アパレルショップのお困りを防犯カメラで解決
アパレルショップでの防犯カメラ設置について、設置される主な目的や必要なカメラのスペック、アパレル店舗での防犯カメラ活用方法などをご紹介します。
洋服やアクセサリーを多く取り扱うアパレル店舗では防犯カメラが万引き、内引き、強盗などを防止する防犯対策の他、労務管理、マーケティングなど様々な面で役立っています。
防犯カメラを設置する際は目的に応じた設置場所に適切な内容でカメラを取り付ける必要があり、万引きの防止を目的とする場合と労務管理を目的する場合では設置するべき場所が異なります。
このページでは、店舗における防犯カメラの設置位置やアパレル店舗が運用面で抱える課題と防犯カメラを活用した解決方法についてご紹介します。
アパレルショップの課題と防犯カメラを使った解決策
アパレル業界に限らず小売を行う店舗には、スタッフやお客様の安全を守るための防犯対策、健全な労務管理、売上を上げるためのマーケティングが求められます。
本社側から求められる課題に対し、店舗を運営する側は安全対策、労務管理、売上向上それぞれに対して成果をあげていくことが必要であり、業務量の膨大さに多くのアパレルオーナー様が頭を抱えていらっしゃることも事実です。
では、これらの問題に対し防犯カメラがどのように役立つか解説させて頂きます。
アパレルショップ運営の課題1:万引き・内引きなど防犯対策
まず、どの店舗でも犯罪被害は避けなければいけません。アパレルショップで考えられる犯罪としてまず代表的なのがまずは万引き被害ではないでしょうか。
アパレル業界を含む小売業界の数字として、ロス率(万引き被害による損失率)は1.2%以上といわれています。
この数字を当てはめてみると、例えば2000万円の売り上げがあるアパレルショップならば、24万円の万引き被害が発生しているという計算になってしまいます。こうした損失を防ぐためにも万引き対策は必須です。
また、内引きとは店員が商品や売上金を横領する内部不正のことであり、これも窃盗罪にあたる犯罪です。
他、閉店後の侵入盗、退職した社員による店舗の隙をついた犯罪など、リスクは様々あります。
アパレルショップではこうした犯罪被害防止のために防犯カメラや防犯ゲート、防犯タグなどのセキュリティが必要とされています。
弊社では防犯カメラの設置のほか、ネットショップ防犯通販にてアパレルショップ向けの防犯タグも販売しています。
万引き・内引き対策のための防犯カメラ設置
万引きや内引きなどの犯罪を防ぐためにも、まずは犯罪を実行しにくい環境にすることが大切です。
万引きがしやすい店舗とは、「防犯カメラがない」「死角になる場所が多い」「従業員の数が少なく、監視の目がない」などが挙げられれるでしょう。
防犯カメラを設置するだけでも人の目が届かないところまで監視することができ、また録画ができるので後から問題が発覚した場合も過去の映像を確認し事実を把握することができます。
レジ周りに防犯カメラの撮影映像が確認できるモニターをおくことも、犯罪行為の抑止効果が期待できるでしょう。
ただ、アパレルショップでは店舗のイメージを大切にしていて内装にこだわりがある場合も多く、またお客様がリラックスして買い物を楽しむことができる環境づくりも必要です。防犯対策と店舗イメージ、両方を守るために、店内に設置される防犯カメラには丸いドーム型の防犯カメラが採用されることが多いです。
また、映像を確認するモニターはバックヤードなどお客様の目に触れないところに設置することで防犯カメラによる威圧感はある程度解消できるでしょう。
また、弊社では店舗の内装イメージに合わせて選べるドームカメラのカラーカバーもご利用いただくことができます。
内引きの防止としては、レジや在庫を保管する倉庫やバックヤードなどに設置されます。
試着室に防犯カメラって設置できるの?
試着室で元々着用していたロングスカートの下に商品のパンツを履いたり、上着の下に商品の肌着やTシャツを来たまま万引きする、試着室を利用した万引き犯がいます。
店舗側でも「試着は◯点まで」と制限をかける等万引き対策はとられていますが、試着室の中には防犯カメラを設置することができません。
防犯のためと言っても試着室内にカメラを設置することはクレームの元になり、場合によってはSNSで炎上することもありえます。
試着室を利用した万引き対策は試着室の入り口に向けて防犯カメラを設置するのが正解です。また、可能ならできれば商品を持って入る人が見える方向と、出ていく方向の2箇所に設置するのが理想です。
万引き・内引き防止のために防犯カメラを設置する位置
- 店内に死角ができないよう数台設置
- 店舗出入口近辺
- トイレや試着室付近
- レジ周辺
- 倉庫・バックヤード
アパレルショップ運営の課題2:労務管理
アパレルショップが抱える労務管理の課題には、適切な人員配置や新人教育、勤務環境の改善などがあります。
また、売上金の適切な管理も大切です。例えば、以前頂いたご相談では「レジ金の過不足がよく起きていて、従業員が盗んでいるのではないかと思っている」というお問い合わせを頂き防犯カメラを設置することになりましたが、設置後、ある新人の従業員が店舗のルールをしっかり把握できていなかったために起きていました。
こうした、ミスなのか不正なのか判断がつかずに対処が難しい面でも防犯カメラで記録をとっておくと正しい対応ができます。
アパレルショップを複数店舗運営する企業では、本社側が「店舗のことは現場に任せていて、いまいち把握できていない」ということもあります。
このように、アパレルショップでは労務上の課題も多く抱えています。
労務管理のための防犯カメラ設置
適切な人員配置は、防犯カメラを設置して遠隔で監視(スマホやタブレットを活用)することで店舗の混雑状況を把握できるため、解決できます。
また、新人教育については、優秀なスタッフの接客を防犯カメラで録画、音声も録音して研修資料として活用するという方法をとっている店舗もあります。
手間がかからないうえに良質な研修資料が出来上がると、アパレル業界を含む多くのサービス業で重宝されている方法です。
その他、スタッフの不正管理・在庫管理という点でももちろん、抑止効果や映像証拠を残せる防犯カメラは、アパレル業界に限らず効果を発揮しています。
また、複数店舗運営する企業では各店舗に設置した防犯カメラの映像を本社で一括監視していることが多く、現場で何か困ったことがあった時に本社と連携を取りやすいというメリットもあります。また、店舗へ直接出向く視察の回数も減らせて本社側のリソース不足も改善できるという声をいただくこともあります。
労務管理のために防犯カメラを設置する位置
- 店内に複数
- レジ周辺
アパレルショップ運営の課題3:マーケティング
店舗の売上を上げていくためには現場でお客様の客層や年齢、店内が混み合う時間帯を把握して戦略を練ったり、お客様の興味を引く魅力的なレイアウトを考える、適切なキャンペーンやポイントカード・メンバーズカードの発行、最近ではオリジナルアプリやSNSを活用した情報発信など様々な手法を使ってマーケティングが行われます。
特に人が足りていない店舗だと管理をする店長職が店舗管理や接客などの業務に追われていまいち自分の店舗のお客様の傾向がはっきりとは把握できないこともあります。
防犯カメラはこうしたマーケティングにも役立てられています。
マーケティングのための防犯カメラ設置
お店全体を俯瞰できる防犯カメラを活用することで、年代・性別・その他外見的や手に取る商品についてのデータを蓄積することができます。
このデータを分析していってターゲットとする顧客に向けた効果的なマーケティングを実行しているアパレルオーナー様がいらっしゃいます。
また、レジ周りに防犯カメラを設置することで、支払いや問い合わせへの対応について、データを蓄積することができます。
どのような仕組みや流れがお客様にとって心地よい手法なのかを、蓄積した映像からマニュアル化したアパレルオーナー様もいらっしゃいます。
マーケティングのために防犯カメラを設置する位置
- 出入り口周辺
- 店内
店舗に設置する防犯カメラに必要なスペックとは?
従来は、『設置して終わり』『設置してみたものの録画映像から目的の箇所を探し出すまでに時間がかかる』など、運用面での課題が多かった防犯カメラですが、昨今では、カメラの高性能化と画像解析ソフトの進化によって課題が解決されるとともに、アパレル業界を含む多くの業種において、新たな活用事例が報告されています。
防犯カメラの映像
一昔前、アナログカメラが主流だったころの防犯カメラの画素数は平均50万画素程度でしたが、今では200万画素以上の防犯カメラが主流です。
更に、レジの不正を防ぐための金銭確認、在庫状況の確認など詳細な映像を見たい場合、400万画素以上のカメラも設置可能です。
レジ専用の防犯カメラ「レジカメ」で防犯・クレーム対策
レジ周りの防犯・安全管理を専門とするレジ専用防犯カメラシステム「レジカメ」は、店内のレジ上に防犯カメラを設置し24時間365日記録をし続けます。
店舗で防犯カメラを設置する際によくご相談いただく「レジ金の横領・盗難」「クレーム」といったトラブルの防止対策・
もちろん、赤外線センサーを搭載し夜間の防犯にも最適です。
アパレルショップの
ユニークな防犯カメラ活用事例
常連客の購入履歴を入店とともに把握
防犯カメラと顔認証アプリケーションを連動させることで、顧客が来店した際にシステムが自動的に認識し、情報を店員が持つタブレット(またはウェアラブル端末)に伝達するというシステムが活用されている事例があります。
該当顧客への接客にこれまでのアパレル商品購入履歴を活用することでサービスの質が向上できます。
万引き~クレーム対策まで
来店客情報を活用したアパレルショップ運営
アパレルショップを含む他業種の店舗において、来店客履歴を快適なショップ運営に活かしている事例も多くあります。
万引きなどの犯罪対策だけではなく、クレームが多かった顧客についてはスタッフに連絡し細心の注意をはかってもらうなどの対策が実行されています。
その他の活用事例
その他、アパレル業界における防犯カメラの大規模な活用としては、防犯カメラシステムだけではなくデジタルサイネージとも組み合わせ、デジタルサイネージの内容を通り過ぎる顧客に合わせて変更する(過去のデータをもとに顧客の購買意欲が刺激される商品の広告を映し出す)という事例も散見されるようになりました。
まとめ
アパレルショップが抱える課題と防犯カメラを活用した解決策をご紹介しました。
アパレルショップが抱える課題に対して、防犯カメラが効果的に作用することと併せて、防犯カメラシステムの技術向上によりアパレル業界において防犯カメラ活用の幅が広がっていることもご確認いただけたかと思います。
今後、アパレル業界を含むすべての小売業界で、インターネットショッピングが選ばれる割合は高くなっていくと予想されますが、防犯カメラとその他システムを活用することで、実店舗ならではの質の高いサービスもさまざまに展開されていくでしょう。