戸建て住宅の防犯カメラの普及率を調査してみた!
ショッピングモールや商店街、店舗などで防犯カメラを目にする機会は多いかと思いますが、戸建て住宅などの個人宅にも防犯カメラが設置されているのを見かけることが増えてきているのではないでしょうか?
そこで、防犯カメラ専門店であるトリニティーが戸建て住宅に防犯カメラがどれくらい設置されているのか?独自に調査しました。
この記事では一般家庭での防犯カメラ普及率と調査中に気付いたことなどをご紹介します。
戸建住宅の防犯カメラ設置率は31%
戸建て住宅などの一般家庭にどの程度防犯カメラが設置されているか、その普及率を独自調査しました。
住宅街を歩いて周り、目視で調査したため調査基準などを決め調査しています。
調査期間は2024年6月中です。その結果、市街地の住宅街における戸建て住宅の防犯カメラ設置率は31%となりました。
家庭用カメラ普及率の調査基準
まずはじめに住宅街の戸建てにどの程度防犯カメラが設置されているか、普及率を算出するに当たり調査ルールを決めました。
調査する上でのルール
- マンションなどの集合住宅はカウントせず、一軒家のみ調査
- 調査するエリアは一般的な住宅街と高級住宅街
- 調査は公道から見られる範囲に絞り、公道から目視が難しい場合はカウントしない
これらの条件で弊社スタッフが実際に現地を回り、防犯カメラの有無を調べました。
※なお、調べた地域に関しては防犯上の理由として公開しません。
また地域によって防犯カメラの普及率が大きく異なることが予想されたので、一般的な住宅街と高級住宅地と言われる住宅街の2つエリアで調査しています。
立地で違う防犯カメラ普及率
一般的な住宅街の戸建てと、高級住宅街にある戸建て住宅ではそれぞれ設置率は大きく異なりました。
円グラフでもわかるように、一般的な住宅街にある戸建てへの防犯カメラ普及率は19%で、高級住宅街の戸建てへの普及率は56%となりました。
調査上では高級住宅街の一般家庭には半数以上の防犯カメラが普及していることになります。
犯罪抑止の目的だけではなく、車へのいたずらや敷地内への侵入やゴミのポイ捨てなど、様々なトラブル防止に防犯カメラを設置しているご家庭が多いのかもしれません。
調査中に気づいたこと
住宅街を回っていて防犯カメラが設置されている家とされていない家にはそれぞれ傾向があることがわかりました。
建物の大きさや建物を囲う塀の高さ、大通りに面しているか面していないかなどは防犯カメラの設置率とあまり関係がないようです。
防犯カメラが設置されていない戸建住宅の傾向
- 目測で築30年以上建っている古い建物には防犯カメラはあまり設置されていない
- 並びで建っている建売住宅もあまり防犯カメラがあまり設置されていない
- 平屋にも防犯カメラはあまり設置されていない
防犯カメラが設置されている戸建住宅の傾向
- 比較的新しい注文住宅
- 庭、門、カーポートのある戸建住宅
- 二階建て以上の一戸建て
比較的建てたばかりの注文住宅や、庭やカーポートがある住宅には防犯カメラが設置されている割合が高かったです。
特に庭などは塀などに囲われていても一度侵入されてしまうと外からは人目につきにくいため、防犯カメラを設置して泥棒などの侵入者に対する対策をされているのではないかと予想されます。
一般家庭に防犯カメラを設置する理由
一部の地域の調査結果にはなりますが、一般家庭に防犯カメラが設置されている割合は31%となりました。
戸建てに防犯カメラを設置する理由には何があるのでしょうか?
戸建てに防犯カメラを設置した目的は?
弊社でも戸建て住宅への防犯カメラ設置のご相談を多くいただきます。
設置する理由で一番多かったのは「防犯」で、次いで多かった理由が「ご近所トラブル」でした。
空き巣などの侵入盗の被害が近所であったり、実際に被害に遭われた方が設置することが多い印象です。
またご近所トラブルが起き、証拠を残すために防犯カメラを設置するお客様もいらっしゃいます。
「防犯カメラが設置されている」ということで、空き巣などの犯罪抑止やご近所トラブルに巻き込まれるリスク回避の効果も期待できます。
また、防犯カメラと一緒に導入するオプションによって録画映像を見返して異常を確認するだけでなく、スマホでカメラの映像を見れたり、侵入者を検知して通知することで異常をリアルタイムで知ることができ、事件やトラブルを未然に防ぐことができる可能性が高くなります。
防犯効果を高めるオプション
遠隔監視システム
戸建てに防犯カメラを設置する際に、一緒に利用されることの多いオプションが遠隔監視システムです。
通常、防犯カメラの映像を確認するためにはモニターで確認する必要がありますが、遠隔監視を利用すればお客様のスマホで防犯カメラの映像を好きなタイミングで見ることができます。
現地のリアルタイムの映像はもちろん、録画映像もご確認いただけます。
AI人検知システム
AIを使って家に侵入する人物をリアルタイムで検知し、スマホに通知することができます。
「人」のみを検知するので誤報も少ない高精度なAIシステムです。
工場や倉庫、オフィスなど企業で人検知を導入することが多かったですが、現在では個人のお客様からの導入依頼も多くいただいています。
防犯カメラの普及率について まとめ
一般家庭への防犯カメラ普及率は、弊社が設立された2006年に比べればずいぶん増えました。
それでも普及率は31%と、今後もまだまだ防犯カメラは普及していくだろうと思われます。
立地によっては普及率56%であったり19%であったりと、今後も立地によってカメラの普及率の差は広がって行くのではないでしょうか。
エリアによって犯罪発生率も異なるので、今回の調査件数から考えるとデータの正確性にはやや欠けますが、犯罪発生率の低い地域ほど防犯カメラの普及が高い傾向にありました。
防犯カメラが普及しているから犯罪発生率が低いのか、もともと犯罪発生率が低い地域なのかは判断しかねるところです。
今回は、政令指定都市である名古屋市内で調査を行いましたが、政令指定都市とそうではない住宅街では防犯カメラの普及率に差が出ると予想されるので、引き続き調査をしていきたいと思います。