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防犯カメラの録画方法
防犯カメラ映像を録画する場合、『記録を残す装置はどれがいいの?』『どのくらい録画できるの?』『保存期間はどれくらい必要?』『録画方法に違いはある?』というご質問をいただく機会が少なくありません。
多くのお客様が、
・録画期間はどれくらい必要なのか
・記録方法に違いはあるのか
・録画映像の保存期間が長ければ長いほどコストも高くなるのか
など、防犯カメラ映像の保存システムについては疑問や不安に感じられていらっしゃるかと思います。
原則、映像の品質を下げれば保存期間を長くすることが可能で、また、保存期間を長くすればするほど高いコストがかかります。
ただ防犯カメラ映像は、保存する媒体や記録方法に複数の種類があり、また、保存期間についてはお客様それぞれのご事情や目的によって最適期間は異なるため、普遍的な最適解をご紹介することはできないのが現状です。
防犯カメラシステムは、お客様のご事情に合わせて装置やシステムを組み合わせるセキュリティツールであるため全ての方にとって最適解となる記録方法や保存期間をご紹介することはできませんが、基本的な考え方はあります。
このページでは防犯カメラ映像の保存について、録画方法の種類や保存期間の考え方について、基本的な考え方の概要をご紹介します。
録画をするための
記録媒体、録画方式
記録媒体
現在、防犯カメラの映像を録画する場合、いくつかの方法があります。
一昔前はVHSのビデオテープに録画していました。
当時コンビニのバックヤードに行くと、背表紙に月曜日から日曜日と書かれたビデオテープがずらっと並んでいました。
現在では、デジタル化が進み記憶媒体にも種類があります。
運用方法や導入場所によってどれを選択するか、選ぶ必要があります。
価格 | ランニングコスト | 録画期間 | 備考 | |
HDDに録画 | 安い | なし | 長い | 一般的 よく使われる |
SDカードに録画 | 安い | 毎年交換 | 短い | 1年に一回はSDカード交換作業 |
SSDに録画 | 高い | なし | 長い | 屋外設置に向いている |
クラウド録画 | 安い | 高い | 選べる | ネットが切断すると録画が停止 |
もっともオーソドックスで最も普及しているのがHDDによる録画です。
耐久性に優れ長時間の録画に耐えられます。
手軽さからSDカードの録画装置も販売しておりますが、SDカード録画は記録時間も短く、耐久性が弱く長期間持たないので、毎年の部品交換をお勧めしています。
録画方式
記録媒体が様々であれば、そこに録画していく方法も様々です。
映像は容量が大きいため、基本的には「圧縮」という技術でデータ量を少なくしながら録画します。
Motion JPEG(モーション ジェイペグ)
Motion JPEG(モーション ジェイペグ)とは通常静止画である画像JPEGを連続で表示することで動画にしている仕組みです。
フレーム間の圧縮を行わないので圧縮率は低くなりハードディスクの容量を多く使います。
現在はあまり使われません。
MPEG-4(エムペグフォー)
MPEG-4(エムペグフォー)は、定義のむずかしい物ではありますが映像を保存するときにどんな形式で保存するかの規格です。
現在はあまり使われません。
H.264(エイチドット264)
MPEG-4(エムペグフォー)の改良版としてリリースされその圧縮率には目を見張るものがあります。
H.264は、地上デジタル放送の携帯電話向け放送「ワンセグ」や、ソニーの 携帯ゲーム機「PSP」や「Blu-ray Disc」、Apple社の携帯音楽プレーヤー「iPod」やマルチメディアソフト「QuickTime」などで標準動画形式として採用されています。
H.265(エイチドット265)
MPEG-4(エムペグフォー)の改良版であるH.264のさらなる改良版として今後(2016年以降)各メーカーのレコーダーに採用されると思われる圧縮技術。
H.264からさらに倍近く圧縮が可能で、それに応じて防犯カメラの映像録画時間も倍近く延長することができます。
録画を確実に残したい場合のミラーリング録画
業種によっては防犯カメラの映像を確実に残したいというご要望があります。
消耗品である記録媒体のHDDは、長期間使っていると必ず壊れる部品です。
HDDが壊れると、データがすべて消えてしまいます。
そこで2つのHDDに同時に同じ映像を書き込んでいくというミラーリングシステム(レイド1)を作ることで、どちらかが壊れてしまってももう一台のHDDに記録が残る仕組みにすることで映像情報を担保します。
※ HDDが両方同時に壊れる場合もありますので、100%確実に映像を保存できるわけではありませんが、高い確率で画像を保存できます。
フルハイビジョン以上の高画質録画について
フルハイビジョン以上の画質を持った防犯カメラ機器が増えて参りました。
AHD、TVI、CVIなどが新しい方式の高画質防犯カメラです。
それぞれの信号送信方式に則ったレコーダーが必要です。
これらの信号の確認は一般の方には難しく、私たちも専門の機材を用意して調査をします。
詳しくはおたずね下さい。
防犯カメラの録画時間
さらにもう一歩踏み込むと、1秒間に撮影する枚数も録画期間に大きく影響します。
映像はパラパラ漫画のように静止画の連続からできているからです。
例えば、1秒間に15枚撮影してつなげた映像と、1秒間に30枚撮影してつなげた映像とでは、動画の滑らかさに差が出ますが、同時に保存できる期間にも差が出ます。
当然、1秒間に15枚撮影した映像の方がカクカクとした動きの動画になりますが長期間保存ができ、1秒間に30枚撮影した映像の方が滑らかな動きの動画になるものの保存期間が短くなります。
録画映像の滑らかさと保存期間、どちらを優先するかということもお客様のご事情や目的に沿って変わってくる判断基準です。
例えば、会社や自宅、マンションなどの場所では24時間録画の場合、10日~2週間程度の期間、録画映像を保存します。
お盆、正月、ゴールデンウィークなどの長期休暇に備えるためです。
このケースでは、必要な保存期間を先に決めてしまってから、予算や運用方法に併せて保存装置や記録方法を選択することになります。
運用方法や予算を鑑みて選定された録画器について、画質、コマ数から調整します。
最近では動体検知機能のついた防犯カメラを検討されるお客様も増えています。
モーション録画の場合は、採用する録画装置や保存媒体の判断基準が難しくなります。
人や車の動きを検知した時だけセンサーが作動して録画ができるモーション録画は環境によっては便利ですが、あまりにも動きの多い場所では常にセンサーが作動するため常に滑らかな画像が保存されていく状況となり、逆に録画時間が短くなることもあるからです。
動体検知機能の付いた防犯カメラを検討される際には、防犯設備士に一度見てもらったほうがいいでしょう。
基本的にモーション録画は、人がほとんどいかない倉庫など被写体の動きが少ない場所に有効です。
防犯カメラの録画画質と1秒あたりのコマ数
画質はレコーダーにより違いはありますが3段階~10段階で設定できます。
イタズラの犯人や社内不正など人物や車のナンバー、車種などを特定したい場合は最高画質に近いほどきれいに撮れるためそのように設定します。
コマ数も多いほうが決定的瞬間を逃さず撮影できます。
逆に録画を長く運用したい場合は、画質を落とし、コマ数も1秒間に1枚程度まで落とします。
それによって3ヶ月以上の運用も可能です。
一方で、画像の滑らかさと録画機関の長期化の2者択一ではなく、両方必要というケースもあります。
その場合にはHDDの増設という方法があります。
映像の滑らかさか録画機関の長期化のどちらかのみを選択するというのは、決められた保存容量の中で工夫するという考え方です。
そうではなくて、そもそもの保存容量を増やしてしまおうという考え方がHDDの増設です。
HDDを増設することで、滑らかな画像を長期間保存できるようになります。
HDDの増設で録画時間を延ばす
『食品工場で一定期間以上の安全管理証拠映像を保存したい』
『製造工場の実験過程を一定期間保存したい』
『建築現場で建設の全期間を記録したい』
このように、半年~3年といった長期間の映像保存を希望されるお客様は珍しくありません。
弊社では、お客さまのご要望に応じてHDD増設による録画期間の延長を承っております。
長期間保存した映像は確認や編集作業の大変さがネックにもなりますが、弊社の防犯カメラシステムでは指定した日時でのピンポイントな映像確認や、倍速再生など、録画映像の確認や編集をアシストする機能を備えているためご活用いただいています。
防犯カメラの録画装置
録画装置は一般的にHDDレコーダーを使います。
お客様のご予算からからSDカードを使うこともありますが、メンテナンスも多く、最終的にHDDレコーダーを使った録画を選ぶお客様が多いです。
人気の録画装置はこちら
防犯カメラ専用録画装置 AHDレコーダー「HRD-440KN」
「HRD-440KN」は、AHDカメラ4台を接続できるネットワークビデオレコーダーです。
AHDの防犯カメラと同軸ケーブルでつながり、最大400万画素の画質で映像を記録することができます。
弊社では、非常に販売台数の多いモデルです。
スマホでの遠隔監視が月額無料でできるDDNSサービスが付属されています。
デジタルネットワークビデオレコーダー DG-NV200シリーズ
シリーズは、最大16台のネットワークカメラの映像と音声をハードディスクに記録することができます。
ネットワークカメラ接続は基本設定の4台から、拡張キット(DG-NVE20:別売り)により、9台、12台、16台と増設することができます。
画像圧縮方式は、パナソニック i-PROシリーズ H.264 対応カメラとの接続時は、各チャンネルあたり最大30ipsで長時間映像記録を実現。
フルHD出力(HDMI)に対応しており、録画映像やカメラのライブ映像をHDMI対応ビデオモニターに高精細に映し出すことができます。
新開発のリアルタイム顔照合機能を搭載。
登録した人物の顔画像と、指定のカメラから得る顔画像情報をリアルタイムに照合する機能を搭載しました。
(搭載モデル:DG-NV200V1M、DG-NV200/2M)
PoE/PoE+スイッチ内蔵ネットワークビデオレコーダー「XRN-410KSN」
「XRN-410KSN」は、PoE/PoE+対応スイッチを内蔵した4chネットワークビデオレコーダーです。
LANケーブル一本でカメラに電源を供給し、同時に映像信号を取得します。
防犯カメラ専用録画装置 AHDレコーダー「HRD-1641KN」
「HRD-1641KN」は、AHDカメラ16台を接続できるネットワークビデオレコーダーです。
400万画素の防犯カメラを最大16台接続できます。
弊社では、非常に販売台数の多いモデルです。
スマホでの遠隔監視が月額無料でできるDDNSサービスが付属されています。
PoE+スイッチ内蔵4CHネットワークビデオレコーダー「SRN-473KSN」
「SRN-473KSN」は、PoE/PoE+対応スイッチを内蔵したネットワークビデオレコーダーです。
Plug&Play機能で同メーカ製IPカメラとの自動接続が可能です。
最大4台のカメラと接続できます。
レンタルなら安心して防犯カメラを運用できます
防犯カメラシステムは、防犯カメラ単体だけではなく録画装置や記録媒体など込み入った部分もあるため、はじめてご利用になられるお客様は特に導入ハードルが高いと感じられるかもしれません。
弊社のレンタルシステムでは、防犯カメラの導入・運用に必要なセットをパッケージにし、月々固定金額でご利用いただけます。
撮影した映像の保存期間についても、半年以上の長期間がいいのか、2週間の短期間で工夫したらいいのか、など、お客様のご事情や目的に沿って設定させていただきますので、ご安心ください。
しかも、弊社のレンタル防犯カメラシステムは運用中の保証が充実しているため消耗品の交換や故障時の修理などもご対応可能です
また、『録画されない』を防ぐためのあんしんメンテナンスパックリモートも好評を得ています。
「防犯カメラ映像の保存はどの媒体がいいの?」「録画機関はどれくらい必要?」「保存した録画映像をどうやって確認したらいいの?」こういったご質問にいつでもお答えできる体制を整えています。
自社製品をはじめ、国内外の幅広いメーカーとの取引から豊富なラインナップを取り揃えています。
お客様のご状況や目的に沿った保存期間・録画方法に対応できる商品を屋内・屋外を問わず設置できるご提案をさせていただきますので、ご希望があれば担当のスタッフまでお声がけください。