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PoE給電の防犯カメラの本当の利便性とは?

PoE給電の防犯カメラ(ネットワークカメラ・IPカメラ)を希望するお客様が増えていますが、PoEの防犯カメラがどういう時に何において便利なのか、ということは意外に知られていません。
このページでは、PoE対応の防犯カメラの仕組みやメリット・デメリットを解説します。

PoE給電とは?

PoE給電の仕組み

まず、PoE給電の仕組みをご説明ます。PoEとは、パワー・オーバー・イーサネット(Power over Ethernet)の略で、LANケーブルでネットワークの接続と電力の供給両方を行うことができる仕組みのことです。
主に防犯カメラやIP電話などに使われる技術で、このPoEの仕組みを使うとLANケーブル1本で電源供給もできるので、別で電源を供給するためのケーブルを用意する必要がありません。
一般的にLANケーブルの被膜の中には8本の導線が入っており、この内、映像信号や音声信号を送受信するために使われるのは4本だけです。
PoE給電は、残りの4本を使って給電します。(別の方式もありますが、防犯カメラに関してはこの方式以外を聞いたことがないので割愛させていただきます。)

PoE対応・非対応の比較

PoE対応のカメラなら配線がLANケーブル1本だけなので施工が簡単だと思う方もいますが、実は同軸ケーブルでも一本だけで映像の送受信と電源供給が可能なカメラがあります。
また、映像ケーブルと電源ケーブルを2本引く工事(2ケーブルという言い方をすることもあります)を行った場合もほとんど金額が変わらないため、機器自体の価格が高いPoE対応の防犯カメラを使うほうが総合的に見て、設置費用が高くなりがちです。
PoE対応、非対応のカメラの設置について比較表してみると、以下のようになります。

PoE対応カメラ PoE非対応カメラ
(2ケーブル)
カメラまでのケーブル 1本 2本
設置費用 一般的 一般的
ハブの種類 PoEハブ 一般的なスイッチングハブ
設置費用 特殊なハブを使うためそのぶん高い 安い
故障時 原因がわかりづらく、
修理対応が複雑になることがある
原因がわかりやすく、
スムーズに対応できることが多い
配線の分岐 可能 可能
工事について 既設配管が細い場合も施工しやすい 既設配管が細いと施工しにくい

敷地が広い場所でのPoE対応カメラの配線方式

LANケーブルを使ったカメラの配線可能距離は、レコーダーまで100mまでですが、中間にハブを入れることでケーブルの本数を抑えて約300mまで配線可能です。(ハブを置く適切な場所でハブの電源(AC100V)を確保する必要があります。)
50mを超える距離間で配線する場合や、カメラの設置位置で電源が取れない場合・取りにくい場合はPoE対応のカメラがよく使われます。
ハブを置く場所で電源をとれない場合は、同軸ケーブルを使うカメラ(AHDカメラなど)がおすすめです。 また、LANケーブルやIPカメラは落雷の影響を受けやすいので、屋外で配線する場合は同軸ケーブルを使う防犯カメラが良いでしょう。 防犯カメラを設置する際は、設置現場や予算に合わせて適切なカメラを選ぶ必要があります。

PoE給電のカメラ(IPカメラ)がおすすめなケース

  • 防犯カメラの増設が想定される場合
  • カメラとレコーダー間の距離が50mを超える場合

同軸ケーブルを使うカメラ(AHDカメラなど)がおすすめなケース

  • 屋外に防犯カメラを設置する場合
  • ハブを置く場所にコンセントがない場合
  • カメラとレコーダー間の距離が300mを超える場合

PoE給電カメラのメリット・デメリット

P配線距離が50mから100mぐらいの場所でカメラを使う場合で、カメラ付近に100ボルトの電源がない場合はPoE給電タイプの防犯カメラを使うと便利です。屋外にカメラを設置したい場合、電源を確保することが難しいことも多いので、PoEで給電を行うケースもあります。
ただし、屋外で利用する場合、PoE給電タイプのネットワークカメラは同軸カメラに比べ落雷の影響に弱いという弱点もあるので注意が必要です。
この他のPoE給電カメラのメリットとデメリットを紹介します。

PoE給電カメラのメリット

ケーブルの本数が抑えられる

細い配管にもケーブルが収まる

既設の建物に防犯カメラを設置する場合、元々ある配管を使って配線を行っていくことが多いのですが、細い配管が設置されている場合、カメラ1台に対して2本のケーブルがあると施工がしにくいこともあります。(写真の配管で一般的なLANケーブルが4本ほど通ります。)
細い配管にも関わらず配管の先に複数のカメラを取り付けたい場合、PoE給電のカメラや1ケーブルカメラが良い場合があります。

映像が鮮明

ネットワークカメラは高画質な製品が多い

PoE給電を行うカメラはネットワークカメラに分類されます。
もちろん製品によりますが、ネットワークカメラは総じてアナログカメラに比べて高画質な製品が多く販売されています。

PoE給電カメラのデメリット

カメラ自体の価格が高い

ネットワークカメラは比較的高価なものが多い

もちろん、カメラ本体の価格はスペックにより異なりますので、どの製品を選ぶかにもよるので一概にはいえませんが、PoE給電タイプのカメラは導入費用が高くなるケースが多いです。
ケーブルが1本で済む=導入費用が安くなるとは限らないので、どのようなカメラが良いか専門業者の意見を聞くことをおすすめします。

映像に遅延がある場合も

映像の遅延・欠けの恐れ

ネットワークカメラは設置する現場のネットワーク環境により、映像の遅延が発生します。
きちんと設置する場所の状況を踏まえてカメラシステムを構築しなければ、映像が遅延したり、録画映像が一部抜けているということにもなりかねません。

レンタルなら初期費用0円

弊社ではPoE給電カメラのレンタルも行っています。
レンタルの場合は初期費用0円、月々定額で防犯カメラを導入できます。
またレンタル期間中は機器故障時の出張修理や消耗品の交換を無償で行っていますので、長期間安心してカメラをお使いいただけます。

まずは無料で現地調査

PoE給電の防犯カメラも多数設置しています

このページでは、PoE給電の仕組みや、PoE対応防犯カメラのメリット・デメリットをご紹介しました。
日本製、海外製問わず様々なメーカーの防犯カメラを取り扱う弊社では、幅広い視点で見て、お客様の環境、用途に合わせたカメラをご提案させて頂いています。
PoE給電の防犯カメラの設置実績も多く、特に工場など敷地の広い場所でPoEの防犯カメラをご利用頂いています。
防犯カメラは、設置場所が屋外か室内か、増設・移設をする可能性はあるか、など、設置環境に合わせた機種を適切に設置する必要があります。
防犯カメラ専門企業であるトリニティーならカメラ自体の知識はもちろん、施工の知識、ネットワークの知識、セキュリティの知識など総合的に高い知識・技術を持つプロのスタッフがお客様にとって最適なカメラシステムを低コストで販売から設置、修理メンテナンスまで丸ごとお任せいただくことができます。
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