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更衣室の防犯カメラは違法になるのか?
盗難や盗撮といったトラブルを防ぐには

  • 導入実績
    9,200件
  • 顧客満足度
    97.8%

更衣室に防犯カメラを設置しても大丈夫?
違法にならない条件と正しい防犯対策方法

更衣室の防犯カメラを設置したいけれど、違法にならないか心配…」
そんな不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

実際、更衣室では盗難や盗撮といったトラブルが起きやすく、防犯対策としてカメラの設置を検討される企業や施設も増えています。
しかし、プライバシーへの配慮や法律上のルールをきちんと守らないと、逆にトラブルの原因になってしまうこともあります。

この記事では、

  • 更衣室の防犯カメラが違法になるケースとその理由
  • 設置しても問題ないケースや必要な条件
  • プライバシーを守りながらトラブルを防ぐポイント

などについて、わかりやすく丁寧に解説していきます。
防犯とプライバシーのバランスにお悩みの方は、ぜひ参考になさってください。

更衣室に防犯カメラは違法?

更衣室へのカメラ設置がすべて違法ではない

更衣室に防犯カメラを設置する場合、一番気になるのは「それって違法にならないの?」という点ではないでしょうか。

結論から言えば、更衣室へのカメラ設置がすべて違法になるわけではありません。
ただし、設置の目的や方法によっては、プライバシー権の侵害と判断されてしまう可能性もあるため、慎重な対応が求められます。

実際のところ、「更衣室に防犯カメラを設置してよいかどうか」については、明確な法律のルールが定められているわけではありません。
しかし、着替えや身支度を行う空間は個人のプライバシーに深く関わるため、設置には高い配慮が必要とされています。

裁判例から見る設置判断のポイント

更衣室に限らず、防犯カメラの設置をめぐっては、過去にさまざまな裁判で争われてきた事例があります。
そのなかには、「設置は正当で違法ではない」と判断されたものもあれば、逆に「プライバシーの侵害にあたる」として撤去や慰謝料の支払いが命じられたケースもあります。

ここでは、実際の判例をもとに、カメラの設置が違法かどうか判断される際のポイントをわかりやすくご紹介します。

■プライバシー侵害が認められた例(東京地方裁判所平成27年11月5日判決)

ある集合住宅において、防犯目的で建物の所有者が4台のカメラを設置していました。
そのうち1台が、住人の出入りを常時撮影していたことが問題となり、裁判で争われることになりました。

裁判所は、次のような点を重視して判断を下しています。

  • カメラが住人の日常的な行動(外出や帰宅など)を常に撮影していたこと
  • 防犯が目的とされていたものの、窓の鍵を増やすといった他の手段も考えられたこと
  • 撮影が、社会的に受け入れられる監視の範囲を超えていたこと

これらをふまえて、裁判所はプライバシー権の侵害があったと判断し、カメラの撤去と、原告1人あたり10万円の慰謝料の支払いを命じました。

更衣室にも通じる法的な考え方とは?

この判例は更衣室の事例ではありませんが、「プライバシーにどこまで配慮されているか」という観点は共通しています。

更衣室は、着替えや身だしなみを整える非常にプライベートな空間です。
そのような場所に防犯カメラを設置する際には、たとえ防犯目的であっても、次のようなポイントに十分注意する必要があります。

  • 本当にカメラの設置が必要かどうか(盗難の頻発など)
  • 他に代替手段がないか(ロッカーの強化など)
  • 着替えの様子が映らないような設置場所になっているか
  • 利用者への事前の周知や同意が取れているか
  • 映像の保存や閲覧について、適切な管理ルールが設けられているか

こうした配慮がされていないままカメラを設置してしまうと、たとえ防犯目的であっても、利用者のプライバシーを損ねてしまい、思わぬトラブルにつながる可能性があります。
更衣室における防犯対策では、「安全を守るため」と「利用者の安心感」の両方を大切にする姿勢が求められます。

SNSやクレームで誤解されないための注意点

更衣室のようにプライバシー性が高い場所では、防犯カメラの設置について誤解や不安が広がりやすいという一面もあります。
たとえ法律に違反していなくても、「知らないうちに撮られていた」「説明がなかった」といった印象を与えてしまうと、利用者の不信感を招く可能性があります。

近年では、施設内の運用やトラブルがインターネットやSNSで取り上げられることもあり、情報が思わぬ形で広がるケースも見られます。

こうした背景を考えると、「監視されている」と感じさせない配慮や、事前の丁寧な説明」がとても重要です。

  • カメラの設置目的を明確に伝える
  • 撮影範囲や管理体制について説明する
  • 利用者の立場に立って「安心できる環境づくり」を意識する

こうした対応を行うことで、防犯の効果を保ちながらも、利用者に安心してもらえる運用が可能になります。

更衣室にカメラを設置できるケースとは?

更衣室は着替えなどが行われる、プライバシー性の高い空間です。そのため、防犯カメラの設置については、慎重な配慮が必要とされています。
とはいえ、どのような場合でも設置ができないというわけではなく、一定の条件を満たしていれば、認められる可能性があると考えられています。

ここでは、一般的に設置が検討されることのあるケースをいくつかご紹介します。

窃盗や盗撮の防止など正当な目的がある場合

たとえば、「更衣室内で私物の盗難が起きた」「見知らぬ人物が出入りしていた」など、防犯上の必要性がはっきりしている場合には、カメラの設置を検討するケースがあります。

ただし、その目的があくまで「被害の防止」にあることが前提です。設置する際には、「監視されている」と感じさせないよう、なぜ必要なのかという理由を明確に伝えることが大切とされています。

他に有効な手段がないとき

たとえば、「施錠付きロッカーの設置が物理的に難しい」「監視員を常駐させることが現実的でない」など、他の対策が難しい状況であることも一つの要素となります。

「カメラしか選択肢がない」という状況であるかどうかも、ひとつの判断材料になってきます。

利用者や従業員への事前説明と同意があるとき

防犯カメラを設置する際は、利用される方にあらかじめ説明を行い、きちんと理解と同意を得ておくことが大切です。そうすることで、後から「聞いていなかった」「不安を感じた」といったトラブルを防ぐことにもつながります。

たとえば、以下のような内容をわかりやすく共有しておくと、安心して利用してもらいやすくなります。

  • カメラの設置目的は何か(例:盗難防止・不審者対策など)
  • どの範囲が撮影されるのか(更衣スペースが映らないことを明確に)
  • 映像はどのように管理され、誰が見るのか

こうした説明をしっかり行い、利用者に納得してもらったうえで設置・運用を進めることが、トラブル防止にもつながります。

このように、更衣室へのカメラ設置は、「やむを得ない事情があるか」「プライバシーへの配慮がされているか」「利用者の理解が得られているか」といったポイントを丁寧に確認したうえで、慎重に判断することが大切です。

違法とされないための設置ルール3つ

更衣室に防犯カメラを設置する際は、「設置そのものが違法かどうか」だけでなく、「どのように設置・運用するか」も大切なポイントになります。

たとえ正当な理由があったとしても、設置方法によってはプライバシーを損なってしまう可能性があります。
ここでは、違法とされるリスクを避けながら、防犯の効果もきちんと期待できる基本的な3つのルールをご紹介します。

カメラの位置に配慮する

更衣室の出入り口にカメラを設置する

カメラの設置場所は、とくに注意したいポイントです。
とくに更衣室では、着替えを行うスペースが映らないようにすることが大前提となります。

たとえば、更衣スペースそのものを映さず、出入口付近にカメラを設置することで、不審者の侵入をけん制する効果が期待できます。

このように、目的に応じて必要最低限の範囲を映すように配慮することが大切です。
着替えの様子が映る可能性がある位置にカメラを向けてしまうと、利用者にとって心理的な抵抗感が大きくなってしまうおそれがあります。

「防犯カメラ作動中」の掲示を行う

防犯カメラ作動中ステッカー

カメラを設置する際は、その存在を隠すのではなく、きちんと掲示で知らせておくことが大切です。

「録画中」「防犯カメラ作動中」といった表示をわかりやすい場所に掲示することで、撮影されていることを周知し、不安や誤解を減らす効果が期待できます。

また、掲示物の中に、以下のような情報を簡潔に記載しておくと、より安心感につながります。

  • カメラの設置目的(例:盗難防止など)
  • 撮影されている範囲
  • 映像の管理責任者や管理方法

「見られている」ではなく「守られている」と感じてもらう工夫が大切です。

録画データの管理とアクセス制限

録画データの管理とアクセス制限

防犯カメラで記録された映像は、適切に管理することが前提となります。
そのため、保存期間や閲覧できる人の範囲について、あらかじめ明確なルールを決めておくことが大切です。

録画データの保存は、必要な期間に限定し、関係のない第三者が自由に映像を見られないように、アクセス権限をしっかり管理することが求められます。

また、万が一にも私的な利用や目的外の閲覧が起きないように、「いつ・誰が・どんな目的で映像を扱うのか」を明確にし、ルールを定めておくことも重要なポイントです。

実際にあった更衣室での盗難トラブル

更衣室は本来、安心して使えるプライベートな空間であるべき場所です。
しかし、ロッカー内の財布や貴重品が盗まれるといったトラブルは、残念ながら現実に起きています。

たとえば、2024年には福岡県の消防署内で、無施錠のロッカーから同僚5人分の財布を盗んだ消防士長が懲戒免職になるという事件が報道されました。
また、兵庫県の温泉施設では、更衣室の合鍵を使って入浴客の現金60万円を盗んだ疑いで派遣社員が逮捕されたというニュースもあります。

こうした事件が起きてしまうと、被害にあった方の精神的ダメージはもちろん、職場や施設への信頼も大きく揺らいでしまいます。

参考記事

専門業者に相談するのが安心な理由

「カメラの設置場所はどう選べばよい?」「利用者への説明はどこまで必要?」「録画データの管理方法は?」
更衣室への防犯カメラ導入を考えたとき、こんな疑問や不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

そんなときは、防犯対策に詳しい専門業者へ相談するのがおすすめです。

専門業者に依頼する3つのメリット

  • プライバシーに配慮したカメラの選定
  • 法令やガイドラインに沿った運用方法の提案
  • 利用者に向けた掲示や説明のアドバイス

とくに更衣室のように、プライバシーへの配慮が求められる場所では、「ただ設置すればいい」というわけにはいきません。

弊社では、更衣室を含むさまざまな施設へのカメラ導入に対応しており、無料の現地調査を行ったうえで、それぞれの環境に合ったカメラの種類や設置方法をご提案しています。
防犯対策とプライバシー配慮を両立させたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

更衣室におすすめのカメラと選び方

更衣室に防犯カメラを設置する際は、「どんな場所を映すのか」「どんな機能が必要か」によって、選ぶカメラも変わってきます。
プライバシーに配慮しながら、防犯効果もしっかり確保するためには、用途に合ったカメラを選ぶことがとても大切です。

ここでは、更衣室に設置する際におすすめのカメラや、あると安心な機能についてご紹介します。

出入り口の監視にぴったりの高画質モデル「TR-IP9510」

TR-IP9510 500万画素ドーム型IPカメラ

「TR-IP9510」は、500万画素対応の高解像度IPカメラです。
高画質なので、出入りする人の様子をしっかりと記録することができ、不審な動きがないかを確認したい場合にとても役立ちます。

こんな場面でおすすめです

  • 更衣室の出入口に向けて設置し、誰が出入りしたかをチェックしたい
  • 小さな動きや表情まで、きちんと映したい

もちろん、設置する位置は着替えのスペースを避けて、プライバシーにしっかり配慮することが大前提です。

このカメラの詳細を見る

映してはいけない場所はマスキングで対策

プライバシーマスク機能で特定の範囲を塗りつぶす

更衣室などプライバシーに配慮が必要な場所に防犯カメラを設置する際は、「必要な範囲だけを映すこと」がとても大切です。そうしたときに役立つのが、プライバシーマスク機能です。

プライバシーマスクとは、防犯カメラの映像の中で、特定の範囲だけを黒く塗りつぶして映さないようにできる機能のことです。
たとえば、

  • カメラの画角にどうしても更衣スペースの一部が映り込みそうなとき
  • 隣の敷地や私有地が映ってしまうような位置にカメラを設置したいとき

といった場合に、その部分だけをマスキング(隠す)して撮影・録画をしないように設定することができます。

もちろん、カメラの設置自体は、最初からプライバシーを侵害しない位置・角度にすることが基本です。
ですが、どうしても映り込みが避けられない場面では、プライバシーマスク機能を活用することで、より安心してカメラを運用することができます。

プライバシーマスク機能について

費用が不安な方にはレンタルがおすすめ

「カメラを設置したいけど、初期費用が高そうで不安…」
そんな方にこそおすすめなのが、弊社の防犯カメラレンタルサービスです。

初期費用0円で本格的な業務用防犯カメラを導入いただけるプランをご用意しています。
機器のご提供から設置工事まで、すべてコミコミでスタートできるのが特長です。

レンタルプランのメリット

  • 初期費用0円・月額のみで利用可能
  • 出張修理やHDDなどの消耗品交換も無料で対応
  • レンタル期間中はずっと保証付き

「急に録画できなくなった」「機器が故障してしまった」といったトラブルにも、安心のサポート体制でしっかり対応。
コストを抑えながら、防犯カメラを長く安定してご利用いただけます。

レンタル以外にも、リース契約や一括購入による導入も可能です。
ご予算に応じて最適な導入方法をご提案いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

カメラがあることは通知しないといけませんか?

はい、設置していることをきちんとお知らせすることが大切です。

防犯目的であっても、利用者に無断で撮影してしまうとトラブルにつながる可能性があります。
「防犯カメラ作動中」などの掲示を行い、撮影の目的や範囲をあらかじめ伝えることで、安心感にもつながります。

試着室にカメラを設置してもいいですか?

試着室の中にカメラを設置することはできません。

試着室は衣類を脱ぐ場所であり、プライバシーが強く求められる空間のため、たとえ防犯目的であってもカメラの設置は原則として認められていません。
盗難対策を行う場合は、試着室の出入口や通路など、プライバシーに配慮した場所にカメラを設置することが基本です。

録画された映像は誰が見られるの?

録画された映像は、あらかじめ決められた人だけが確認できるようにしておくのが、安心できる運用方法です。
たとえば、施設の責任者やセキュリティ担当者など、限られた人が必要なときにだけ映像を確認できるようにすることで、プライバシーの保護にもつながります。

また、目的外の利用(私的な閲覧や第三者への提供など)は行わないことも重要なルールです。

更衣室の防犯カメラは「適切な設置」と配慮がすべて

この記事では、更衣室における防犯カメラの設置について、法律との関係やトラブル事例、設置方法のポイントなどを詳しくご紹介しました。

更衣室はプライバシーに関わる大切な場所だからこそ、「どこに・どう設置するか」には十分な配慮が必要です。
正しく設置し、きちんと説明や管理を行うことで、トラブルを防ぎながら、しっかりと防犯対策を行うことができます。

「カメラをつけたいけど、ちょっと不安…」という方もご安心ください。
弊社では、現地の状況に合わせたご提案や、プライバシーへの配慮もしっかりサポートしています。

カメラの種類や設置場所の相談はもちろん、運用のルール作りまで丁寧にお手伝いしていますので、まずは無料の現地調査をお試しください。

「安心できる見守り」のために、わたしたちが全力でサポートいたします。

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