天井の防犯カメラ
屋内用防犯カメラの種類・取り付け方・選び方
防犯カメラは屋外・屋内両方で使われますが、室内で設置する場合、設置する場所は基本的に「据え置き設置」「壁面設置」「天井設置」の3つのいずれかです。
室内で設置する防犯カメラの機種や設置場所を選ぶ時は、カメラを利用する目的や見たい対象、設置する部屋の状況により選び方が変わりますが、この中で最も自由度が高く柔軟に設置できるのが天井です。
このページでは天井への防犯カメラ・監視カメラの設置や屋内での防犯カメラ設置について解説させて頂きます。
屋内で防犯カメラを設置する場所は?
屋内で防犯カメラを設置する場所は基本的に「据え置き」「壁面」「天井」とお伝えしました。
設置場所によるメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
据え置き | 工事がいらない・移動が楽 | 誰でも簡単にカメラを移動したり方向を変えることができ、防犯効果は低い |
壁面 | 監視対象を撮りやすい高さで設置ができる | 壁際からの撮影となるため、監視対象が壁から遠いと撮影しにくい |
天井 | 室内のどこにでも設置が可能 | 天井が高い場合、フィクサーなど設置用の金具が必要になる |
弊社では屋内で防犯カメラを設置する場合、天井面へ設置することが一番多いです。
部屋のどこにでも設置が出来るので自由度が高く、また画角に関しても据え置き型のカメラや壁面への設置に比べ記録したい場所を撮りたい角度で撮影しやすく、死角ができてしまう心配が少ないからです。
天井に取り付ける防犯カメラの選び方
防犯カメラには色々な種類がありますが、まずわかりやすい形状の違いとしては、「箱型」「バレット型」「ドーム型」の3つがあります。
どの形の防犯カメラでも、天井面に取り付けができ、設置場所や用途によって選ばれる形状が違います。
箱型防犯カメラ
バレット型防犯カメラ
ドーム型防犯カメラ
天井に箱型の防犯カメラを取り付ける場合
箱型カメラはコンビニやホームセンターなど小売店などの屋内天井によく設置されている防犯カメラです。
箱型の防犯カメラを屋内で取り付ける場合の多くは「フィクサー」と呼ばれる取付金具を使ってカメラの高さを調整します。
特に店舗の屋内で防犯カメラを設置する場合は客席の状況や盗難、不正の証拠確保な細かい部分まで確認できるようにしたいというご要望が多いため、フィクサーを使って最適な画角で撮影、録画できるように取り付けます。
天井にバレット型の防犯カメラを取り付ける場合
バレット型カメラは天井だけでなく、壁面設置でもよく使われるカメラです。
室内で使われることもありますが、防犯カメラらしい威圧感があり、犯罪の抑止効果が高いとされ、屋外の外壁に取り付けるケースが多いです。
威圧感があるだけに、犯罪リスクの高い場所や監視カメラの存在を周知したい場所で使用されます。
天井にドーム型の防犯カメラを取り付ける場合
ドーム型は最も天井に設置しやすく見栄えの良い防犯カメラでしょう。カメラの上に埃が乗る心配がなく、室内に設置するならカメラの清掃の必要もほとんどありません。
箱型カメラやバレット型は蜘蛛の巣が張ったり、埃がカメラに乗ることがあるため、飲食店など衛生的な環境を保つ必要がある場合は不向きです。
屋内に防犯カメラを設置する際に、衛生面も考える必要がある飲食店や工場などはドーム型が良いでしょう。
天井への防犯カメラ設置動画
こちらは、店舗兼オフィスとして使われている建物の屋内で防犯カメラの設置工事をさせて頂いた動画です。
設置前に壁の内部を確認し、効果のある画角とカメラが設置できる位置を確認した上で天井裏にケーブルを隠し施工します。
この動画ではカメラの設置位置付近に点検口がなかったため、照明があったスペースの穴を利用して配線を天井裏に隠しています。
天井に防犯カメラを設置する際の注意点
天井の材質によって工事の工程が違う
天井の材質は建物によって全く違います。
天井の素材や構造、点検口の有無でも防犯カメラの設置工事にかかる時間や費用が変わってきます。
また天井面に防犯カメラを設置する場合は多少の地震でも落ちてこないように設置をする必要があり、施工の際に配慮をしなければいけません。
ジプトーン
天井の材質がジプトーンであれば、天井への防犯カメラ設置は簡単です。
ジプトーンの天井にも更に種類があるのですが、ネジで着脱できるタイプの天井だと綺麗な施工がしやすいです。
また、点検口といって天井裏の点検などで使われる窓があれば配線を隠しやすく、すっきりとした設置ができます。
コンクリート(打ちっぱなしの天井)
いわゆる「打ちっぱなし」というインテリアの手法です。
コンクリートの天井に防犯カメラを設置する場合、配線のコネクター部分をきれいに処理することが重要です。
防犯カメラの配線の結線部分がむき出しなる恐れもあるため、ボックスを準備し、きれいに配線する必要があります。場合によってはジャンクションボックスがあると見栄えが良くなります。
板張り天井
和室、洋室に関わらず稀に板張り天井に防犯カメラを設置することがあります。多くは点検口があるのでそこから覗いて配線作業をします。
石膏ボード(ジプトーン)に比べてカメラを固定しやすく多少の衝撃では落ちたりしないので安全ではありますが、撤去をする場合などは穴が空いてそれが目立ちますので設置工事前に確認が必要です。
天井に穴を開ける際の注意
天井にドーム型の防犯カメラを設置すると、設置が雑な業者だと壁に穴を空けた時に出た木くずなどがドームのカバー内に入り込んでしまう場合があります。
カバーについた汚れや埃は映像の見え方に影響し、ぼやけて見えてしまうこともありえます。
防犯カメラの専門店であれば、このような注意も踏まえ施工を進めますが、防犯カメラに詳しくない方が施工すると設置して映像を見てから初めて気付き、施工をし直すことにもなりかねませんので注意が必要です。
配線経路の注意
配線経路を考えずに防犯カメラの設置位置を決めると、結果としてケーブルが露出してしまったり、無駄に配線距離が長くなって工事費用が高くなることがあります。
設置前に天井の材質や種類を考慮し、配線経路を考えて施工することが必要です。
天井の高さと撮影範囲
防犯カメラで撮りたいエリアが広範囲なのか、または一部のエリアを詳細まで記録したいのかで防犯カメラの取り付け位置も変わります。
スーパーなど天井が高くてカメラの設置高さを調整する必要がある場合や、レジ付近や受付など、商品受け渡しや金銭のやり取りなど詳細まで記録が必要な場合は高画質な防犯カメラを選び、更に高さも細かい場所まで見られるような位置まで調整が必要です。
また、俯瞰して全体を見たい場合は180度カメラ、360度カメラなどの広範囲が撮影できるカメラを採用するケースもあります。
防犯カメラの設置目的に合わせて機種選び、設置位置を考えた上で取り付けることが大切です。
天井裏の防犯カメラ配線はどうなっているの?
これは天井に設置したドームカメラの裏側です。天井裏に配線ケーブルを隠し、天井に配線が露出しないように設置をしています。
写真の通り、天井裏は配線は様々な設備の配線がそのまま配置されています。これは電気工事業界で「ころがし」だとか「ゾロ引き」と呼ばれ、防犯カメラの配線に限らず一般的な配線方法です。
天井への防犯カメラ設置写真
屋内の防犯カメラ設置もおまかせください
この記事では屋内で防犯カメラを設置する場所や、天井に設置する際の施工について紹介しました。
弊社では屋内・屋外問わず様々な場所で設置工事を行っております。
天井に防犯カメラを設置することが多いのは店舗、ショッピングモール、オフィス、工場、公共施設、教育機関などで、防犯対策から店舗管理、従業員管理、クレーム対策など様々な用途で利用されます。
防犯カメラ、監視カメラ、ネットワークカメラの設置工事はぜひトリニティーにお任せください。