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防犯カメラのパスワード設定の重要性

防犯カメラパスワードロックはとても重要です。
以前、ロシアのサイトで日本国内の防犯カメラが勝手にさらされて公開されてしまうというハッキング事件が起こりました。ハッキングされたのは独自のパスワードを設定せずに初期設定のまま運用されていた防犯カメラばかりでした。
また、企業で利用される防犯カメラは役職ごとに閲覧できる防犯カメラを制限したり、退職した社員は見ることができないように最初からアクセスレベルを分けて設定することが求められます。 このページではパスワードロックの重要性と、セキュリティ性の高いパスワードについて解説します。

安全なパスワードとは?

パスワード管理はセキュリティを守るために非常に重要とされ、総務省でも安全なパスワード管理を行うよう呼びかけています。
これは防犯カメラの映像確認に必要なパスワードの設定にも同様で、適切なパスワードの生成はもちろん、他人に知られ、尚且つ自分がわからなくならないような保管方法も重要となります。
参考:総務省 国民のためのサイバーセキュリティサイト「安全なパスワード管理」

具体的に安全なパスワードとはどんなものかというと、まず、推測のされにくいものであることが第一です。
パスワード類推攻撃(利用者の名前、生年月日などを組み合わせた文字列などからパスワードを推測し探るハッキング手法)、ブルートフォースアタック(あらゆる文字列でパスワードを割り出すハッキング手法)など、ハッカーは様々な手法でハッキングを試みます。
これは防犯カメラのパスワードに限らず、あらゆるコンピュータでのパスワードでいえることですが、 パスワードはある程度長いランダムな英数字の並び、記号、数字を組み合わせて作ることが理想です。
また、同じパスワードを複数のサービスで利用しないことも大切です。

防犯カメラのパスワードは管理者ごとに設定

パスワードは管理者ごとに分けて設定

企業に設置された防犯カメラを複数人で見られるようにする場合、各社員が共通のパスワードを使う企業が多いのですが、これはおすすめできません。複数人が共通のパスワードを使って防犯カメラの映像を閲覧できるようにしていると、下記のようなリスクが考えられます。

  • 退職した社員に退職後もスマホから社内のカメラの映像を見られている
  • 誰がパスワードを知っているのか把握できず、管理できない
  • パスワードを変更した時に、誰に伝えるべきか把握できない

パスワードの設定は、企業のセキュリティレベルに合わせて行いきちんと管理をすることが重要です。パスワードは、映像の閲覧権限を付与するアカウントそれぞれで設定し、法人であれば各パスワードを把握しておくことが必要です。

こんなパスワードは危険!パスワード設定の良くない例

法人の方でも個人の方でもありがちなのが、パスワードに「12345678」「password」など、推測されやすい文字列を設定し、そのまま運用することです。
このようなわかりやすいパスワードはハッキングされてしまうリスクが高く、また、社名や名前をパスワードの一部にすることもおすすめできません。
例えば、防犯カメラに限らず各種ツールに関しても言えることですが以下のようなパスワード設定をしている企業は意外に多くありますので、すぐに変更することをおすすめします。

管理者 マスターID パスワード
社長 admin 12345678
部長 admin 12345678
現場責任者 admin 12345678
社員1 admin 12345678
社員2 admin 12345678

防犯カメラの安全なパスワード設定 良い例

管理者 マスターID パスワード
社長 fujishoji-1 81bllBiP-0pa7Z
部長 fujishoji-2 ihAiiV8F_21H
現場責任者 fujishoji-3 HOTaJ-htH00a
社員1 fujishoji-4 e9oG_154UBze
社員2 fujishoji-5 N2QufWKG_21a

防犯カメラのパスワード設定は、法則性のないランダムな英数字、記号を混ぜた10桁以上が良いとされています。
アカウントごとでIDも分ける場合は、IDもパスワードに近いものではあるのでもう少し少ない桁数で設定しても良いでしょう。
ランダムな英数字を作るのに困る場合、無料でパスワードの生成ができるパスワードジェネレーターなどを利用しても良いかと思います。

防犯カメラの運用・管理は最初が肝心

防犯カメラの安全な運用管理

防犯カメラを導入する際、安全かつ円滑に運用するためには管理者を2名選定し、その2名でパスワードの管理や点検を行うのがおすすめです。
どちらかが退職しても管理ができますし、いざというときに閲覧するのもどちらかの人物がいれば緊急性の高い対処が求められるトラブルに対しても安心です。

防犯カメラのパスワードについてよくあるご質問

パスワードの定期的な変更は必要ですか?

業種によって必要です。
弊社では研究所などにも防犯カメラを設置させて頂いており、このような場所では企業秘密漏洩防止に対してかなり高い厳しい基準が定められていることがあります。
企業秘密のレベルによって半年や一年でのパスワード変更が必要な場合もあります。

防犯カメラのパスワードを忘れた時はどうしたら良い?

利用中の防犯カメラの種類・機種にもよりますが、お客様側でパスワードを変更して忘れてしまった場合、多くの場合は初期化をすることになります。
まずは設置業者に相談してみるのが良いでしょう。

まとめ 防犯カメラのパスワード設定の重要性

防犯カメラのパスワードの重要性

防犯カメラは年々高精度になり、防犯カメラから得られる情報量も増えています。以前に比べ画質が格段に上がり音声情報も含まれるようになりました。
また、スマホと連動して映像を見られるようにすることが多くなり、スマホからアクセスして過去の映像をチェックすることも可能です。そのため、在庫の量や出入り業者などの情報がライバル企業に流出し損害が発生するケースもありえます。
防犯カメラのパスワードは、カメラの設置場所のセキュリティレベルに合わせて決定し、適切なサイクルで変更することでハッキング被害のリスクを回避することに繋がり、より安全に利用することができます。

防犯カメラ設置から最適な運用のサポートまでお任せください

このページでは防犯カメラのパスワード設定についてをテーマに、おすすめの設定方法や管理についてご紹介しました。
弊社ではお客様の環境・ご希望に合わせた機器選びから設置工事、修理サポートまで一貫してサポートさせて頂いています。
防犯カメラは適切な設置・設定はもちろん、運用後の管理も重要です。
どのように管理していくべきか、利用規則はどのように作成するかなどもご相談可能ですので、お気軽にお問い合わせください。