不可視光線とは?
防犯カメラの夜間撮影に欠かせない仕組みを解説
「不可視光線」とは、人の目には見えない赤外線のことで、防犯カメラに欠かせない夜間撮影技術です。
この記事では、
- 不可視光線とは何か
- 防犯カメラの赤外線照射機能(IR機能)との関係
- 夜間撮影に強いカメラの選び方
などをわかりやすく解説します。
夜間でもしっかり映る防犯カメラを選びたい方は、ぜひ参考にしてください。
不可視光線とは?可視光線との違い
防犯カメラに搭載される赤外線照射(IR)機能とは?
防犯カメラの中には、赤外線照射機能(IR照射機能)が搭載されているものがあります。
これは、夜間や照明のない暗い場所でも撮影できるようにするための機能です。
暗所では、通常の光(可視光線)が不足するため、防犯カメラ自体が赤外線を照射して周囲を照らすことで、映像を記録することができます。
赤外線は人の目には見えない光(不可視光線)なので、真っ暗に見える場所でも、カメラにはしっかり映像が記録される仕組みです。
この赤外線照射によって、照度が0ルクス(完全な暗闇)でも撮影が可能になるため、夜間の監視や無人時間帯の防犯対策に活用されています。
不可視光線と可視光線の違い
赤外線は、人の目では見ることができない光です。
同じように、紫外線も目に見えない光(不可視光線)の一種です。
私たちが日常的に見ている光は「可視光線」と呼ばれ、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫といった、いわゆる「虹の7色」の範囲に含まれます。
これらの可視光線の外側には、目に見えない「不可視光線」が存在し、赤より外側が赤外線、紫より外側が紫外線です。
赤外線は目に見えないため、強い光として感じられることがなく、常時照射されていても光害になりにくいというメリットがあります。
紫外線は目には見えない光ではありますが、長時間浴びると人体に悪影響を与えることがあるため、防犯カメラの照明としては使われません。
赤外線の「指向性」とは?カメラ設置時の注意点
赤外線には、他の光と比べて「指向性が強い」という特徴があります。
つまり、赤外線は光源からまっすぐ直線状に照射される性質があり、太陽光のように広く拡散するタイプの光とは異なります。
このため、防犯カメラに搭載されている赤外線LEDの向きや角度が、撮影される範囲や明るさに大きく影響します。
たとえば、照射の中心部分は赤外線がしっかり届くため明るく映りますが、周辺部分は赤外線が届きにくく、やや暗く写ることがあります。
そのため、赤外線を使った撮影では、カメラの設置角度や向きに注意を払うことがとても大切です。
目的の範囲がしっかり撮影できているかを事前に確認し、必要に応じて照射角や設置位置を調整することで、より効果的な夜間監視が可能になります。
赤外線照射距離にも注意
赤外線照射機能を備えた防犯カメラの仕様を見ると、「赤外線照射距離」という項目が記載されていることがあります。
これは、カメラが暗闇の中で赤外線を使って照らせる範囲(距離)を表しています。
一般的な赤外線カメラであれば、照射距離はおおよそ15メートル前後が標準です。
広範囲を照射できるカメラだと、25〜30メートルほどの範囲を照らせるタイプもあります。
当然ながら、赤外線が届かない範囲は照らされず、暗くて映像に写らないこともあるため注意が必要です。
設置の際には、撮影したいエリアと赤外線の届く距離が合っているかを確認し、必要に応じてカメラの種類や設置場所を調整するのがおすすめです。
赤外線照射機能付きカメラのご紹介
弊社は防犯カメラ専門店として、自社ブランドのカメラを多数取り扱っております。
その多くに、暗闇でもはっきり映像を記録できる「赤外線照射機能」が搭載されています。
夜間でも安心して映像を記録できるカメラをお探しの方に向けて、弊社が取り扱う赤外線対応モデルの中から、とくに人気のある2機種をご紹介します。
屋外設置におすすめの高性能モデル
TR-451VQ│高画質バレットカメラ
主な特徴
- 400万画素の超高画質
- ソニー製イメージセンサ「Starvis(スターヴィス)」搭載で、夜間でも鮮明な映像を実現
- バリフォーカルレンズ内蔵により、ズーム時も高画質をキープ
見た目にも威圧感のあるバレット型で、抑止効果を高めたい場面に最適です。
屋内設置におすすめの高性能モデル
TR-IP9510│AI搭載・500万画素ドーム型IPカメラ
主な特徴
- 500万画素の高解像度で、細かな動きや表情も鮮明に記録
- マイク内蔵で音声も録音可能。映像と音声で状況把握しやすく
- AI機能搭載で侵入者を検知し、スマホに通知可能(※オプション対応)
- IP67(防水防塵)・IK10(耐衝撃)対応で、屋外でも安心して使用できる設計
「AI検知+音声録音+高耐久」の組み合わせが魅力的な一台です。
不可視光線とは? ─ まとめ
このページでは、防犯カメラの夜間撮影に欠かせない不可視光線について解説しました。
目に見えない赤外線を使うことで、真っ暗な環境でも侵入者の姿をしっかり捉えることができます。
「夜間の死角が心配」「不審者に気づかれずに監視したい」とお考えの方は、赤外線機能付き防犯カメラの導入をぜひご検討ください。
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