
防犯カメラの録画映像を1年間保存することはできますか?
可能です。
ハードディスクを複数使用すれば、滑らかな映像を長期間保存することができます。
弊社でも最長3年の録画映像を保存できるよう防犯カメラの導入をお手伝いしたことがあります。
ただし、最長3年という長期間の映像保存はイレギュラーな録画方法であるため状況・目的に合わせた機器の選定や設備設定が必要となります。
安全管理から従業員監理、認証の取得まで詳しいことはお問い合わせください。
どんなときに映像を長期間保存するの?
弊社へ防犯カメラ映像の長期間保存をご依頼いただくお客様のご要望例を、下記に記載します。
- 食品工場の安全管理をしたい(1年)
- 製造工場の実験過程を残したい(2年)
- 不良品が出た日に遡って確認(3年)
- 倉庫の稼働状況の確認(6ヶ月)
- 建築現場で過程のアーカイブ(1年)
- 安全管理の認証を取得したい(2年)
長期間保存した防犯カメラ映像の活用
防犯カメラ映像を長期間録画保存する背景には従来から上にあげた通り製造現場や建築現場での記録保存という目的がありましたが、最近ではさらに保存した映像を活用する幅が拡げられています。
例えば戸建て住宅を建てる現場では、防犯カメラで撮影した映像を編集して家主さんにプレゼントすることが喜ばれています。
長期間に渡り定点観測しているような映像がつくれるため、基礎ができ、棟が上がり、外壁が貼られ、家具が搬入される。その長期間の保存映像を数分につなぎ合わせると、とても感動的な作品が出来上がります。
その他、工場では事故が発生した際の業務改善に長期間保存した防犯カメラ映像が活用されます。
工場ではいくら注意していても事故が発生することを避けられないことがあります。
万一労災事故が発生した際には、その現場の映像を数か月、数年にわたり再確認することで、現場の何に問題があったのかを解明できるといわれています。
事故が起きた場所では、多くの場合、大きな事故になる前の危ないシーンが何度も確認されるため根本的な問題を発見しやすいからです。
長期間保存した防犯カメラ映像を活用するための機能
建築現場で撮影した映像の編集の際にも、工場での現場改善でさかのぼった映像を確認する際にも、録画保存した膨大なデータの中からいかに早く・便利に必要な映像を探し出せるかが重要になります。
弊社で扱うレコーダーは、再生したい年月日にピンポイント移動することや、フレームの移動、困戻し、1/2~1/8・2~64倍速の再生速度変換など、編集やチェックの効率アップを助ける機能を備えています。
レコーダーの機能は選択する機器により内容が異なることがあります。
より確実な保存のためにミラーリング録画を取り入れる場合もあります
ハードディスクには寿命があります。
長期間の録画保存をしている防犯カメラシステムでは、担当者の方が入れ替わるなどの状況変化もあり、防犯カメラシステムに内蔵されているHDDの寿命に気づかないリスクがあることが否めません(※)。
HDDの寿命を考慮したうえで、より確実に長期間の防犯カメラ映像保存を実現するために、HDDを2枚使ったミラーリング録画(零度設定)などの措置をとることもあります。
(※)そうした知らないうちに機器の寿命が来ていた、機器が壊れていた、という事態を防ぐために、弊社では定期的なリアルな点検や、遠隔から毎日点検するシステムもご用意しています。
高画質化に伴ってハードディスクの容量を追加する案件が増えています
防犯カメラシステムの品質改良が続き、今では防犯カメラもフルハイビジョンレベル以上で撮影・映像保存することが一般的になりました。
画像が鮮明であったり、映像がなめらかであることは、保存に大きな容量が必要にもなることも意味します。
例えば、かつて一般的だったアナログカメラであれば1TBのハードディスクで2週間ほどは十分に映像が保存出来たのに対して、フルハイビジョンの映像では1週間も保存できない状況があります。
長期間の保存が求められるケースの多い工場でなくご自宅やマンションであっても、1週間の保存期間では心もとないという場合が少なくありません。
フルハイビジョン画質が普及した影響から、弊社でも2TBや4TBとHDDを増設させて納品する機会が多くなっています。
防犯カメラ映像の保存方法・保存期間について
保存方法は防犯カメラの導入目的や運用体制に合わせて選択してください
防犯カメラ映像を保存する仕組みには、HDD、SDカード、SSD、クラウドなどいくつかの種類があります。
それぞれに特徴があるため、防犯カメラの使用場所や運用方法によって最適なツールを選択してください。
ざっくり分けると、防犯カメラに保存のための記録装置を内蔵するのであればSDカード、レコーダーを使う場合にはHDD、ネットワーク上で録画映像を保存・管理し滞納であればクラウドシステムが使われます。
SDカードは、寿命が短いため毎年交換が必要であることや、また、カメラと一体になっているためその場で抜かれてしまうと録画保存ができなくなるという脆弱性から、防犯を目的にした活用にはあまり適していないかもしれません。
その他の保存方法について、防犯カメラシステムの保存には現在HDDが多く活用されていますが、クラウド保存の技術革新が進み安定性や費用対効果が上がるにつれてクラウドの人気も上がっています。
保存期間と映像クオリティのバランスを調整します
防犯カメラ映像の保存期間が画質の鮮明さに左右されることはすでにご紹介しました。
画質だけではなく、映像の滑らかさも防犯カメラ映像の保存期間に影響します。
フレームレートの設定といわれる部分のことで、
防犯カメラ映像はパラパラ漫画のような仕組みになっているため、1秒あたりのコマ数で動画の滑らかさは異なるのです。
リアルタイムで防犯カメラ映像を確認しているときは、だいたい、1秒間に15コマもしくは30コマで表現されますが、映像を保存する際には1秒間に5コマもしくは7コマが一般的です。
コマ数を少なくすればするほど保存する際に要する容量も少なくなりますから、保存目的や保存期間、運用方法、予算と照らし合わせながら保存時のコマ数を調整します。
レンタルでも録画期間をカスタマイズ
防犯カメラシステムは、カメラだけではなく保存設備や保存期間など選択しなくてはいけないことが多いため、初めて防犯カメラを活用するお客様は特に、導入に高いハードルを感じられるかと思います。
弊社のレンタル防犯カメラシステムでは、防犯カメラの運用に必要な機材を担当営業マンがお客様お1人おひとりに合わせてカスタマイズいたします。
防犯カメラを取付ける目的や運用方法などから、必要な保存期間を含めて適した設備をご提案させていただく上に、運用中の消耗品交換や修理への保証もついているため、安心して導入できるとご好評をいただいているサービスです。
もちろん、HDDの増設にも対応いたします。
レンタル防犯カメラについては下記ページもご参照ください。
他のカメラや録画機の性能についての質問
- ワイヤレスの防犯カメラはありますか?
- 今つけているカメラが夜間暗くて映らない。いい方法はないか?
- マイクをつけて音声も記録したい。
- 防犯カメラの映像を遠隔地で監視したい。
- ネットワークカメラの映像を録画したい。
- 駐輪場に防犯カメラを付けたい。
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設置工事ができる範囲
防犯カメラセンターでは、関東・中部・関西全域で防犯カメラの取付け工事が可能です。
防犯カメラの専門会社として、このページでご紹介した防犯カメラ映像の長期保存をはじめ、お客様のご要望に柔軟に対応できる体制を整えております。
架空配線や長距離無線LAN、埋設工事、高所作業、など、専門的な工事の仕上がりにも評価いただいております。
防犯カメラを検討される際にはぜひ一度ご連絡ください。