いちご狩りの食べ残しや持ち帰りなど、モラルの改善に防犯カメラ
いちご狩り農家の悩みを防犯カメラで解決
ある家族が経営しているいちご狩り農園は、来園客の「モラルリスク」に頭を抱えていました。
具体的に問題となっている行為としては、園内を無秩序に荒らすこと、いちごのヘタを適当に捨てること、さらには明らかにいちごをカバンに隠して持ち帰る行為などがあります。また、訪れる人々がいちごの花を摘んでしまうこともあり、農家にとって大きな悩みとなっています。
このようなモラルに欠けた行為は、家族が大切に手間ひまかけて栽培したいちご畑を駄目にしてしまうため、運営を続けることが難しくなってしまいます。
今回は、こうした果物狩りができる農家さんのお悩みに焦点を当てた防犯カメラの解決事例をご紹介します。
食べ放題・取り放題のモラルリスク
防犯カメラ導入のきっかけ
ある日、ビニールハウスが破られ、ハウス内で育てていたいちごが盗まれる事件が発生したことがきっかけでした。盗まれたいちご自体の被害額は大したことがなかったのですが、破られたビニールハウスの修理費用と、いちごの木のメンテナンスをする手間のほうが痛手だと仰っていました。
これを期に、農園を訪れるお客様のモラルリスク改善と農園の安全を守るために、ビニールハウス内にも防犯カメラを導入しようという事になりました。
利用サービス
食べ放題のモラルリスク
食べ放題や取り放題のビジネスでは、お客様のモラルが求められます。これはいちご狩り農園に限った話ではなく、食べ放題、取り放題のようなサービスがあるお店に当てはまります。 このいちご農家さんは、以前から以下のようなトラブルに頭を抱えていました。
食べ残し
摘んだイチゴを全部食べずに残す行為は、他の参加者や農家に対して失礼です。残されたいちごは捨てられてしまうため、食品ロスにもなり環境にも良くありません。 大切に育てたいちごを捨てる時の、農家の方の気持ちを考えると、心苦しいですよね。
持ち帰り
いちご狩りでは、基本的に摘んだいちごをその場で食べることがルールとされています。お土産としていちごが欲しい場合は、持ち帰り用のイチゴは別途購入することが一般的です。 持ち帰りを禁止している農家で無断でイチゴを持ち帰る行為は、ルール違反です。大きな手提げ袋の口を開いたまま肩にかけ、イチゴを入れながら食べるという人やタッパーウェアにイチゴをきれいに詰め込んで持ち帰る人が過去にいました。
無断で他の区画への侵入
「ここからここまでの範囲からいちごを摘んでください」というように、区画が指定される場合があります。他の区画へ無断で入る行為はマナー違反です。他の参加者の邪魔になるだけでなく、農作物への影響も考慮する必要があります。
イチゴの破損や荒らし
無理矢理イチゴを摘むことで、実を傷つけたり、茎や葉を破損させたりする行為は、農家に大きなダメージを与えます。苗木をメンテナンスするための手間がかかりますし、傷ついた箇所によっては木そのものを破棄しなくてはならないこともあります。 また、他の参加者にも迷惑をかける可能性があります。
事前に食べ残しや持ち帰りの禁止を説明して対策をとりますが、守らないお客様がいる場合もあります。
無許可で飲食物を持ち帰る行為は、予め知らされているルールに違反して、食品を「無断で持ち出した」ことになります。
したがって、たとえ食べ放題の費用を払ったとしても、それは「盗み」に該当し、窃盗罪に問われる可能性が存在します。
いちご農家さんが損害賠償を請求する権利はあります。しかし、これまでほとんどの場合を「泣き寝入り」してきたそうです。
更に、農園自体に損傷があった場合は、数日間の臨時休園をせざるを得ません。
経営の観点から見ても大打撃であるのはもちろんのこと、楽しみにされていた他のお客様にも迷惑をおかけすることになります。 このように、問題解決よりも顧客満足を優先するサービスを続けていくのは、難しいことがわかります。
防犯カメラの様子を入り口スタッフが確認
こちらのいちご狩り農園では、来場客が利用するビニールハウスが全部で8棟存在しています。新たな対策として、外部に4台、そして各ビニールハウス内に1台ずつ、合計12台の防犯カメラを設置しました。
さらに、来場者が必ず通るエントランスには、すべてのビニールハウスの様子が確認できるモニターを設置しました。
これにより、カメラが設置されていることを来場者にわかるように示し、リアルタイムで監視が行われていることを液晶テレビのモニターを通じて知らせます。
防犯カメラで監視していることを来場したお客様に知らせることで、モラルのない振る舞いを慎んで頂く効果が高まります。
防犯カメラ設置の際に、このよう工夫を施すことを提案をさせて頂きました。
現在では、こちらのいちご農園は来場されるお客様の行動が改善され、安心していちご狩り体験を行っていらっしゃいます。
お客様から状況改善のご報告を頂きました
カメラの設置から数日後、農園の方から様々な面で業務が改善された、との報告を受けました。
一つは、フロントから全体が一望できるようになったことで、どのビニールハウスにスタッフがいるのか、すぐにわかるようになった点です。スタッフ配置などの、業務の効率化が実現しました。
また、カメラが駐車場も監視しているため、お客様が乗ったツアーバスが到着した時点でフロントが把握できるようになりました。そのため、ツアー団体のような大人数のお客様が一度に訪れても、準備や対応がスムーズになったとのことです。
さらに、駐車場で発生した接触事故についても、カメラの映像によって犯人特定が可能となりました。
このような嬉しい声を頂くと、弊社が設置した防犯カメラが防犯だけでなく、様々な場面で力を発揮してくれていることがわかります。大変喜ばしいことです。
導入費用
今回の設置工事では、12台の防犯カメラをレンタルで設置しました。 初期費用は0円、月額16,000円のレンタル料となります。
この料金には、AI検知によるLINE通報機能も含まれています。AI検知システムをオプションとして導入したことで、お客様や侵入者の不審な動きや異常を検知した際に、すぐにスマホへ通知が送られます。
さらに、防犯カメラにトリニティーSIMも導入しています。こちらも初期費用は0円で、月額2,750円となっています。安定した通信環境を保つことができます。