防犯カメラが我が家に向いている!?気になるレンズの向きについて
「隣の家の防犯カメラが我が家を監視しているのでは?」と感じたことはありますか?カメラの向きって自分の方向に向かっていると気になりますよね。
個人の方も戸建住宅に防犯カメラを導入することが増えました。専門業者である弊社でも2010年代からは一般の会社員の方のご自宅にも防犯カメラのご依頼を多くいただくようになりました。
以前は導入料金が何百万円とかかっていた防犯カメラですが、価格が安くなり、また、昨今の犯罪状況や近隣住民とのコミュニケーション希薄化、近隣トラブルが個人の方への防犯カメラ需要を後押ししているように思えます。
こうした流れの中、「隣の家、または向かいの家の防犯カメラが自分の家に向けられているのでは?」と、その向きに対して心配になる方もいるようで、弊社へご相談をいただくこともあります。
また、自宅に防犯カメラを設置するお客様が隣・向かいの家の近隣住民からクレームがくるのでは?とレンズの向きを気にすることもあります。
このページでは、【防犯カメラが我が家に向いているのでは】問題について、レンズをどの方向に向けるとどこまで撮影できるか、レンズを向ける「向き」についてどのように感じられるか、向きによってさらなるトラブルが起きるかについて、セキュリティのプロが解説します。
こんな方におすすめの記事です
- 隣・向かいの家の防犯カメラが自分の家に向いている気がする
- 自宅に防犯カメラを設置したいが近隣住民からの苦情やトラブルに繋がらないか気になる
- 他人の防犯カメラに自宅や自分が映っていないか気になる
- 隣人のカメラの向きが自分のプライバシーを侵害している気がする
防犯カメラを戸建に設置 ご近所の反応はどう?
自分の住む我が家にカメラをつける時、その向きについて「ご近所さんから苦情が来ないだろうか?」「隣人が何か思わないか?」と気になる方もいますが、意外と近隣住民は何も思わなかったりします。それだけ、個人で防犯カメラを設置する方は多く、昨今の犯罪情勢などを見ても自宅のセキュリティを強化しようと考えるのは自然なことかと思います。
実際、どれぐらいの人がカメラを設置するときに近隣住民の反応を気にしていて、どれぐらいの人が隣の家や向かいのカメラの向きに対して、向きや角度を変えてほしいというような苦情を言うのでしょうか。
専門業者である弊社内でお客様と直接接客している営業担当からアンケートをとってみました。
自宅に防犯カメラを付ける時にご近所の反応が気になる人は・・・
弊社ではセキュリティプランナーがお客様のご自宅に実際に伺ってご相談を受け、設置位置やその向き、必要な機能についてアドバイスをさせていただいています。ご相談を聞く中で、カメラを導入したときの近隣住民の反応を心配している方もいます。
社内でアンケートをとったところ、防犯カメラを戸建に導入するお客様のうち、10人に1人ほど、「隣人やお向かいさんがなにか言ってこないかな?」と反応を気にされている方がいるそうです。
では、次に実際の近隣の反応を見てみましょう。
近所の防犯カメラ、向きが気になる?近隣住民からクレームがくる可能性って?
弊社は防犯カメラの専門業者として多くの戸建住宅で取付工事をさせて頂いていますが、実際にカメラを施工したことで近所の方とトラブルになるようなケースはほぼありません。ただ、年に1回あるかどうか程度、「隣人・向かいに住む住民から苦情があったのでレンズの向きを変えてほしい」とご依頼いただくことがあります。
これは滅多にないケースで、弊社の年間納品実績からして、約0.2%の割合でレンズの向きを変えることがあります。
特に最近では戸建に取り付けることは珍しくなく、自宅のセキュリティとして代表的なものでもあるので、近所の戸建住宅に取り付けられても気にしない人が多いようです。
特定個人を監視する目的の監視カメラはプライバシーの侵害となります
例えば、敷地の境界問題や騒音問題で隣人と揉めたタイミングでカメラを設置すると、相手は「我が家に防犯カメラが向いている!」と感じるかもしれません。
中には「隣人が自分の敷地の境界を超えてきているからカメラをつけたい」と思う人もいるかもしれません。
ですが、防犯カメラは防犯対策・トラブル防止に設置するものであり、特定の個人を監視するために設置するものではありません。
隣人の行動を監視するために、隣の家に向けて防犯カメラを設置することは隣人のプライバシーを侵害することとなります。
隣人の自宅に取り付けられた防犯カメラが自分の家に向いている?と感じても、実際の撮影範囲は公道までだったりします。
弊社でも戸建住宅で防犯カメラをご依頼頂いた際、隣や向かいの家の監視を目的としたカメラの設置はもちろんお断りしています。
戸建に防犯カメラを設置する際は公道も入るように
元々防犯カメラは公道が3分の1ほど入るようにするのがベストとされています。
公道も入るようにすることで自宅に泥棒やいたずらをする人物がどの方向から侵入したのかわかりやすく、万が一トラブルがあった場合に捜査の役に立ちます。
防犯カメラの設置には補助金が出ることも、中には画角に公道が3分の1程度入ることが補助金を申請する条件となるものもあります。
公道を撮影しようと思うと人・車の往来もカメラの撮影範囲に入るので、ご近所トラブルでカメラを設置する場合、相手にとっては不快に思うこともあるかもしれません。
撮影範囲 自分の家に向けられているか見分け方はある?
「防犯カメラが我が家を向いている」と感じても、実際はそうではないことが多いとお伝えしました。
防犯カメラが撮影できる画角と距離について少し解説します。
まず、使用するカメラの機種にもよりますが、その向かっている向きから横方向の画角は90°程度(左右45°程度)、縦方向は50°程度(上下25°程度)です。
隣家や向かいの家に設置された防犯カメラが自分の家に向いているように感じたら、レンズの向き垂直方向25°以内の範囲に自宅が入るか目測してみると良いでしょう。
どうしても気になる場合は、どのような画角で撮影しているのか聞いてみても良いかもしれません。
それでもやっぱり防犯カメラが我が家に向いている気がする・・・警察に相談しても良い?
警察は民事不介入で、「向かいの家の防犯カメラが我が家に向いているような気がする」と相談しても実際になにかしてもらえる可能性は低いでしょう。
防犯カメラの専門業者は近隣住民のプライバシーを侵害しないよう配慮して工事を行いますが、「住民が個人で防犯カメラを買って自分で設置したとしたら?」「視野角を考慮しても防犯カメラは自宅に向いている気がする」という場合、警察に相談をしてみるのも一つの手です。万が一本当に良からぬ目的で自宅を監視されていたら大問題です。
防犯カメラで我が家の防犯対策・トラブル防止
このページでは、「近所に設置された防犯カメラが我が家を向いている?」「自宅に防犯カメラを公道に向けて取付けたいが、その向きから近所の方が監視されているような気持ちにならないか?」と不安な方に向けて、実際の弊社が個人宅でカメラを導入した際の反応や、基本的なレンズの向き・撮影範囲をご紹介しました。
防犯カメラの需要は広がり、戸建住宅に防犯カメラを導入することも多くなりました。
個人宅を狙った犯罪も様々な手口があり、またご近所トラブルによるいたずらでお悩みの方も多く、自宅の防犯対策としてカメラは効果的です。お客様の自宅環境や目的に合わせて向ける方向を決めることが大切です。
また、取り付ける際は、近隣の方のプライバシーや心象に配慮することも必要です。知らない間に隣の家や向かいの家を必要以上に撮影していて向きを変えてほしいと問題にならないようにするべきです。