PoCカメラとは?
同軸ケーブルで電力を供給する防犯カメラをPoCカメラと言います。(カタカナでそのままピーオーシーと読みます)
この記事ではPoC防犯カメラの特徴や、PoE防犯カメラとの違い、どんな場所に設置されるのかを解説します。
PoCカメラの特徴
PoCは、パワーオンコアクシャルケーブル(Power on coaxial cable)の略で、映像ケーブルに電源となる電気も流し、カメラを作動させる仕組みです。
通常の防犯カメラは映像ケーブルと、それを動かすための電源ケーブル、合わせて2本のケーブルが必要ですが、PoC防犯カメラは、ケーブル1本でカメラを動かすことができます。
同軸ケーブルを利用し、レコーダーとカメラを1本のケーブルで繋ぐので、レコーダー周辺の配線もスッキリとします。PoCの規格は、メーカーによって基準が異なり、統一の規格もないため、いろいろなメーカーを混ぜることはしません。
PoC防犯カメラの5つの特徴
- 同軸ケーブル1本でシステムが動作
- ケーブルが1本で済むのでレコーダー周りの配線がすっきり
- 工事の時間も短縮でき、仕上がりもきれい
- PoCだと配線距離が伸びることがある
- PoC配線でないと配線できない場所もある
PoCとPoEの違い
PoCもPoEも1本のケーブルで電源を供給できる点は同じですが、使用するケーブルに違いがあります。
PoCはテレビ配線などにも使われる同軸ケーブルを使い、PoEはインターネット接続に使われるLANケーブルを使います。
配線距離にも違いがあり、マンションや工場など長距離を配線する必要がある場合にPoCカメラが採用されることがあります。PoEカメラは100mしか配線できませんが、PoC方式はメーカーによりますがかなりの距離を配線できます。
また、PoC防犯カメラはPoE防犯カメラに比べ、比較的安価なところも特徴です。
PoC防犯カメラとPoE防犯カメラの比較
PoC防犯カメラ | PoE防犯カメラ | |
---|---|---|
利用するケーブル | 同軸ケーブル | LANケーブル |
配線距離 | 300m程度 | 100m程度 |
インターネット接続 | なし | あり |
PoC防犯カメラの活用シーン
PoCタイプのカメラは、長距離の配線が必要な場合や、古い監視カメラを入れ替える際に使われます。
既存の同軸ケーブルを利用することで、工事費用・工事時間を最小限にすることが出来ます。
マンション・アパートに
長距離の配線が必要な場合が多いマンションなどの集合住宅に最適です。
既存の同軸ケーブルを使用すれば配線工事を減らし、コストを抑えることもできます。
学校などの公共施設に
広範囲にカメラの設置が必要な学校では、PoCタイプを使用することで配線の複雑さを減らし、設置コストを抑えることができます。
商業施設に
配線が少なくできるPoCカメラは、設置にかかる時間を短縮でき、ケーブルの数も少なく済むので管理も楽になります。また長距離配線も可能になります。
トリニティーのPoCカメラ
弊社でもPoCタイプのカメラの製造販売を行っております。お客様の建物によって、PoCタイプのカメラをご提案することがあり、施工費を合わせた費用面でのメリット、配線距離などの機能面でのメリットを出していける場合にご提案させていただいております。
PoCタイプのカメラは通常のタイプと同様、レンタル、リース、一括購入での導入が可能です。メンテナンスもしっかりと出来ますので、お気軽にお問い合わせください。
TR-6001PoC 500万画素ドーム型カメラ(暗闇に強い高感度タイプ)
TR-6001PoCは500万画素のドーム型PoC防犯カメラです。
ドーム型は威圧感を与えにくく、屋内に設置されることが多いですが、TR-6001PoCは屋外・屋内どちらでも設置ができます。
暗所の撮影にも対応(スターライト技術)しているので、夜間のセキュリティもしっかりとでき安心で安全な環境を作れます。
TR-7001PoC 500万画素バレットカメラ(暗闇に強い高感度タイプ)
TR-7001PoCは500万画素のバレット型PoC防犯カメラです。
500万画素はフルハイビジョン画質の倍以上の解像度なので、鮮明な映像を撮影することができます。
赤外線照射機能付きなので夜間の撮影にも対応し、24時間録画が可能です。壁面に設置する際も電源ケーブルが無いのでスッキリとした配線になります。
カメラ選びはプロにお任せ
このページではPoCタイプについて解説しました。
セキュリティ専門店である弊社では、通常の2ケーブルのカメラから1ケーブルのPoC方式まで、様々なタイプの映像セキュリティ機器を取り扱っています。様々なタイプの機器を製造していますので、お客様に合わせたご提案をすることが出来ます。費用対効果にたいしてもメリットが多くなり、将来的なランニングコストにも直結します。一昔前は、PoC方式と言えば国内優良メーカーのTOA社がよく販売していましたが、現在では多くの会社がPoC方式を導入しております。
経験豊富なプロがお客様のニーズにあわせて最適なスペックの製品をご提案させていただきます。
セキュリティソリューションに関するお悩みは弊社にお任せください。