防犯カメラの映像のチラつきを抑えるフリッカレス機能
蛍光灯などの照明下で防犯カメラの映像がチラつく現象をフリック現象と言います。
このフリック現象を抑える機能をフリッカレス機能と呼びます。
この記事ではフリック現象が起きる主な原因と、防犯カメラのフリッカレス機能について解説していきます。
フリック現象が起きる原因
蛍光灯などの照明下で防犯カメラの映像がチラつくことをフリック現象と言いますが、この現象が起きる原因に西日本と東日本で電気の周波数が違うことが関係しています。
おおよそ富士山の位置から東が50Hz、西が60Hzなのですが、防犯カメラのほとんどが60Hzに設定されているため、東日本の地域だとフリック現象が起こる可能性があります。
ではなぜ照明下でフリック現象が起きるのでしょうか?その原因を詳しく解説いたします。
照明機器の点滅回数と防犯カメラのシャッタースピードの相違
蛍光灯やLED照明は常に光っているように見えますが、実際は私たちの目には見えないスピードで点滅しています。
照明機器の点滅は周波数に基づいており、西日本で1秒に120回、東日本で1秒に100回と異なっています。
この照明機器の点滅スピードよりも防犯カメラのシャッタースピードが速い場合にフリック現象が起こります。
フリッカレス機能とは
フリッカレス機能あり・なしの比較
フリッカレス機能は、照明の点滅に撮影のタイミングを自動で合わせ、映像のチラつきの発生を軽減させる機能です。
防犯カメラの映像はトラブル発生時の証拠として重要な役割を担います。
万一の際防犯カメラの映像を有効活用するために、設置環境にあった防犯カメラを選ぶ必要性があります。
フリッカレス機能の注意点
フリッカレス機能は一般的な蛍光灯などには有効ですが、点滅の間隔が短いLED照明などには効果を十分に発揮できない場合があります。
また、古くなった蛍光灯は点滅が増えるため、フリック現象が起きやすくなります。
フリッカレス機能が搭載された防犯カメラを使用しても解決しない場合は、蛍光灯の交換が必要なケースもあります。
- LED照明に対応した高周波フリッカレス機能搭載の防犯カメラを選ぶ
- 照明機器から防犯カメラの位置を離して設置する
- 古い蛍光灯を使用している場合は蛍光灯を交換する
フリッカレス機能が上手く機能しない場合の対処方法
フリッカレス機能のカメラを設置しても映像のチラつきが発生する場合、上記の方法で対処できる可能性があります。
ネットで防犯カメラを購入する際も注意
フリック現象は西日本側に住んでいる方は全く問題ないのですが、例えば東京などで海外製の安いカメラを購入してしまったりするとチカチカと蛍光灯などが反応してしまい、防犯カメラとして役に立たなくなる可能性があります。
プロの業者から購入する場合は設置環境に適したカメラを選定してくれますので、フリック現象が起きてしまうという問題は起こらないと思いますが、ネットなどで防犯カメラを購入する際は注意が必要です。
設置環境に適した防犯カメラの選定を
このページでは防犯カメラの映像がチラつく「フリック現象」の対策として、フリッカレス機能の解説をいたしました。
防犯カメラを設置しても映像にチラつきがあると、いざという時に正確な状況を確認できない可能性があります。
防犯カメラ導入の際にフリッカレス機能が必要かどうか確認しましょう。
弊社では設置する場所や用途に適した防犯カメラをご提案させていただいておりますので、お気軽にご相談ください。