セキュリティセンサーと防犯カメラ
人を検知することを主な目的とするセキュリティセンサー(人感センサー)と、その場の映像を記録することを目的とする防犯カメラは、同じセキュリティのカテゴリーの中で別々の役割を担うものとして機能してきました。
近年、AIを活用した映像認識技術が進化し、これにより防犯カメラにさまざまな機能が追加されています。
その結果、セキュリティセンサーと防犯カメラの間の境界線が曖昧になっています。
このページではセキュリティセンサーと防犯カメラの違いを徹底解説します。
セキュリティセンサーとは
セキュリティセンサーとは、基本的に侵入者を検知するための防犯設備として設置します。
セキュリティセンサーにはいくつか種類があり、検知方法も様々です。
各種センサーを種類と特徴を解説します。
セキュリティセンサー(ドアセンサー)
最も原始的な構造を持ったセンサーです。
ドアスイッチ、マグネットスイッチとも呼ばれています。
ドアセンサーは、ドアの扉側とドアの枠側に磁石を付け、その磁力を使ってドアの開閉を検知し信号を送り、警報器やフラッシュライトと連動させることができます。
基本的にドアを開けるのは「人間」という考えのもと侵入者を検知します。
パッシブセンサー(主に屋内設置)
人間の体温と室内の気温の温度差を検知し、信号を送るセンサーです。
アクリル製のドーム型の形状をしており、店舗などによく設置されています。
温度差による検知のため、人の体温と気温の差が少ない夏場などは検知しにくいこともあります。
赤外線ビームセンサー(主に屋外設置)
センサー間にビームを飛ばし、物体や人がビームを遮ると、それを感知して動きを検知します。
主にセキュリティシステムや自動ドアなどの監視や制御に使用されています。
屋外に設置されることが多く、雑草や猫、鳥などに反応することもあり、誤検知も比較的多いのがデメリットです。
このようにセキュリティセンサーはドアの開閉、温度の変化、ビームの遮断を人の侵入として捉え、電気信号を送り人を検知しています。
防犯カメラ・AIカメラ
従来の防犯カメラは常時現地を録画するためのもので、侵入者が映っても通知するシステムはありませんでした。
近年、IoT商品となり簡単にスマホで遠隔監視ができるようになりました。そして防犯カメラにAI侵入検知機能をつけることにより、カメラに写った人の映像で異常を検知するセンサーとしての役割も果たすようになりました。
セキュリティセンサーと防犯カメラの比較
各セキュリティセンサーとAI侵入機能付きの防犯カメラの使用目的や費用などの比較を以下にまとめました。
ドアセンサー | 人感センサー | 赤外線ビームセンサー | AI機能付防犯カメラ | |
---|---|---|---|---|
検知の目的 | 人の侵入 | 人の侵入 | 人の侵入 | 人の侵入 |
検知対象 | ドアの開閉 | 温度の変化 | ビームの遮断 | 人の姿 |
誤検知の要因 | 風やペットによるドアの開閉 | 隙間風などによる温度変化 | 鳥や猫等による遮り、雑草 | マネキンやポスター |
費用 | ◎ | ◯ | △ | ◯ |
防犯カメラだけでセンサー機能も
今までは侵入者を検知し、証拠映像も確保したい場合、セキュリティセンサー含むセキュリティ機器と防犯カメラ両方を設置する必要があり、導入コストが高くなりがちでした。
防犯カメラ単体で侵入者の検知・通知を行うことができるAI防犯カメラなら、セキュリティセンサーと防犯カメラの2つの役割を担うことができ、セキュリティ導入コストを抑え、更に誤検知の少ない、高い精度を期待できます。
弊社でもAI防犯カメラシステムのサービス開始以降、セキュリティセンサーを使った防犯システムから防犯カメラのみで検知もできるセキュリティへのリニューアルを多くご依頼いただいております。
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