防犯カメラでのDX(デジタルトランスフォーメーション)改革
最近、
DXを端的に言うと、「企業や社会がデーターやデジタル技術を活用し、新しい組織やビジネスモデルを構築し、これまでになかった価値提供をする」ことです。
現代はインターネットの普及に伴い、私たちの消費動向や価値基準が目まぐるしく変化し続けています。
企業もその変化や流れに対応し、常に進化することを求められています。
その中でも、現在最も注目されているのがデジタル化による組織やビジネスモデルの変革である、DX(デジタルトランスフォーメーション)です。
戦略的DXに取り組んでいる企業ほど成果が高いと、IPA(情報処理推進機構)が2020年8月331日に刊行したIT人材白書で判明しました。
現代を生き抜くためには、企業がDXに取り組まなけばなりません。
DXに取り組んでいる企業はまだまだ少ないのが現状ですが、防犯カメラを使ったDXも進んでいます。
防犯カメラをいかに活用し、企業としてのDXに役立てているのでしょうか。
防犯カメラを使ったDXで作業効率UP!
経営者・管理者必見!
インターネットやスマホの普及、またコロナ渦という社会背景もあり、自宅にいながら商品を簡単に購入できるのが当たり前の世の中になってきました。
家にいながら、オフィスにいながら、夕飯のための買い物ができたり、見たい映画を借りられるので本当に便利ですよね。
一人ひとりの要望に応え、依頼のあった商品を確実に早く届けることは、一昔前では考えられません。
それを支えているのは、オンラインショップやECサイトを運営している側の企業。
これらの企業は、続々とDXを取り入れています。防犯カメラを使ったDXの取り組みも活発です。
DXが拡がる背景:
慢性的な人材不足
DXが求められる背景の1つに、受注激増にともない在庫の管理、発送をする現場の人材確保が難しくなっていることが挙げらえます。
人材不足になってしまう大きな理由は、商品を過不足なくそろえるオペレーション管理の難しさです。
とくに工場や倉庫が複数ある場合、それら1つひとつに対してスムーズな管理、発送ができるだけの人数が必要になってきてしまいます。
これを防犯カメラでDXすると、在庫の過不足を瞬時に確認できるため必要人員の削減が可能となります。
倉庫や工場単体だけでなく、複数ある工場や倉庫を本社や支社とも結べば、現場に行かずとも在庫の確認作業ができ、DXにつながるのです。
防犯カメラを使ったDXは、在庫管理にとどまらず、各拠点をつないで情報を分析すれば新商品の開発時期などにも役立てられます。
防犯カメラでDXの例:
現場の様子から遠隔支援
現場と本社のコミュニケーションは、電話やネット会議だけではなかなか伝わらない要素も多く、それにより業務が滞ってしまう事態も多々発生します。
本社は営業部門や企画部門、カスタマーサポートやIT部門など倉庫や工場の業務に直接かかわる機会が少なく、工場や倉庫が抱える問題を共有しにくいというのが原因の1つです。
これは長年の課題でした。
そこで、防犯カメラでDXしてみましょう。
防犯カメラは現場をそのまま画像として撮影したものをいつでも見ることができます。
つまり今起こっている現場の様子がライブで見られるわけですから、これにより、
防犯カメラ映像を元に、タイミングのいいスタッフ補充や、まれに発生してしまったイレギュラー対応に迫られた場合の素早い指示出しが可能となります。
クレームも減らすことができれば、クレーム対応の人件費削減にもつながるでしょう。
防犯カメラでDXの例:
人を動かさず防犯カメラで対応
これまでは倉庫や工場に本社から出向いて行われていた業務が、防犯カメラを使った遠隔作業ですむ場面も出てきました。
在庫確認はもちろん、商品の品番確認や空きスペースの状況などの確認が、わざわざ出向かなくても防犯カメラ映像からできるため、防犯カメラを活用する前の人員よりも少数で運営できるようになりました。
さらに撮影された画像を使った応用的なDXも拡がっています。
例えば、工場や倉庫のベテラン作業員の手際や手順などの画像を使って、新入社員の教材としても活用したり、また、社外へのPR活動、広報活動を行う際にも、これまで撮影された画像の活用で大幅に効率アップができます。
防犯カメラのDXはクラウド録画でなくても大丈夫
近年、クラウド録画への関心が高まっています。
防犯カメラが撮影した映像をクラウド上で管理するクラウド録画は、端末を選ばずどこからでもアクセスできる利便性からDXとセットで考えられるケースが多いですが、防犯カメラとDXの関係でいえば、必ずしもクラウド録画を導入する必要はありません。
レコーダーに録画しているデータへ遠隔からアクセスすれば、遠隔からの情報整理はできるからです。
クラウド録画は非常に便利な反面、ランニングコストが比較的高くなる点、撮影映像を直接クラウドにあげて録画すると録画の安定性に不安が残る点などから、導入にはメリットとデメリットを把握した上での検討が求められます。
感染症対策も!
防犯カメラのDXにおまかせ
三密回避や消毒の徹底などの感染症対策に、防犯カメラを使ったDXが実施されています。
人と人との接触を回避するために、デジタルで対応できるDXは非常に有効です。
感染症対策とDXがどのように絡められているのか一例をご紹介します。
店舗の感染症対策に
防犯カメラのDX
コロナ渦で、三密を避けるという意識は私たちの日常生活にも根付きはじめています。
どこへ行くにもマスク着用が当たり前になり、混雑を避ける行動となって表れています。
もし、これから行く場所の混雑状況が、行かなくても・連絡しなくてもわかったら便利だと思いませんか?
防犯カメラのDXで可能です。
また防犯カメラのDXを活用すれば、それ以外にも、従業員のマスク着用状況や消毒の徹底ぶりなど店舗管理も遠隔から統括できるようにもなります。
防犯カメラを使ったDXで、お客様側は遠隔から店舗の混雑状況の確認が、店舗管理者は遠隔から感染対策状況の確認ができるようになります。
初詣の感染症対策に
防犯カメラのDX
コロナ渦にあった2021年の初詣は、三密にならないよう初詣を控えるよう、多くの新聞、ニュースで注意が促されました。
感染症対策として三密をさけるのは当然のことですが、伝統的な習慣ができなくなるのは寂しいものです。
そこで活躍するのが防犯カメラを使ったDXです。
初詣における防犯カメラのDXは、境内に複数ある防犯カメラの映像から境内の混雑状況を、ホームページ上で確認できるようにしました。
参拝客はホームページを確認するだけで三密が避けられる時間帯を選んで参拝できるようになり、混雑してないため参拝自体がスムーズに進み、早い回転で多くの方が参拝できる仕組みが整います。
防犯カメラのDXで、参拝客同志は譲り合いながら、混雑を避けながら、参拝できるようになりました。
アフターコロナのこれからの初詣には、防犯カメラのDXが普及し、事前の確認が当たり前になってくるかもしれません。
スーパー銭湯のDXはソリューション?!
年々、スーパー銭湯の人気が高まり、その需要が増えています。
スーパー銭湯とは、銭湯だけでなく、岩盤浴コーナーや漫画コーナー、飲食コーナー、マッサージ施設もある複合施設です。
当然ながらこういった施設は人気で、いつ行っても混雑が予想されますが、コロナ渦では心配もつきません。
ここで、防犯カメラでDXをしたらお客様の心配や不安を緩和できるようになります。
スーパー銭湯における防犯カメラのDXでは、館内の様子をディスプレイでお客様に共有することで混雑状況を共有したり、入浴人数をグラフ化してお客様へ連絡したりできます。
防犯カメラを使ったDXにより、飲食店、マッサージ店の混雑状況も同時に把握でき、入浴前後の過ごし方を選択できるようになるわけです。
防犯カメラのDXを活用して混雑状況を知らせることにより、閑散とした時間帯に利用者を呼び込むことができます。
閑散時間を正確に見極めて、マッサージ10分無料などの付加価値をつける対応ができるのもDXならではです。
これまで「人の流れ」といった不確定な状況に対応するしかなかった運営が、防犯カメラのDXを活用すれば状況に合わせて臨機応変に対応できる仕組みができるため効率を上げられるようになります。
防犯カメラのDXは利用者、施設側、従業員の全てが利を得る、まさにソリューションとなるでしょう。
感染症対策に利用できる防犯カメラのDX:まとめ
店舗、初詣で、スーパー銭湯で活用される感染症対策のための防犯カメラを使ったDXについてご紹介しました。
三密回避、消毒の徹底といった感染症対策のためのDXは、この他にも、映画館や美術館、クリニック、ショッピングセンターなど多くの場所でさまざまな取り組みが実施されていくでしょう。
現場の映像を撮影でき、人数分析ができる防犯カメラは、感染症対策のためのDXに幅広く利用されます。
オフィスでの防犯カメラを使ったDX
従業員のトイレ休憩の不公平さや、バイトテロ、機密情報持ち出し、横領など小さい犯罪から大きな犯罪まで、多くのトラブルが発生しています。
これらの不正行為によって社員のモチベーションが下がってしまったり、企業体質の風評被害などはどんな企業にとっても大きな経済的、精神的なダメージを与えています。
非モラル的な言動や行為によって、社内の雰囲気が壊され、従業員の生産性までもが落ちてしまうことになりかねません。
これらを未然に防ぎ、働きやすい環境にするために、オフィスの中にも防犯カメラを施工する企業が増えてきました。
オフィスにおける防犯カメラでのDX:
社員管理のDX
防犯カメラはオフィス内の確認が随時できるため、不要な休日出勤の削減、顧客名簿や商品データーの持ち出し防止などにも役立てられます。
企業は防犯カメラによって、社員の出勤管理や機密情報漏洩への対策についてDXを推進できます。
オフィスにおける防犯カメラでのDX:
ハラスメント防止のDXに一役
オフィス内への防犯カメラ導入については、批判的にとらえる社員も少なくないかと思います。
ただ、オフィス内でパワハラやマタハラなど、さまざまなハラスメントの被害にあっているのもまた社員。
オフィス内では小さないざこざもハラスメントの種になります。
例えば、社員同士の休憩時間をめぐっても不平不満が膨らんだり…。
しかし、パワハラやマタハラなどの非モラル的言動は、なかなか注意喚起が難しい問題でもあります。
ここで、非常に効率よくそうしたハラスメントの種を未然に見つけられるDXが、社内への防犯カメラの導入です。
防犯カメラの存在は、非モラル的な言動への注意喚起や、そこから、誰もが働きやすい職場環境の整備につながります。
オフィスにおける防犯カメラでのDX:
職場の不正を未然に防ぐ
オフィスは、バイトテロや情報の持ち出し、横領など、さまざまな犯罪が起こる場所でもあります。
防犯カメラのDXは、そうした犯罪対策もできます。
365日24時間稼働の防犯カメラは、誰がいつどうやってオフィスに侵入したのか、どの作業をしているのか、何を持ち出したのかなどを克明に録画記録できるからです。
またオフィス内の作業以外にも、工場内の検品映像を共有すれば、品質保証やデーター改ざんの防止、データーの消去防止などがしやすくなります。
オフィスの防犯カメラを使ったDX:まとめ
社員の出退勤管理やハラスメント対策、犯罪防止の取り組みへむけたDXに防犯カメラが活用できる例をご紹介しました。
防犯カメラを活用したオフィスのDXは、社員の仕事のしやすさを守り、効率を上げ、そして、不正を未然に防ぐ働きをします。
防犯カメラを使った課題解決
DXはお任せください
DX(デジタルトランスフォーメーション)は、デジタルタイゼーションやデジタライゼーションとともに、近年さまざまな場面で取り上げられるようになりました。
デジタイゼーションがある工程の効率化を、デジタライゼーションがプロセス全体のデジタル化を、そして、DX(デジタルトランスフォーメーション)は、社会全体にリーチするほどの変革だといわれています。
DXに限らず、防犯カメラの品質向上と社会構造の変化から、そのの役割はどんどん拡がっています。
特に、多拠点を結んだ統括管理やデジタル化に伴う人的労働の機械化は、DXと絡めて語られることの多いテーマです。
どのような課題があるのか、また、どう対応するべきなのかはケースバイケースです。
カメラを使ったDX、業務改善の経験やノウハウは日々増えておりますので、まずはご相談ください。