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室内からガラス越しに防犯カメラで屋外を撮影できる?

室内に設置した防犯カメラガラス越しに屋外の様子を撮影できますか?というご相談をいただくことがあります。
屋外に防犯カメラを設置するには屋内から屋外への配線工事が必要となり、また屋外に対応する防水の機器を選ぶ必要があるため、室内に防犯カメラを設置しガラス越しに撮影することができれば工事料金がかなり安く抑えられます。ですが、ガラス越しに屋外を撮影することはとても難しいのです。
なぜガラス越しの撮影は難しいのでしょうか?実際に検証してみました。

こんな方におすすめの記事です

  • 屋内に防犯カメラを設置して屋外を撮影したい
  • 屋外の監視カメラ設置費用を安く抑えたい
  • 屋外の防犯対策を考えている

【実験】防犯カメラでガラス越しに撮影してみました

プロにとってはなぜガラス越しの撮影が難しいのか?というのは簡単な質問なのですが、今回、わかりやすく解説するために実際の防犯カメラを使って実験してみました。
今回実験に使った防犯カメラは200万画素の防犯カメラで、室内外問わず一般的によく設置される性能のカメラです。
夜間や暗い場所を撮影する時は通常赤外線センサーを搭載した防犯カメラを使いますが、赤外線の有無によっても結果は少し変わりますので、それぞれ紹介させて頂きます。

ガラス越しで撮影実験1:日中

こちらが実際に日中明るい時間帯、屋内から屋外を撮影した防犯カメラの撮影画像です。ガラスに反射する室内が映り込んではいますが、防犯カメラとして外の状況を確認するだけであれば問題ないでしょう。ただ、映像確認する際に、どれが室内のもので、どれが屋外のものなのか混乱はするかもしれません。
日中に関しては赤外線が発光しないため、赤外線センサーがあるカメラでもないカメラでも結果は変わりません。

ガラス越しの防犯カメラ実験2:夜間(電気のついた部屋から撮影)

まるで室内をそのまま撮影しているように見えるかもしれませんが、ガラス越しに外を撮影しています。屋外に設置した防犯カメラは夜間暗くなると自動的に赤外線が発光し、夜間も白黒でくっきりとした映像を映しますが、今回設置するのは室内です。撮影対象ではなく、カメラが取り付けられている場所の明るさに左右されるため、電気がついている部屋では赤外線センサーが反応しません。
よって、赤外線照射機能の有無関係なく、夜間に電気がついた部屋から屋外の撮影は難しいという結論になります。

ガラス越しの防犯カメラ実験3:夜間(消灯した部屋から撮影)

屋内が暗くなれば赤外線カメラの場合赤外線照射機能が稼働し、白黒で撮影できるようになります。
では、ガラス越しの撮影は可能でしょうか?この場合、赤外線の有無で結果が異なります。

赤外線照射機能のないカメラ

撮影した現場は街灯があり夜間でも明るい場所のため、比較的わかりやすく撮影できています。ただ、人影は確認できても顔や特徴の判別は非常に難しいため、いざという時の証拠や解決のための手がかりを見つける能力としては低くなります。
そもそも赤外線照射機能のないカメラの場合、全く明かりのない場所では何も映らないので、このような設置方法では現実的に防犯カメラが効果を発揮するのは難しいでしょう。

赤外線照射機能付カメラ

通常夜間や暗い場所を防犯カメラで撮影する場合は赤外線センサーを搭載したカメラを使い、日中はカラー、夜間はモノクロの映像を記録します。
では、ガラス越しに撮影するとどうでしょうか。
左側が他の検証と同様の位置から撮影した画像で、赤外線照射のないカメラより少し鮮明なものの、人の特徴まで捉えるのは難しいです。
右側は、カメラをガラスに近づけて撮影したものです。
他の検証ではカメラの位置はさほど関係ありませんが、赤外線照射機能付のカメラの場合、赤外線のランプが反射してしまって、撮影を妨げてしまいます。
ガラスとカメラの距離によっては全く写りません。つまり、ガラスとカメラに一定以上の距離がなければ、夜間、防犯カメラとして機能させることは無理ということです。
この検証は弊社の倉庫で行っているため1m以上の距離をおいて撮影できていますが、通常の戸建住宅などで窓際にカメラをおいて撮影すると、右側の写真のように撮影範囲の大半が赤外線ランプが反射したものが映るため、防犯カメラとして全く機能していません。

防犯カメラはガラス越しで屋外の様子を撮影できるか?まとめ

このページでは、ガラス越しに防犯カメラを設置するとなぜうまく撮影できないのか解説させていただきました。日中の撮影に関してはそこまで問題がないかもしれませんが、最も不審者、泥棒の侵入リスクが高いのは夜間です。
侵入の瞬間、窓ガラスが反射して撮影できなかった、では全く意味がありませんので、工事費用を安く済ませることを目的に屋外の様子を屋内から撮影することは望ましくありません。
夜間、どれだけ明るくわかりやすい映像が撮影できるかは防犯カメラを設置する際に重要なポイントの一つです。
ぜひ本記事の内容を参考にしていただき、防犯カメラの屋外設置を弊社にご依頼いただけると嬉しいです。

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