手の届かない配線ダクトの内部にヌメリや汚れがないかチェックしましょう。

食品工場でカビが発生するとどうなるの?会社の影響と損害リスク

食品工場でカビや異物混入など衛生管理に問題があると、会社のイメージ低下や対応コスト、リコールなどの損失がありますが、なによりもその商品を購入した消費者への健康被害にもなるリスクは避けなければいけません。
食品工場でカビが発生した場合の影響の例を解説します。

カビ対策や衛生管理の重要性を再認識し、従業員一人ひとりがしっかりと衛生管理に関する正しい知識を持って業務にあたることが大切です。

企業・ブランドに対するイメージ低下

カビがきっかけで取引中止になることも

とくに食品は消費者の口に入るものであり、衛生管理は非常に重要です。
一度トラブルが起こると信頼の回復に多くの時間と費用がかかります。

カビ発生による損害例

  • 顧客離れ
  • 取引先企業との取引停止
  • ブランドイメージの低下

法的・行政対応

カビが生えた製品を出荷すると対応に追われる

カビの生えた製品を出荷してしまうと、食品衛生法に基づく行政指導や営業停止処分が行われる場合があります。
また、報道によって企業のイメージが損なわれるリスクもあります。

法的・行政対応が発生した時の損害例

  • 改善対策への費用
  • 行政への報告書・提出資料にかかる工数

製品の自主回収(リコール)による影響

リコールにかかる費用

製品の自主回収や廃棄処理によって、直接的な損害が発生します。
廃棄コストや人件費が増え、経営への影響も大きくなります。

自主回収になった時の損害例

  • 製品原価
  • 回収・廃棄・輸送にかかるコスト
  • 人件費
  • リコール周知のための広告費用など

製造現場への影響

製造現場の停止

カビの除去・殺菌を徹底することが必要になり、場合によっては製造ラインの長期停止、大規模な改修・清掃が必要になることがあります。

自主回収になった時の損害例

  • 製造ライン停止による機会損失
  • 清掃費用
  • 設備の修繕・買い替え費用

カビによって自主回収になった事案の例

食品工場でカビの汚染が確認されると、自主回収となることが多く、会社に大きな影響があります。
食品だけでなく、製品が入る袋や箱でもカビの汚染が起こり、自主回収になるケースがあります。

パウンドケーキがカビ汚染によって自主回収

対象製品 パウンドケーキ
リコール理由 カビによる汚染
対応
  • ホームページ・SNSによる自主回収の周知
  • 自主回収・返金対応
参考 消費者庁 リコール情報サイト

スイートポテトの製品袋シール不良によるカビ汚染・自主回収

対象製品 スイートポテト
リコール理由 製品袋のシール不良によるカビの汚染、表示ラベルに「卵」のアレルゲン表示欠落
対応
  • 販売店におけるPOPによる周知
  • 自主回収・返金対応又は交換対応
参考 消費者庁 リコール情報サイト

トマトジュースのカビ汚染・自主回収

対象製品 トマトジュース
リコール理由 カビによる汚染
対応
  • ホームページ・販売店POP・SNSでの周知
  • 自主回収・返金対応
参考 消費者庁 リコール情報サイト

食品工場に欠かせないHACCPとは?仕組みで衛生管理・カビ対策を徹底

HACCPとは、食品の安全を守るための国際的な規格で、2020年6月より食品を取り扱う全事業者に対して義務化されました。
もちろん、食品工場でも対応の義務があります。

HACCAPは、「Hazard(危害)」「 Analysis(分析)」「 Critical(重要)」「 Control(管理)」「 Point(点)」の頭文字をとって作られた言葉で、製造工程の中で食品に危害を及ぼす可能性のある要因(カビ・細菌・異物混入など)をあらかじめ分析し、特に重要な管理ポイントを継続的に監視・記録する仕組みです。

カビの発生4大要因を根本から防ぐために、現場で取り組むべき5つの基本的対策についてご紹介します。

温度管理・湿度管理の徹底

適切な温湿度管理は、カビ対策の基本です。

空調や除湿器などの設備を整えることも大切ですが、遠隔でも現場で温度・湿度の管理を把握し管理できる仕組みをつくることで、空調設備に不具合が起きた時も迅速に対応できます。

製造現場の温度と湿度の管理には、製造現場・保管庫の遠隔監視と現場の温度、湿度の管理が一緒にできる温湿度モニタリングシステムがおすすめです。
24時間365日遠隔で現場の監視と温湿度の把握ができるので、一つのシステムで現場の稼働状況と衛生管理の二つを担うことができます。

衛生管理・清掃をマニュアル化

食品工場における清掃は、単なる掃除ではなく、従業員の安全や製品の品質を担保するための重要な工程です。
カビの4大要因である「カビの営業源」を除去する大切な工程であり、従業員それぞれでやり方に差が生じてはトラブルの元となってしまいます。

カビを発生させないためには、埃や油分などカビの栄養になりうるものを排除し、カビの発生要因になる水分を取り除き乾燥させることが大切です。
効果的な清掃工程をマニュアル化し、さらにマニュアル通りに清掃ができているか定期的にチェックするようにしましょう。

計画的な換気

定期的に換気をすることで、水分や空気の滞りを防ぎ、カビ対策になります。
ただし、工場内が稼働している間は換気が難しい現場もあります。 時間を決めて計画的に換気をする時間を設けるなど、工夫して湿気対策を行いましょう。

従業員への衛生管理に関する教育

カビは、外部から入ってくることもあります。
従業員に衛生管理に関する知識がなければ、服や髪に付着したカビの胞子が製造現場に持ち込まれてしまうことも考えられます。

従業員の不注意によるカビ増殖を防ぐため、なぜカビ対策に衛生管理が大切なのか、そもそもカビ対策を行うと工場にどんな影響があるのかを理解してもらう衛生管理教育が大切です。

原材料の適切な保管

食品の保管庫で湿気が多かったり、食品を入荷した時のチェックが甘いと原材料からカビ汚染が広がる恐れがあります。
また、食品を梱包する段ボールなど梱包材にカビが付着するリスクも知っておきましょう。

食品によって適切な温度は変わりますが、床に直置きしたりせず、低温・低湿度な場所で食品を保管しカビの発生を防ぐ必要があります。
とくに穀物や粉類は湿気を吸いやすいので注意しましょう。

食品工場のカビ対策・衛生管理に欠かせない温度湿度管理+作業監視ができるカメラシステム

トリニティーの温度・湿度モニタリングカメラシステムは、監視カメラで現場の状況と温度・湿度の両方を常時監視できるシステムです。

400万画素~500万画素のネットワークカメラからご希望・ご予算に合わせてカメラを選ぶことができ、万が一トラブルが起きた時には録画映像からトラブルの原因を探ることができます。
防塵・防水で屋外でも設置できる監視カメラを設置するので、埃や水分が発生しやすい食品工場の監視カメラに最適です。

設定した温度・湿度を超えた場合、スマホへ通知もできるのでトラブルが起きた時にもすぐに対応が可能となります。

温度・湿度モニタリングカメラシステムができること

  • 監視カメラが撮影する映像と合わせて、現場の温度・湿度をリアルタイムで表示
  • リスクを予測しアラートを通知
  • 温度・湿度のレポートをcsvで出力
  • 夜間対応のカメラで暗所の監視もOK
  • 通常の監視カメラが持つ機能もあるため、製造ラインの監視にも活用

監視カメラの役割と温度・湿度の管理を一つのカメラで対応でき、コストを抑えながらも食品工場のリスクマネジメントをすることができます。

通常の防犯・監視カメラ設置もOK!セキュリティの専門業者だから安心

トリニティーは監視カメラ・AIカメラのメーカーであり、設置業者でもあります。
自社で監視カメラの製造から設置工事、修理メンテナンスまですべて対応でき、高品質な監視カメラを低コストで、しかも長期保証付で導入可能です。

アナログHDカメラ、ネットワークカメラどちらも豊富にご用意があります。
新規設置はもちろん、リニューアル、移設、増設などもお気軽にご相談ください。

食品工場におすすめのサービス

インターホン交換工事

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コスト重視・最先端AIカメラなど柔軟にカスタマイズ可能。
レンタル・リース・一括買取などご希望に合わせて導入できます。

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入退室管理システム

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食品工場のカビ対策と衛生管理に関するよくある質問

食品工場で発生しやすいカビの種類は?
食品工場で特によく見られるのは、アオカビやクロカビです。これらは空気中に常に浮遊しており、特に湿度が高い場所で増殖します。
食品工場でカビが発生しやすい場所はどこですか?
排水溝やトラップ、冷蔵庫の扉パッキン、天井や梁の結露しやすい箇所、製造ラインの分解しにくい隙間、そして原材料を保管する倉庫の段ボールやパレットの裏側などです。湿気が溜まりやすく、清掃が難しい「見えない場所」を重点的にチェックしましょう。
従業員が衛生ルールを守らない場合の対応策は?
罰則ではなく、「なぜ衛生管理が必要か(食中毒やクレームのリスク)」を動画や事例で理解させる教育が効果的です。ルールを守ることを評価する仕組みづくりも有効です。

食品工場のカビ対策・衛生管理まとめ

このページでは、食品工場のカビ対策・衛生管理についてをテーマに、カビが生える条件についてや、HACCPにもとづく衛生管理について解説させていただきました。

食品工場の衛生管理で欠かせないポイント

  • 環境の制御:温湿度・結露対策による「カビを増やさない」環境づくり
  • 清掃の徹底:SOPに基づき、カビの栄養源となる残留物を「つけない」徹底的な清掃と換気
  • 従業員への教育と定期的なチェック:HACCPと5Sに基づき、従業員がルールを守る「清潔文化」を定着する

これらのポイントを守るためには、適切な温度・湿度管理と、製造現場の記録・チェックが大切です。
弊社では、食品工場の衛生管理に役立つカメラシステムや、防犯対策ができるセキュリティ設備など、ご希望・ご予算に合わせたご提案が可能です。

現地調査・お見積りは無料となります。まずはメール、お電話、LINEでお気軽にご相談ください。

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