防犯カメラを目立たせない方法とは?
設置テクニックと選び方を徹底解説
防犯カメラは、「ここは監視されている」という視覚的な抑止力によって、犯罪の発生を未然に防ぐ効果があります。
しかし、「防犯対策はしっかり行いたいけれど、なるべくカメラを目立たせたくない」というご相談も増えています。
このページでは、そんなお悩みに応えるべく、景観になじむ”目立たない防犯カメラ”の選び方・設置のコツ・おすすめ機種までわかりやすく解説します。
「防犯はしたい、でもカメラの存在感は控えめにしたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
なぜ「目立たない防犯カメラ」が選ばれるのか?選ばれる3つの理由
最近では、目立たない防犯カメラを選ぶ方が増えています。
防犯対策はしっかりしたいけれど、「カメラの存在が目立ちすぎると景観を損ねる…」「お客様に威圧感を与えたくない…」という声を多くいただきます。
ここでは、目立たない防犯カメラが選ばれる3つの理由をご紹介します。
防犯対策を意識させずに犯罪を抑止したい
以前は、防犯カメラを目立たせて「ここは見られている」とアピールすることで、犯罪を抑止するのが一般的でした。
ですが最近は、カメラの存在をあまり主張せず、さりげなく防犯効果を発揮したいという方が増えています。
たとえば、クリニックやカフェなどでは、「お客様に安心して過ごしていただきたいので、カメラが主張しすぎるのは避けたい」という声もよく聞かれます。
景観・デザインを損なわないために
戸建て住宅やマンションのエントランスなどでも、「外観のデザインにこだわっているから、防犯カメラはなるべく目立たせたくない」というお話はとても多いです。
最近は、コンパクトでデザイン性の高い防犯カメラも増えており、建物やインテリアの雰囲気に自然に溶け込むタイプが人気です。
犯罪者に気づかれにくく、壊されにくいというメリットも
目立たない防犯カメラは、犯罪者に気づかれにくい=壊されにくいというメリットもあります。
万が一、何かトラブルが起きた場合でも、カメラの存在がバレにくければ、証拠映像がしっかり残る可能性が高まります。
屋外で使う場合も、軒下や目立たない場所に設置できるカメラを選ぶことで、防犯効果と景観への配慮、どちらも両立することができます。
「目立たない防犯カメラ」の種類と特徴
防犯カメラというと、大きくて存在感のある機器をイメージされる方も多いかもしれません。
しかし最近では、デザインや設置場所に配慮された“目立たない防犯カメラ”が注目を集めています。
なかでも代表的なのが、ドーム型カメラと隠しカメラ(小型・擬装タイプ)です。
それぞれにメリットがあり、設置場所や目的に応じて使い分けられています。
ドーム型防犯カメラの特徴とメリット
景観になじみやすく、圧迫感が少ないのが特徴
ドーム型カメラは、丸くてコンパクトな形状で、天井や壁になじみやすく、設置しても威圧感が少ないのが特徴です。
住宅やオフィス、店舗の受付やエントランスなど、人目に触れる場所でも違和感なく設置できる点が魅力です。
ドーム型防犯カメラのメリット
- 丸くてやわらかい印象で、威圧感が少ない
- 天井や壁になじみやすく、目立ちにくい
- 小型でもしっかりと録画・監視できる
- 住宅・オフィス・店舗など幅広い場所に対応可能
「見た目をできるだけ控えめにしたいけど、防犯機能はきちんと確保したい」そんな方にぴったりのバランス型カメラです。
隠しカメラの特徴
“気づかれない設置”を重視するタイプ
「カメラの存在にまったく気づかれたくない」という場合には、隠しカメラ(擬装型・小型カメラ)が選ばれることもあります。
火災報知器型や家具に溶け込むタイプなど、機器の存在を完全に隠すことを前提にした設計です。
隠しカメラの主な特徴
- カメラとわからない形状で設置される(擬装型)
- 不正の証拠収集やトラブル時の映像記録に適している
- プライバシーへの配慮や法律面での注意が必要
※トイレや更衣室など、プライバシー性の高い場所への設置は法律で禁止されており、使用には注意が必要です。
ドーム型 or 隠しカメラ、どちらを選ぶ?
それぞれの特長をふまえて、「景観になじませたいのか」「証拠をしっかり残したいのか」など、目的に合ったカメラを選ぶことが大切です。
ドーム型と隠しカメラの比較表
ドーム型カメラ | 隠しカメラ | |
---|---|---|
カメラの存在 | 控えめで気づく人は気づく | 意図的に気づかれないように設置 |
主な目的 | 防犯(景観との調和を重視) | 不正対策・証拠映像の取得 |
使用シーン | 住宅・店舗・受付など | オフィス・バックヤード・レジ周辺など |
法的リスク | 適切に設置すれば問題なし | 設置場所や目的によっては違法となる恐れあり |
隠しカメラは違法?合法?設置前に知っておきたいこと
隠しカメラの設置がすべて違法というわけではありません。
ただし、以下のようなケースでは法律に抵触する可能性があるため注意が必要です。
違法となるケース
- 他人のプライバシーを侵害する場所(例:トイレ・更衣室・浴室など)に設置 → 違法
- 相手に無断で録音・録画し、その映像を公開・拡散・悪用する → 違法になる可能性あり
- 第三者の敷地内を勝手に撮影し、常時監視するような設置 → プライバシー侵害となる恐れあり
合法とされるケース(防犯目的)
防犯目的で、周囲のプライバシーを侵害しない範囲で設置している場合は、原則として合法です。たとえば以下のようなケースです。
- オフィス内での不正行為(横領・金銭トラブル)への対策としての設置
- 店舗のレジ周辺でのトラブル防止のためのカメラ設置
- 倉庫やガレージなど、所有物の盗難・いたずら対策として設置
隠しカメラは、「目的の明確さ」と「プライバシーへの配慮」が非常に重要です。
少しでも不安がある場合は、防犯設備の専門業者や法律の専門家に相談することをおすすめします。
屋外で目立たなく設置するための工夫
「屋外だとどうしても防犯カメラが目立ってしまうのでは?」と心配される方もいらっしゃいます。
たしかに、外壁や玄関まわりなどは人の目に触れやすいため、カメラの存在感が気になるという声もよく聞かれます。
ですが、最近では屋外対応でも目立ちにくい防犯カメラが多く登場しています。
ポイントは、カメラの形状・色・設置場所をうまく工夫することです。
外壁と同じような色のカメラを選ぶ
防犯カメラの本体カラーは、実は建物との調和に大きく影響するポイントです。
たとえば、白い外壁なら白のカメラ、グレー系の壁ならグレーや黒など、壁と同系色のモデルを選ぶことで、カメラの存在が視覚的に目立ちにくくなります。
「いかにも防犯カメラ」という印象を避けたい方におすすめのポイントです。
軒下や柱の影など、視線が届きにくい場所に設置する
防犯カメラを設置する位置によって、視覚的な存在感は大きく変わります。
たとえば、建物の軒下や柱の裏側、壁のくぼみといった、自然に影ができる場所に設置することで、カメラの存在感をやわらげることができます。
また、高めの位置に取り付けることで、人の視線から外れやすくなり、防犯カメラの存在に気づかれにくくなるというメリットも。
さらに、上から広い範囲を見渡せるため、防犯効果も高めやすいという利点があります。
ただし、設置場所によっては死角が生まれてしまう可能性もあるため、「なるべく目立たせたくない」という気持ちと、「しっかり監視したい」という目的のバランスを考えることが大切です。
ご自宅や店舗の構造によって最適な設置場所は異なりますので、専門の業者に相談してアドバイスをもらうのがおすすめです。
ケーブルの露出を防ぐ配線処理
防犯カメラを目立たせたくない場合、カメラ本体だけでなく「配線の見え方」にも注意が必要です。
意外かもしれませんが、ケーブルがむき出しになっていると、防犯カメラ本体よりも先に目についてしまうことがあります。
そこでおすすめなのが、配線を壁の中に通す「隠ぺい配線」や、エアコンのダクト・配管カバー(モール)を活用した配線方法です。
こうした方法を使えば、見た目がすっきりするだけでなく、ケーブルの断線やイタズラといったリスクも防げるというメリットがあります
弊社では、防犯性だけでなく外観の美しさにも配慮した丁寧な施工を行っています。
「防犯カメラはつけたいけど、見た目が気になる…」という方も、ぜひ安心してご相談ください。
目立たない防犯カメラの選び方
防犯カメラを「なるべく目立たせたくない」と考える場合、見た目のスッキリさだけでなく、用途や設置場所に合った性能をしっかりチェックすることも大切です。
とくに屋外に設置する場合は、デザイン性だけで選んでしまうと、天候によって故障してしまう可能性もあります。
屋外に設置するなら防塵・防水性能は必須
屋外用カメラを選ぶ際は、雨風やホコリに強い「防塵防水仕様」かどうかを必ず確認しましょう。
スペック欄には「IP○○」という形で記載されており、たとえば「IP64」「IP65」「IP66」などが代表的な防水・防塵等級です。
一般的には、IP65以上の性能があれば、屋外でも安心して使用できるレベルとされています。
「外観を損ねずに設置したい」「なるべく目立たせたくないけれど、防犯はしっかりしたい」という方は、設置前に防塵・防水性能の有無もあわせて確認しておくと、より安心して使えます。
夜間監視が必要なら赤外線機能搭載のカメラ
とくに屋外の防犯対策としてカメラを設置する場合は、「夜間の監視ができるかどうか」も大切なポイントです。
昼間は問題なく映っていても、「夜になると真っ暗で何も映っていなかった」というケースは少なくありません。
そんなときに活躍するのが、赤外線照射機能(IR機能)が搭載された防犯カメラです。
このタイプのカメラは、明るい時間帯はカラー映像で撮影し、周囲が暗くなると自動で白黒の赤外線映像に切り替わる仕組みになっています。
街灯のない場所や人通りの少ないエリアでも、しっかりと鮮明な映像を記録することができます。
夜間の防犯対策をしっかり行いたい方は、赤外線機能が搭載されているかどうかを、購入前に必ずチェックしましょう。
デザイン重視なら防犯カメラのカバーカラーがおすすめ
「防犯はしっかりしたいけれど、見た目にもこだわりたい」という方には、カラーカバーのオプションを活用したカスタマイズがおすすめです。
ドーム型の防犯カメラは、もともと丸みのある形状で圧迫感が少なく、目立ちにくいデザインが特徴ですが、さらに外観や内装に合わせてカバーの色を変えることができるオプションを利用すれば、より一層空間になじみやすくなります。
カバーのカラーは、黒・青・赤・茶色などから選ぶことができ、外壁の色味に合わせたり、店舗や施設のテーマカラーに揃えたりすることで、統一感のある印象に仕上がります。
「防犯カメラ=無骨で目立つもの」というイメージを変えたい方は、こうしたさりげない工夫もぜひ取り入れてみてください。
カラーカバーを活用した例

茶カバーで木目になじむ仕上がりに
木材の多い飲食店に、茶色のカラーカバーを使用。
「雰囲気を壊さずに設置できて嬉しい」と喜んでいただけました。

工場に合わせた青のカラーカバー
青い柱が特徴の工場に、近い色のカラーカバーを選んで設置しました。
配線もすっきり仕上げて、「違和感なくていいね」と嬉しいお声をいただきました。

黒のカラーカバーで店内にしっくりフィット
黒い天井の飲食店に、黒のドーム型カメラを設置。
目立たず店内の雰囲気を壊さないと、喜んでいただけました。
目立たない防犯カメラおすすめカメラ3選
「なるべく目立たせたくないけれど、防犯性能は妥協したくない」
そんな方におすすめなのが、デザイン性と機能性を兼ね備えた防犯カメラです。
ここでは、トリニティー製の防犯カメラの中から、目立ちにくい形状と高性能を兼ね備えた3機種をご紹介します。
【TR-9001】200万画素 屋外赤外線ドーム型カメラ
小型で目立ちにくいドーム型&優れた耐久性能。屋外設置にも安心。
特徴
- 200万画素のフルHD画質
- IP67(防水防塵)&IK10(耐衝撃)対応
- 赤外線照射機能搭載で夜間撮影に対応
- シンプルで外観になじみやすく、住宅・店舗どちらにも◎
【TR-351VQ】400万画素 赤外線ドーム型カメラ
暗所に強い「スターヴィス」搭載で、夜間映像も高精細。
特徴
- 400万画素の高画質
- ソニー製イメージセンサー「Starvis」採用で夜間映像に強い
- 衝撃に強いアンチバンダル仕様
- 落ち着いたドーム型で、建物の景観を損ねにくいデザイン
【TR-IP9510】500万画素 ドーム型IPカメラ
超高解像度×AI分析×マイク内蔵。すべてが揃った高機能モデル。
特徴
- 500万画素の超高画質
- IP67(防水防塵)&IK10(耐衝撃)対応
- 赤外線照射機能+マイク内蔵
- AIによる人物検知(オプション対応)で侵入をスマホに検知
- ドーム型で威圧感が少なく、住宅やオフィスにも最適
目立たない防犯カメラ まとめ
このページでは、「目立たない防犯カメラ」について、その特徴や設置の工夫などを詳しくご紹介しました。
防犯性能はしっかり確保しつつ、外観や景観にも配慮したい方には、ドーム型の防犯カメラがおすすめです。
さらに、カメラの形状・色・設置場所・配線方法を工夫することで、より目立ちにくく設置することができます。
弊社は見た目にも配慮した防犯カメラのご提案・設置施工を承っております。「なるべく目立たせたくない」「景観を損ねずに防犯したい」など、ご希望があればぜひお気軽にご相談ください。
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