防犯カメラ専用SIM（レンタルSIMサービス）

映像の遠隔監視に必要な上り回線に特化した防犯カメラ専用SIMのレンタルサービスがスタートしました。
今まで防犯カメラを遠隔監視しようと思うと電話会社や地域のケーブルテレビ会社による有線の光回線サービスを申し込む必要がありました。
今回リリースさせていただく「防犯カメラ専用SIM防犯カメラサービス」は、専用のSIMを使うことでプロバイダー契約なし、インターネット回線の契約なし、工事をせずに遠隔監視が可能になります。また、使用頻度によって3つの通信容量プランから選ぶ事ができるため、よりお客様にあった内容で契約することができます。

SIMを含んだレンタル契約

SIMを含めた防犯カメラのレンタル契約が可能です。
インターネットをわざわざ引くことなく、しかも有線のひかり回線インターネットなどと比べて割安でご利用でき、場合によっては4,000円近くコストカットすることができます。
SIMは、10GB、30GB、50GBの3つのラインナップの中から選べます。

防犯カメラ専用レンタルSIMのご利用シーン

我々が2006年から防犯カメラの専門店として営業活動を行ってきました。
その中で、こんな場所にSIMがあれば便利だったのに、という場所を挙げさせていただきます。

管理人不在のマンション・アパート（ゴミ捨て場の不法投棄）
社屋から離れた場所にある資材置き場（材料・工具の盗難防止）
電子カルテを使っている病院（専用回線と防犯カメラ回線を分けるため）
イベント会社（移動させながら遠隔監視カメラを使いたい場合）
お寺（2つ以上のお寺を一人の住職が管理する場合）
コインランドリー（店舗の様子をオンタイムで把握）
キャンプ場（使われていない冬の様子を管理）
倉庫（インターネット回線を引いていない無人倉庫）

SIM内蔵防犯カメラについて

SIMを内蔵できる防犯カメラがネットショップなどで一部出回っておりますが、技適マークの付いていない日本では使ってはいけない機種が出回っているようです。電波法違反になりますので購入には注意が必要です。

技適マークとは

技適（ぎてき）とは、技術基準適合証明の略で日本国内でいわゆるSIMを内蔵して電波を出す機械に対してはかならず取得しなくてはならず、この技適マークが付いていないと販売者はこれを国内で販売すると法律違反となる。

SIMを使った遠隔監視で解決できること

今まで様々な障壁がありインターネット回線が引くことができず、やむなく遠隔監視を断念してきた現場がありました。どんな現場かと言うと以下のとおりです。

コストの問題	有線でインターネット回線を引くと5,000円前後の費用が毎月かかり、遠隔監視ができることによるメリットをデメリットが上回る。 SIMなら割安で使用できる。
配線の問題	SIMはルーターまでの電源があれば配線しなくてもいいが、有線でインターネットを引くことは外観を損なってしまうがSIMなら配線は必要がない。
物理的問題	山間部の大きな工場などはインターネット引きたい場所が敷地の中央部の場合、物理的に線を引くことが事実上不可能だがSIMなら問題がない。
移動の問題	イベント会社や建設会社などはカメラを現場ごとに移動させたいが有線インターネット工事が毎回発生すると手続きが大変。 SIMなら移動が可能。

スマホ端末で防犯カメラ映像を遠隔監視するまでの歴史

防犯カメラの映像をスマホや離れた場所のパソコンでみる、というサービスが普及し始めたのは2010年頃からでした。
その前からパソコンで遠隔監視が可能でしたが、モバイル端末で見るためには当時FOMAカードを購入していただき、高いコストで導入させていただいておりました。
まだスマホが普及する前でしたのでDOCOMOのFOMAのテレビ電話機能とカメラをつなげて配信していました。
弊社にとっても懐かしい記憶です。
時が経ち、インフラの普及に伴ってADSLから光回線での防犯カメラ遠隔監視が可能になっていきました。
2010年前後はまだまだADSL回線を使っているお客様も多く、防犯カメラの遠隔関しに必要な上り回線の脆弱さが遠隔監視自体を不安定にさせていました。

SIMとは

SIMとは、Subscriber Identity Moduleの略で、3種類の小型のカードのような形状をしておりSIMのカードと呼ばれています。
すべてのスマホに入っているもので、このSIMカードがインターネット接続を可能にしてくれています。
SIMは、加入者情報が記録されており、これにより電話がかけられたり、インターネットができたりします。
弊社の場合はこのSIMを防犯カメラの遠隔監視に利用しています。
（写真はナノSIM。このサイズの他、標準SIM、マイクロSIMがある。）